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公開番号2024140486
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051642
出願日2023-03-28
発明の名称リテーナリングの組立方法
出願人株式会社東京精密
代理人個人
主分類B24B 37/32 20120101AFI20241003BHJP(研削;研磨)
要約【課題】初期撓みに起因する研磨レートの低下やスリップアウトを抑制可能なリテーナリングの組立方法を提供する。
【解決手段】リテーナリング40の組立方法であって、初期撓みを有し、ワークWを収容可能なポケット41aが略中央に形成され、下面41cが研磨パッド5に接触可能な円環状のテンプレート41を、外周にテンプレート41よりも高い複数の位置決め部92を有し、且つ中央にポケット41aよりも径の大きい凸部91を有する治具90の複数の位置決め部92の間に載置する工程と、テンプレート41とリング状のホルダ42との間に接着剤を塗布する工程と、テンプレート41の上面41b外周にホルダ42を複数の位置決め部92に従って位置決めして配置する工程と、ホルダ42上にウェイト93を積載し、ホルダ42と凸部91の高さに応じて中央側を外周部より上面41b側に撓ませたテンプレート41とを圧着させる工程と、を含む。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
ワークを研磨パッドに押し当てて研磨するCMP装置に用いられ、前記ワークを収容可能なテンプレートと前記テンプレートを保持するホルダとを備えているリテーナリングの組立方法であって、
初期撓みを有し、前記ワークを収容可能なポケットが略中央に形成され、下面が前記研磨パッドに接触可能な円環状の前記テンプレートを、外周に前記テンプレートよりも高い複数の位置決め部を有し、且つ中央に前記ポケットよりも径の大きい凸部を有する治具の前記複数の位置決め部の間に載置する工程と、
前記テンプレートと前記リング状のホルダとの間に接着剤を塗布する工程と、
前記テンプレートの上面外周に前記ホルダを前記複数の位置決め部に従って位置決めして配置する工程と、
前記ホルダ上にウェイトを積載し、前記ホルダと前記凸部の高さに応じて中央側を外周部より上面側に撓ませた前記テンプレートとを圧着させる工程と、
を含むことを特徴とするリテーナリングの組立方法。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記凸部の高さは、0.18mm以上0.7mm未満に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のリテーナリングの組立方法。
【請求項3】
前記テンプレートの初期撓みは、0.18mm乃至0.33mmに設定されていることを特徴とする請求項2に記載のリテーナリングの組立方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、CMP装置に用いられ、ワークを収容可能なリテーナリングの組立方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
半導体製造分野では、シリコンウェハ等の半導体ウェハ(以下、「ワーク」という)を平坦化するCMP装置が知られている。
【0003】
特許文献1記載の研磨装置は、化学的機械的研磨、いわゆるCMP(Chemical Mechanical Polishing)技術を適用した研磨装置である。この研磨装置では、研磨時に研磨布に押し付けられる円環状のテンプレートの上面に弾性基材が貼着され、弾性基材とテンプレートのポケット内に収容されたウェハとの間にはバッキングフィルムが介在し、研磨ヘッドのキャリアと弾性部材との間には、エア室が形成されている。エア室にエアが供給されると、弾性基材がエアの圧力で下方に弾性変形してワークを研磨布に押し付けて研磨する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-159385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、テンプレートには、個々に異なる態様の初期撓みが存在する。図9に示すように、中央に収容ポケット101aが形成されたテンプレート101は、テンプレート101の上面101b外周に圧着されてテンプレート101を保持するホルダ102とともにリテーナリング100を構成し、バッキングフィルム103に保持されたワークW及びテンプレート101の下面101cが、研磨パッド104に押し当てられる。このとき、テンプレート101の外周側の撓みは、ホルダ102によって補正されている一方、テンプレート101の中央側に生じた初期撓みが残存している。
【0006】
例えば、図10に示すように、テンプレート101の中央側が外周側より過度に上面101b側に位置する上反りの初期撓みがテンプレート101に残存する場合、ワークWがバッキングフィルム103に密着せず脱落し易く、テンプレート101の中央側が過度に研磨パッド104から過度に浮くため、テンプレート101と研磨パッド104との隙間からワークWが飛び出すスリップアウトが生じる虞があった。さらに、ワークWを研磨する際にテンプレート101の外周側が研磨パッド104に接触してワークWの研磨レートが低下しがちであった。
【0007】
また、図11に示すように、テンプレート101の中央側が外周側より下面101c側に位置する下反りの初期撓みがテンプレート101に残存する場合、下面101cの中央側が研磨パッド104に過剰に押し付けられる分だけ、ワークWの研磨レートが著しく低下する虞があった。
【0008】
そこで、ワークを効率良く且つ安全に研磨するために解決すべき技術的課題が生じるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係るリテーナリングの組立方法は、ワークを研磨パッドに押し当てて研磨するCMP装置に用いられ、前記ワークを収容可能なテンプレートと前記テンプレートを保持するホルダとを備えているリテーナリングの組立方法であって、初期撓みを有し、前記ワークを収容可能なポケットが略中央に形成され、下面が前記研磨パッドに接触可能な円環状の前記テンプレートを、外周に前記テンプレートよりも高い複数の位置決め部を有し、且つ中央に前記ポケットよりも径の大きい凸部を有する治具の前記複数の位置決め部の間に載置用意する工程と、前記テンプレートと前記リング状のホルダとの間に接着剤を塗布する工程と、前記テンプレートの上面外周に前記ホルダを前記複数の位置決め部に従って位置決めして配置する工程と、前記ホルダ上にウェイトを積載し、前記ホルダと前記凸部の高さに応じて中央側を外周部より上面側に撓ませた前記テンプレートとを圧着させる工程と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、初期撓みに起因する研磨レートの低下やスリップアウトを抑制して、ワークを効率良く且つ安全に研磨することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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