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公開番号2024063982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172212
出願日2022-10-27
発明の名称ねじ要素保持治具
出願人東空販売株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B24B 41/06 20120101AFI20240507BHJP(研削;研磨)
要約【課題】ねじ要素を一時的に保持して、ねじ要素の清掃を容易にするねじ要素保持治具を提供する。
【解決手段】ねじ要素保持治具1は、上端が開放されていて、上端から保持対象であるねじ要素が挿し込まれるソケット3と、ソケット3の内部にあって、ねじ要素と噛み合わされて、ねじ要素のねじ軸周りの回転を拘束する回り止めとを備える。そして、ソケット3は、その側面に切り欠き部が形成されていて、ソケット3の外側から、切り欠き部を通してソケット3の内部に作業者の手指を差し入れて、ねじ要素の側面を、手指で押圧することが可能に構成されている。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
上端が開放されていて、前記上端から保持対象であるねじ要素が挿し込まれるソケットと、
前記ソケットの内部にあって、前記ねじ要素と噛み合わされて、前記ねじ要素のねじ軸周りの回転を拘束する回り止め部材とを備えるとともに、
前記ソケットは、その側面に切り欠き部が形成されていて、前記ソケットの外側から、前記切り欠き部を通して前記ソケットの内部に作業者の手指を差し入れて、前記ねじ要素の側面を、前記手指で押圧することが可能に構成されている、
ねじ要素保持治具。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
基板と、
前記基板に固定された複数個の前記ソケットを備える、
請求項1に記載のねじ要素保持治具。
【請求項3】
前記基板は円板状の平板であって、
前記基板の中心に、貫通穴が形成され、
複数個の前記ソケットが、前記貫通穴の外周にあって、円環状に配列されている、
請求項2に記載のねじ要素保持治具。
【請求項4】
サイズの異なる前記ねじ要素に、それぞれ対応する複数種の前記ソケットを備える、
請求項3に記載のねじ要素保持治具。
【請求項5】
自動車のハブに形成された雌ねじに螺合されて、ホイールを前記ハブに固定するホイールボルトを保持して、前記ホイールボルトのねじ軸周りの回転を拘束する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のねじ要素保持治具。
【請求項6】
自動車のハブに固定されたホイールボルトに螺合されて、ホイールを前記ハブに固定するホイールナットを保持して、前記ホイールナットのねじ軸周りの回転を拘束する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のねじ要素保持治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ねじ要素を一時的に保持する、ねじ要素保持治具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のホイールは車軸に固定されたハブにボルト止めされて、ハブと一体になって回転する。本明細書においては、ホイールのハブへの固定に使用されるボルトを、ホイールボルトと呼び、ホイールボルトに螺合されるナットをホイールナットと呼ぶことにする。なお、ホイールボルト、ホイールナットは、それぞれ、ハブボルト、ハブナットと呼ばれることもある。
【0003】
例えば、特許文献1の図1には、ハブ(ハブホイール12)に固定されたホイールボルト(ハブボルト24)とホイールボルト(ハブボルト24)に螺合されるホイールナット(ホイールナット30)とを備える車両用ハブユニットが開示されている。この車両用ハブユニットにおいて、ブレーキディスクとホイールにホイールボルト/が挿通される。そして、ブレーキディスクとホイールがハブとホイールナットの間に挟持されている。そのため、ホイールナットを締め上げることによって、ホイールがハブに固定される。
【0004】
例えば、特許文献2の図1には、雌ねじ孔(雌ねじ孔11)が形成されたハブ(ハブ3)と雌ねじ孔(雌ねじ孔11)に螺合されるホイールボルト(ハブボルト26)とを備えるハブユニット軸受が開示されている。このハブユニット軸受において、ホイールボルトはブレーキディスク(制動用回転体12)とホイールに挿通され、その先端が雌ねじ孔に螺合される。そのため、ホイールボルトを締め上げることによって、ホイールがハブに固定される。
【0005】
さて、上記の車両用ハブユニットあるいはハブユニット軸受において、ホイールボルトあるいはホイールナットに錆が生じると、あるいはホイールボルトとホイールナットの間に塵埃が溜まると、ホイールボルトあるいはホイールナットの締め付け力が低下して、その結果、最悪の場合、ホイールが脱落する危険が生じるという問題がある。また、冬季の寒冷地において路面に散布された凍結防止剤がホイールボルトあるいはホイールナットに付着して、錆の発生が促進され、その結果、ホイールボルトあるいはホイールナットの腐食が進行するという問題がある。そのため、ホイールボルトあるいはホイールナットを定期的に清掃して、錆、塵埃あるいは凍結防止剤を除去する必要がある。
【0006】
一般にホイールボルトあるいはホイールナットの洗浄には、電動機で回転駆動されるブラシが使用される。例えば、特許文献3の図3には、円筒状のリングと、リングの内壁に設置されたワイヤーブラシを備えるホイールボルトクリーニングツールが開示されている。このホイールボルトクリーニングツールは、ハブに固定されたホイールボルトの清掃に使用される(特許文献3の図2)。つまり、このホイールボルトクリーニングツールは、例えば、特許文献1の図1に記載のハブホイール12に固定されたハブボルト24の清掃に使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-60074号公報
特開2021-70345号公報
登録実用新案第3142381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、特許文献3に記載のホイールボルトクリーニングツールによれば、ハブに固定されたホイールボルトを効率良く清掃することができる。しかしながら、ホイールをハブに固定する締結要素であって、清掃の対象となる締結要素はハブに固定されたホイールボルトには限定されない。ホイールボルトに螺合されるホイールナット(例えば、特許文献1に記載のホイールナット30)、あるいはハブに形成された雌ねじ孔に螺合されるホイールボルト(例えば、特許文献2に記載のハブボルト26)を清掃の対象とする場合がある。
【0009】
しかしながら、ハブから取り外されたホイールボルトあるいは、ホイールボルトから取り外されたホイールナットを、ホイールボルトクリーニングツールを使って清掃する場合には、ホイールボルトあるいはホイールナットを一時的に保持して、ホイールボルトあるいはホイールナットのねじ軸周りの回転を拘束する器具が必要とされる。
【0010】
このような場合、バイスを使えばホイールボルト等を確実に保持できるが、ホイールボルト等の着脱に手間がかかるので、作業に時間がかかるという問題がある。プライヤを使用すればホイールボルト等を簡易に保持することができて、着脱も容易であるが、保持の確実性に欠けるという問題がある。また、作業者の握力を利用してホイールボルト等を保持するので、作業者の身体的負担が大きいという問題がある。いずれにせよ、ハブ等から取り外したホイールボルト等を、回転工具を使って清掃するために、一時的に保持することは容易ではない。
(【0011】以降は省略されています)

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