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公開番号2025034705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141247
出願日2023-08-31
発明の名称加工装置
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B24B 11/06 20060101AFI20250306BHJP(研削;研磨)
要約【課題】グリーンボールを形成するための素材の状態に依らず、真球度を良好にすることが可能な加工装置を提供する。
【解決手段】第1定盤10は第1面10fを含み、グリーンボール91に接触する。第2定盤20は第1面10fに対向し、グリーンボールに接触する第2面20fを含む。第2定盤20は外周部20Bを含む。第1定盤10および第2定盤20の少なくともいずれかには研磨層10C,20Cが含まれる。平面視にて第1定盤10は第2定盤20より大きい。第2面20fには、グリーンボール91が嵌合する溝25が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
グリーンボールに接触することにより前記グリーンボールを保持する第1面を含む第1部材と、
前記第1面に対向し、前記グリーンボールに接触することにより前記グリーンボールを保持する第2面を含むとともに、前記第2面に交差する第1方向に突出するように延び前記第1面および前記第2面の間に挟持される前記グリーンボールを取り囲む外周部を含む第2部材と、
前記第1部材および前記第2部材の少なくともいずれかに含まれ、前記第1面および前記第2面の少なくともいずれかを含み、前記グリーンボールに接触することにより前記グリーンボールを研磨する研磨層とを備え、
前記第1部材は前記第2部材よりも平面視における面積が大きく、
前記第1部材と前記第2部材とは複数系統の相対運動によって前記グリーンボールを公転および自転させ、
前記第2面には、前記グリーンボールが嵌合する溝が形成されている、加工装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記第2面には、前記第1面に向けて突起する突起部が取り付けられ、
前記突起部は、平面視における前記第2部材の中央を囲み、周方向に間隔をあけて複数並び、
前記突起部は、前記溝よりも前記第2部材の中央側に取り付けられる、請求項1に記載の加工装置。
【請求項3】
前記第1部材は前記第1面の中心に交差する第1軸の軸周りに回転し、
前記第2部材は前記第2面の中心に交差する第2軸の軸周りに回転し、
前記第2部材が前記第2軸の軸周りに回転する回転方向を逆転させることが可能な回転逆転機構をさらに備える、請求項1または2に記載の加工装置。
【請求項4】
前記溝は、平面視において前記第2部材の外縁に隣接する領域を環状に延びるように形成され、
前記溝が延在する方向に直交する前記溝の断面は、前記第1方向に対して傾斜する方向に延びる壁面が2つ交差する形状である、請求項1または2に記載の加工装置。
【請求項5】
前記溝は、平面視において前記第2部材の外縁に隣接する領域を環状に延びるように形成され、
前記溝が延在する方向に直交する前記溝の断面は多角形状である、請求項1または2に記載の加工装置。
【請求項6】
前記溝は、平面視において前記第2部材の外縁に隣接する領域を環状に延びるように形成され、
前記溝が延在する方向に直交する前記溝の断面は円弧形状である、請求項1または2に記載の加工装置。
【請求項7】
前記研磨層は金網により形成される、請求項1または2に記載の加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
窒化珪素製のセラミック球を形成する場合、一般的にはグリーンボールに結合材が含められるが、結合材が含められない場合もある。特開2022-53267号公報(特許文献1)に開示される加工装置によれば、結合材を含めない特殊な工法を用いた場合であっても、初期状態において互いに直径が大きく異なる複数のグリーンボールの研磨加工時の割れを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-53267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし特開2022-53267号公報の開示技術では、グリーンボールの研磨加工時において、グリーンボールは下側の第1定盤と1点、上側の第2定盤と1点の合計2点で接触する。この場合、グリーンボールの直径の最大値と最小値との差である直径不同の値は小さくなるが、グリーンボールの真球度が良好でなくなる(真球に対する寸法誤差が大きくなる)課題がある。
【0005】
本発明の目的は、グリーンボールを形成するための素材の状態に依らず、真球度を良好にすることが可能な加工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った加工装置は、第1部材と、第2部材と、研磨層とを備える。第1部材はグリーンボールに接触することによりグリーンボールを保持する第1面を含む。第2部材は第1面に対向し、グリーンボールに接触することによりグリーンボールを保持する第2面を含むとともに、第2面に交差する第1方向に突出するように延び第1面および第2面の間に挟持されるグリーンボールを取り囲む外周部を含む。研磨層は第1部材および第2部材の少なくともいずれかに含まれ、第1面および第2面の少なくともいずれかを含み、グリーンボールに接触することによりグリーンボールを研磨する。第1部材は第2部材よりも平面視における面積が大きい。第1部材と第2部材とは複数系統の相対運動によってグリーンボールを公転および自転させる。第2面には、グリーンボールが嵌合する溝が形成されている。なお第2面に直交し鉛直方向に沿う方向を第1方向とする。ここで平面視は、JIS B 0001規定における平面図と同様であることを意味する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、グリーンボールを形成するための素材の状態に依らず、真球度を良好にすることが可能な加工装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施の形態に係るグリーンボールの研磨に用いる加工装置の構造を総括して示す概略加工図である。
第1研磨層の構造を示す概略平面図である。
第2研磨層の構造を示す概略平面図である。
第2定盤に含まれる第2研磨層の第1態様を示す概略断面図である。
第2定盤に含まれる第2研磨層の第2態様を示す概略断面図である。
平面視における第2定盤の上側から突起部を透視した態様を示す概略平面図である。
本実施の形態での溝の断面形状の第1例を示す概略断面図である。
本実施の形態での溝の断面形状の第2例を示す概略断面図である。
本実施の形態での溝の断面形状の第3例を示す概略断面図である。
本実施の形態での溝の断面形状の第4例を示す概略断面図である。
本実施の形態での溝の断面形状の第5例を有する第2定盤を、平面視における上側から透視した態様を示す概略平面図である。
本実施の形態での溝の断面形状の第5例を示す概略断面図である。
研磨工程の初期におけるグリーンボールと第2定盤との位置関係を示す概略断面図である。
研磨工程の後期におけるグリーンボールと第2定盤との位置関係を示す概略断面図である。
グリーンボールが第1面および第2面のそれぞれと1点接触する場合の第1面および第2面の態様を3例示す概略図である。
図15の3例それぞれの第1面および第2面にグリーンボールが接触しグリーンボールが研磨される態様を示す概略図である。
真球度が良好なグリーンボールと、真球度が良好でないグリーンボールとを重ねてそれらの平面形状を示した概略図である。
第1定盤が反時計方向に回転し、第2定盤が時計方向に回転する第1回転状態を示す概略平面図である。
図18のXIX-XIX線に沿う部分の概略断面図である。
図18のXX-XX線に沿う部分の概略断面図である。
第1定盤が反時計方向に回転し、第2定盤も反時計方向に回転する第2回転状態を示す概略平面図である。
図21のXXII-XXII線に沿う部分の概略断面図である。
図21のXXIII-XXIII線に沿う部分の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。また説明の便宜のため、水平方向に沿い互いに直交するX方向およびY方向と、これらに直交し鉛直方向に沿うZ方向とが導入されている。X方向およびY方向に沿うXY平面を、以降において平面と記載する場合がある。
【0010】
図1は、本実施の形態に係るグリーンボールの研磨に用いる加工装置の構造を総括して示す概略加工図である。つまり図1には、以下に述べる各例を総括し、各例に共通する特徴が示される。図1を参照して、本実施の形態に係るグリーンボールの研磨装置である加工装置1は、第1部材としての第1定盤10と、第2部材としての第2定盤20とを主に備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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