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公開番号
2024119459
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026369
出願日
2023-02-22
発明の名称
遠心バレル研磨機
出願人
株式会社チップトン
代理人
弁理士法人ネクスト
主分類
B24B
31/02 20060101AFI20240827BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】遠心バレル研磨機の運転中に、バレルケースに対するバレル槽の固定が完全に解除されてしまう前に、運転を安全に停止することが可能な遠心バレル研磨機を提供する。
【解決手段】遠心バレル研磨機の運転中に、固定部材50における押圧ボルト51の緩み方向への回転により、先端部51Cによるホルダー60への第2方向D2での押圧力が解除された場合でも、ホルダーばね63により付与される第1方向D1での弾性押圧力により、押圧ボルト51の頭部51Aが固定位置よりも第1方向側に変位し易くなる。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
公転軸を中心として回転駆動されるターレットと、
前記公転軸から偏心した自転軸を中心に自転駆動されるバレルケースと、
前記バレルケースに収容可能なバレル槽と、
押圧ボルトと、前記押圧ボルトが貫通して螺合する圧力付与部と、を有し、前記バレルケースの内で、前記押圧ボルトの締付方向への回転に応じて、前記バレルケースに収容された前記バレル槽に対して押圧力を付与して、前記バレル槽を前記バレルケースに固定する固定部材と、
前記押圧ボルトの先端部に当接することで、前記押圧ボルトからの押圧力を、前記バレルケースに収容された前記バレル槽に伝えるホルダーと、
検知部と、
制御部と、を備え、
前記バレルケースは、当該バレルケースに収容された前記バレル槽を支持する支持部と、前記支持部から離間方向に離間し、前記固定部材の前記圧力付与部からの前記押圧力を受ける受圧部と、を有し、
前記固定部材は、前記押圧ボルトの頭部を、前記離間方向のうち前記受圧部を向く第1方向に向け、かつ前記先端部を、前記離間方向のうち前記支持部を向く第2方向に向けた状態で、前記支持部に支持される前記バレル槽よりも前記第1方向側で、前記バレルケースの内に位置しており、
前記ホルダーは、前記押圧ボルトの前記先端部との当接状態において、前記第1方向の弾性押圧力を前記押圧ボルトに付与する第1弾性部材を有し、
前記制御部は、前記押圧ボルトの緩み方向への回転により、前記押圧ボルトの前記頭部が固定位置よりも前記第1方向側に変位していることを前記検知部により検知された場合に、前記ターレットの回転駆動を停止する、ことを特徴とする遠心バレル研磨機。
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【請求項2】
前記固定部材は、
前記圧力付与部であって、前記押圧ボルトが貫通して螺合し、前記押圧ボルトの延びる方向に変位可能に保持された第1圧力付与部を有し、
前記押圧ボルトを、前記頭部が固定位置になるまで前記第2方向側に変位するように締付方向に回転させることで、前記第1圧力付与部が、前記バレルケースの前記受圧部に当接する位置となり、前記第1方向の押圧力を前記受圧部に付与し、かつ、
前記押圧ボルトの前記第1圧力付与部を貫通する前記先端部が、前記ホルダーに当接し、前記第2方向の押圧力を、前記ホルダーを介して前記バレル槽に付与する、請求項1に記載の遠心バレル研磨機。
【請求項3】
前記固定部材は、
前記圧力付与部であって、前記第1圧力付与部よりも前記押圧ボルトの前記先端部側に位置する第2圧力付与部と、
前記押圧ボルトの延びる方向において、前記第1圧力付与部と、前記第2圧力付与部との間に位置し、前記第1圧力付与部に対して前記第1方向の弾性押圧力を与える第2弾性部材と、を有し、
前記ホルダーは、
前記押圧ボルトの延びる方向において、前記第1圧力付与部と前記第2圧力付与部との間に設けられており、
