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公開番号
2025062429
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171505
出願日
2023-10-02
発明の名称
超弾性砥石
出願人
日本特殊研砥株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B24D
3/26 20060101AFI20250407BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】ワークに対するなじみ性を維持しつつ耐摩耗性向上を実現可能な超弾性砥石を提供すること。
【解決手段】
超弾性砥石は、砥粒と、砥粒を保持する本体と、を備え、本体は、ゴムラテックスと、PVA(ポリビニルアルコール)の部分アセタール化物及びPVAを主鎖としたグラフト重合体の少なくとも一方とを含む結合剤の硬化体であり、本体には、少なくとも1つの連続気孔が設けられ、本体を水銀圧入法によって測定したときの気孔率が、10体積%以上40体積%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
砥粒と、
前記砥粒を保持する本体と、
を備え、
前記本体は、ゴムラテックスと、PVAの部分アセタール化物及びPVAを主鎖としたグラフト重合体の少なくとも一方とを含む結合剤の硬化体であり、
前記本体には、少なくとも1つの連続気孔が設けられ、
前記本体を水銀圧入法によって測定したときの気孔率が、10体積%以上40体積%以下である、
超弾性砥石。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記本体を水銀圧入法によって測定したとき、前記連続気孔のメジアン径は1μm以上10μm以下であり、前記連続気孔の最大径は200μm以下である、請求項1に記載の超弾性砥石。
【請求項3】
前記結合剤において、前記ゴムラテックスの含有量は50質量%以上80%質量以下であり、前記部分アセタール化物の含有量は10質量%以上50質量%以下であり、前記グラフト重合体の含有量は0質量%以上20質量%以下である、請求項1または2に記載の超弾性砥石。
【請求項4】
前記ゴムラテックスは、天然ゴム、スチレン・ブタジエン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、及びニトリル・イソプレンゴムの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の超弾性砥石。
【請求項5】
前記部分アセタール化物のアセタール化度は、5mol%以上50mol%以下である、請求項1または2に記載の超弾性砥石。
【請求項6】
前記グラフト重合体は、PVAと、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、もしくは、アクリル酸・メタクリル酸メチルとのコポリマーである、請求項1または2に記載の超弾性砥石。
【請求項7】
前記砥粒は、アルミナ、炭化ケイ素、エメリー、ジルコニア、酸化セリウム、酸化クロム、酸化ケイ素、ダイヤモンド、及び立方晶窒化ホウ素の少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の超弾性砥石。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、超弾性砥石に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
砥石として、結合剤に天然ゴム、合成ゴムなどのゴムラテックスが用いられることによって、超弾性特性を示すもの(超弾性砥石)が用いられることがある。このような超弾性砥石は、ワークピース(以下、単に「ワーク」と記載する)に対するなじみ性に優れる。よって、ワークの被研磨面が複雑な形状を示している場合などに、超弾性砥石が用いられることが多い。一方、結合剤にゴムラテックスが用いられる場合、砥石の摩耗が大きくなる傾向がある。このような砥石の耐摩耗性向上の観点から、下記特許文献1では、樹脂成形体に砥粒及び不織布が埋没した砥石が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-194723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示される砥石では、ワークに対するなじみ性が超弾性砥石よりも劣っている。
【0005】
本発明の一側面に係る目的は、ワークに対するなじみ性を維持しつつ耐摩耗性向上を実現可能な超弾性砥石の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面は、以下の[1]~[7]に記載の超弾性砥石を提供する。
各実施態様は以下のとおりである。
[1] 砥粒と、
前記砥粒を保持する本体と、
を備え、
前記本体は、ゴムラテックスと、PVA(ポリビニルアルコール)の部分アセタール化物及びPVAを主鎖としたグラフト重合体の少なくとも一方とを含む結合剤の硬化体であり、
前記本体には、少なくとも1つの連続気孔が設けられ、
前記本体を水銀圧入法によって測定したときの気孔率が、10体積%以上40体積%以下である、
超弾性砥石。
[2] 前記本体を水銀圧入法によって測定したとき、前記連続気孔のメジアン径は1μm以上10μm以下であり、前記連続気孔の最大径は200μm以下である、[1]に記載の超弾性砥石。
[3] 前記結合剤において、前記ゴムラテックスの含有量は50質量%以上80%質量以下であり、前記部分アセタール化物の含有量は10質量%以上50質量%以下であり、前記グラフト重合体の含有量は0質量%以上20質量%以下である、[1]または[2]に記載の超弾性砥石。
[4] 前記ゴムラテックスは、天然ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、及びニトリル・イソプレンゴムの少なくとも1つを含む、[1]~[3]のいずれかに記載の超弾性砥石。
[5] 前記部分アセタール化物のアセタール化度は、5mol%以上50mol%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の超弾性砥石。
[6] 前記グラフト重合体は、PVAと、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、もしくは、アクリル酸・メタクリル酸メチルとのコポリマーである、[1]~[5]に記載の超弾性砥石。
[7] 前記砥粒は、アルミナ、炭化ケイ素、エメリー、ジルコニア、酸化セリウム、酸化クロム、酸化ケイ素、ダイヤモンド、及び立方晶窒化ホウ素の少なくとも1つを含む、[1]~[6]に記載の超弾性砥石。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一側面によれば、ワークに対するなじみ性を維持しつつ耐摩耗性向上を実現可能な超弾性砥石を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0009】
本実施形態に係る砥石は、超弾性砥石であり、例えば複雑な形状の被研磨面を有するワークの最終仕上げ研磨などに使用される。超弾性砥石は、応力-ひずみの関係が非線形を示す砥石であり、被研磨面が凹凸面、曲面などであっても、当該被研磨面に倣った研磨を可能とする。超弾性砥石を用いた研磨は、手動研磨でもよいし、自動研磨でもよい。超弾性砥石は、砥粒と、当該砥粒を保持する本体とを備える。
【0010】
(砥粒)
砥粒は、砥石において被研磨面を研磨する粒状材料であり、本体に分散されていると共に当該本体に保持されている。粒状材料は、製造される超弾性砥石に応じて適宜選択される。砥粒として、1種類の粒状材料が含まれてもよいし、複数種類の粒状材料が含まれてもよい。砥粒は、例えば、アルミナ、炭化ケイ素、エメリー等の天然鉱物、ジルコニア、酸化セリウム、酸化クロム、シリカ等の酸化ケイ素、ダイヤモンド、及び立方晶窒化ホウ素の少なくとも1つを含む。砥粒の粒度の範囲は、例えば、JIS R 6001-1:2017にて定められる#24~#8000である。超弾性砥石の超弾性を良好に示す観点から、砥粒の粒度の範囲は、#60~#2000でもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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