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公開番号2024050899
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024019948,2021062848
出願日2024-02-14,2021-04-01
発明の名称被膜形成方法
出願人株式会社エフコンサルタント
代理人
主分類B05D 3/10 20060101AFI20240403BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】
塗装環境によらず、被膜の硬化性に優れ、被膜性能を安定的に確保できさらに、その形成被膜は火災等による温度上昇の際に、優れた発泡性を示し基材の耐熱保護性能を維持することができる被膜形成方法を提供する。
【解決手段】
基材に対し、高湿条件下で被覆材を塗付して被膜を形成する被膜形成方法であって、前記被覆材は、その被膜が200℃以上に温度上昇することによって炭化断熱層を形成する被覆材であり、前記被覆材は、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、耐熱性付与粉体、及び吸水剤を含み、前記ポリオール化合物と前記ポリイソシアネート化合物の混合比率が、NCO/OH当量比率で1.2~3.5であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材に対し、被覆材を塗付して被膜を形成する被膜形成方法であって、
前記被覆材は、
その被膜が200℃以上に温度上昇することによって炭化断熱層を形成する被覆材であり、 前記被覆材は、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、耐熱性付与粉体、及び吸水剤を含み、 前記ポリオール化合物と前記ポリイソシアネート化合物の混合比率が、NCO/OH当量比率で
1.2~3.5
であり、
前記被覆材を、湿度70%Rh以上の高湿条件下で1工程ないし数工程塗り重ねて塗付し、
前記1工程あたりの乾燥膜厚が300μm以上であることを特徴とする被膜形成方法。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記被覆材は、ポリオール化合物、耐熱性付与粉体、及び吸水剤を含む主剤とポリイソシアネート化合物を含む硬化剤を有することを特徴とする請求項1に記載の
被膜形成方法。
【請求項3】
前記ポリオール化合物の固形分100重量部に対して、前記吸水剤を0.5~50重量部含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
被膜形成方法。
【請求項4】
前記耐熱性付与粉体は、発泡剤、炭化剤、難燃剤、及び充填剤から選ばれる1種以上を含むことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の
被膜形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な被覆材、及び被膜形成方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
鋼材や、コンクリート、木材、合成樹脂等の基材を火災から保護する目的として、火災時等の温度上昇によって発泡し、炭化断熱層を形成する被覆材が種々提案されている。このような被覆材としては、合成樹脂に、発泡剤、炭化剤、難燃剤等を配合したものが知られている。このような被覆材は、その被膜厚によって、耐熱保護性能が決定されることが多く、目的の耐熱保護性能を得るためには、所定の被膜厚で均一になるように塗付することが重要であり、中でも、合成樹脂の選択が重要となる。
【0003】
例えば、厚塗り用の被覆材として、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物からなる組成物に、難燃剤、発泡剤、炭化剤を配合した被覆材が開発されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-70540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の場合、合成樹脂としてアクリル樹脂やエポキシ樹脂を使用した被覆材と比較すると温度上昇時における被膜の発泡倍率が低く、さらには炭化断熱層(発泡層)の灰化や収縮等の問題が生じ、所望の耐熱保護性能を得るには、まだ改善の余地があった。また、近年の気候変動や、急激な天候変動等による塗装環境の変化に対応する必要がある。しかし、塗装環境によっては被膜の硬化性等が劣り、被膜性能が得られにくく、十分な耐熱保護性能が得られ難くなる場合があった。本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、塗装環境によらず、被膜の硬化性に優れ、被膜性能を安定的に確保できるとともに、温度上昇時に、安定した炭化断熱層を形成することができ、優れた耐熱保護性能を確保することができる被覆材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために本発明者らは、その被膜が火災時等の温度上昇によって炭化断熱層を形成する被覆材について、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物を特定の混合比率で含み、さらに耐熱性付与粉体及び吸水剤を含むことにより、塗装環境によらず、被膜の硬化性に優れ、被膜性能を安定的に確保でき、さらに、その形成被膜は火災等による温度上昇の際に、優れた発泡性を示し、炭化断熱層を形成して、基材の耐熱保護性能を維持することができることを見出し、本発明の完成に至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.
基材に対し、被覆材を塗付して被膜を形成する被膜形成方法であって、
前記被覆材は、
その被膜が200℃以上に温度上昇することによって炭化断熱層を形成する被覆材であり、 前記被覆材は、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、耐熱性付与粉体、及び吸水剤を含み、 前記ポリオール化合物と前記ポリイソシアネート化合物の混合比率が、NCO/OH当量比率で
1.2~3.5
であり、
前記被覆材を、湿度70%Rh以上の高湿条件下で1工程ないし数工程塗り重ねて塗付し、
前記1工程あたりの乾燥膜厚が300μm以上であることを特徴とする被膜形成方法。
2.前記被覆材は、ポリオール化合物、耐熱性付与粉体、及び吸水剤を含む主剤とポリイソシアネート化合物を含む硬化剤を有することを特徴とする1.に記載の
被膜形成方法。
3.前記ポリオール化合物の固形分100重量部に対して、前記吸水剤を0.5~50重量部含むことを特徴とする1.または2.に記載の
被膜形成方法。
4.前記耐熱性付与粉体は、発泡剤、炭化剤、難燃剤、及び充填剤から選ばれる1種以上を含むことを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の
被膜形成方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、その被膜が温度上昇によって炭化断熱層を形成する被覆材であって、上記被覆材は、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、耐熱性付与粉体、及び吸水剤を含み、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物の混合比率が、NCO/OH当量比率で1以上であることにより、塗装環境によらず、被膜の硬化性(硬化速度、被膜硬度、等)に優れ、被膜性能を安定的に確保できる。さらに、火災時等による温度上昇に際し、優れた発泡性を有するとともに、炭化断熱層の灰化・収縮等を抑制して安定した炭化断熱層を形成し、基材の耐熱保護性を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施の形態に基づき詳細に説明する。
【0010】
(被覆材)
本発明の被覆材は、その被膜が火災等の温度上昇(加熱)により炭化断熱層を形成するものであり、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、耐熱性付与粉体及び吸水剤を含むことを特徴とする。具体的に、本発明の被覆材により形成される被膜は、200℃以上(より好ましくは250℃以上)に温度上昇することによって、優れた発泡性を有し、炭化断熱層を形成することにより基材の耐熱保護性能を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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