前記押圧ボルトの前記頭部が前記固定位置にある場合に、前記押圧ボルトからの前記第2方向の押圧力を前記第2圧力付与部に付与し、
前記第2圧力付与部は、前記ホルダーを介して前記押圧ボルトから受けた前記第2方向の押圧力を、前記バレルケースに収容された前記バレル槽に付与して、前記バレル槽を前記バレルケースに固定する、ことを特徴とする請求項2に記載の遠心バレル研磨機。
【請求項4】
前記バレルケースは、前記離間方向における前記第2方向の弾性押圧力を、前記受圧部に当接した前記第1圧力付与部に付与する第3弾性部材を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の遠心バレル研磨機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心バレル研磨機に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
遠心バレル研磨機は、研磨剤やワークが充填されるバレル槽を、回転するターレットに自転可能に取り付けられたバレルケース内に対して固定して収容するものがある。遠心バレル研磨機の研磨中は、バレル槽に対して、例えば、10~40Gあまりの大きな遠心力が作用する。そのため、特許文献1には、遠心バレル研磨機の運転開始時に、固定手段がバレル槽をバレルケースに固定する形態となっているか否かを検知部により検知し、固定手段が固定形態でない場合は、ターレットの回転を許可しない遠心バレル研磨機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6666960号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された遠心バレル研磨機では、運転開始時にのみ、固定手段が固定形態となっているか否かを検知しているため、運転中に固定手段が固定形態でなくなったことを検知することはできない。遠心バレル研磨機の運転中に、バレルケースに対するバレル槽の固定が解除されてしまうと機械振動等の異常振動が生じるため、この異常振動を検知することで、遠心バレル研磨機の運転を停止することも考えられる。しかし、異常振動が検知された時点では、既に、バレルケースに対するバレル槽の固定が完全に解除されてしまっている場合があり、遠心バレル研磨機を安全に停止させることができないことも懸念される。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みたものであり、遠心バレル研磨機の運転中に、バレルケースに対するバレル槽の固定が完全に解除されてしまう前に、運転を安全に停止することが可能な遠心バレル研磨機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本実施形態で開示された遠心バレル研磨機では、公転軸を中心として回転駆動されるターレットと、公転軸から偏心した自転軸を中心に自転駆動されるバレルケースと、バレルケースに収容可能なバレル槽と、押圧ボルトと、押圧ボルトが貫通して螺合する圧力付与部と、を有し、バレルケースの内で、押圧ボルトの締付方向への回転に応じて、バレルケースに収容されたバレル槽に対して押圧力を付与して、バレル槽をバレルケースに固定する固定部材と、押圧ボルトの先端部に当接することで、押圧ボルトからの押圧力を、バレルケースに収容されたバレル槽に伝えるホルダーと、検知部と、制御部と、を備えている。バレルケースは、当該バレルケースに収容されたバレル槽を支持する支持部と、支持部から離間方向に離間し、固定部材の圧力付与部からの押圧力を受ける受圧部と、を有している。固定部材は、押圧ボルトの頭部を、離間方向のうち受圧部を向く第1方向に向け、かつ先端部を、離間方向のうち支持部を向く第2方向に向けた状態で、支持部に支持されるバレル槽よりも第1方向側で、バレルケースの内に位置している。ホルダーは、押圧ボルトの先端部との当接状態において、第1方向の弾性押圧力を押圧ボルトに付与する第1弾性部材を有する。制御部は、押圧ボルトの緩み方向への回転により、押圧ボルトの頭部が固定位置よりも第1方向側に変位していることを検知部により検知された場合に、ターレットの回転駆動を停止する。
【0007】
上記構成では、バレルケースに収容されたバレル槽を固定する固定部材は、押圧ボルトの頭部を、離間方向において受圧部を向く第1方向に向け、かつ先端部を、支持部を向く第2方向に向けた状態で、支持部に支持されるバレル槽よりも第1方向側で、バレルケースの内に位置している。また、ホルダーは、バレルケースの内で、押圧ボルトの圧力付与部を貫通した先端部と当接し、第1弾性部材により、第1方向の弾性押圧力を押圧ボルトに付与する。これにより、遠心バレル研磨機の運転中に、押圧ボルトの緩み方向への回転により、押圧ボルトが圧力付与部に対して緩み、先端部によるホルダーへの第2方向での押圧力が解除された場合でも、第1弾性部材により付与される第1方向での弾性押圧力により、押圧ボルトの頭部が固定位置よりも第1方向側に変位し易くなる。そのため、検知部により押圧ボルトの緩みを確実に検知することができ、制御部は、押圧ボルトの緩みに応じてターレットの回転駆動を停止させることができる。その結果、バレルケースに対してバレル槽の固定が完全に解除されてしまう前に、遠心バレル研磨機の駆動を安全に停止させることができる。
【0008】
固定部材は、圧力付与部であって、押圧ボルトが貫通して螺合し、押圧ボルトの延びる方向に変位可能に保持された第1圧力付与部を有し、押圧ボルトを、頭部が固定位置になるまで第2方向側に変位するように締付方向に回転させることで、第1圧力付与部が、バレルケースの受圧部に当接する位置となり、第1方向の押圧力を受圧部に付与し、かつ、押圧ボルトの第1圧力付与部を貫通する先端部が、ホルダーに当接し、第2方向の押圧力を、ホルダーを介してバレル槽に付与する。上記構成では、押圧ボルトを締付方向へ回転させることで、第1圧力付与部が、離間方向において、バレルケースの受圧部に当接する位置まで変位し、この受圧部に第1方向の押圧力を付与する。このような構成の固定部材において、押圧ボルトが緩み方向に回転したときに、第1圧力付与部が第2方向側に変位することで、押圧ボルトの頭部が固定位置よりも第1方向側に変位しにくくなる場合がある。このような構成においても、ホルダーの第1弾性部材により押圧ボルトに第1方向の押圧力を付与しているため、押圧ボルトの頭部が固定位置から第1方向に変位し易くなる。これにより、制御部は、バレルケースに対するバレル槽の固定が完全に解除されてしまう前に、遠心バレル研磨機の駆動を安全に停止させることができる。
【0009】
固定部材は、圧力付与部であって、第1圧力付与部よりも押圧ボルトの先端部側に位置する第2圧力付与部と、押圧ボルトの延びる方向において、第1圧力付与部と、第2圧力付与部との間に位置し、第1圧力付与部に対して第1方向の弾性押圧力を与える第2弾性部材と、を有する。ホルダーは、押圧ボルトの延びる方向において、第1圧力付与部と第2圧力付与部との間に設けられており、押圧ボルトの頭部が固定位置にある場合に、押圧ボルトからの第2方向の押圧力を第2圧力付与部に付与し、第2圧力付与部は、ホルダーを介して押圧ボルトから受けた第2方向の押圧力を、バレルケースに収容されたバレル槽に付与して、バレル槽をバレルケースに固定する。上記構成では、バレル槽と別体となった固定部材をバレルケースの内に装着する構成において、第2弾性部材により付与された弾性押圧力により、第1圧力付与部を受圧部に仮固定することができる。これにより、固定部材をバレルケースの内へ装着する際の作業性を向上させることができる。
【0010】
バレルケースは、離間方向における第2方向の弾性押圧力を、受圧部に当接した第1圧力付与部に付与する第3弾性部材を有する。上記構成では、バレルケースにバレル槽が収容された状態で、固定部材の第1圧力付与部に対して、受圧部を介して第3弾性部材による第2方向の弾性押圧力が付与され続ける。そのため、例えば、第1圧力付与部と受圧部との間に研磨液等が付着することで、第1圧力付与部が受圧部から離れにくくなることを抑制することができる。その結果、バレルケースから、固定部材を取り外す際の作業性が低下することを抑制することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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