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公開番号2024050164
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156839
出願日2022-09-29
発明の名称ダンプトラック
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類B62D 21/02 20060101AFI20240403BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車体の重量を増大させることなく、キャブの支持強度を高める。
【解決手段】ダンプトラック1の車体フレーム14には、キャブ9の後側部位9Aを支持するキャブ支持部28Eと、車体フレーム14とキャブ9との間に配置されキャブ9の前側部位9Bを支持する前側支持部材30と、前側支持部材30とキャブ支持部28Eとの間を連結する補強部材31とが設けられている。キャブ支持部28Eに設けられたフレーム側ブラケット29と補強部材31に設けられた補強部材側ブラケット33とは、連結ピン36を介して連結され、フレーム側ブラケット29と連結ピン36との間には球面軸受34が設けられている。これにより、補強部材側ブラケット33とフレーム側ブラケット29とが、球面軸受34の内輪34Bを中心として相対的に回動することにより、車体フレーム14のねじれ変形を吸収することができる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延び、車輪が取付けられた車体フレームと、
前記車体フレームに対して傾動可能に設けられ運搬物を積載する荷台と、
前記荷台の前側に位置して前記車体フレーム上に設けられ運転室を画成するキャブと、
を備えてなるダンプトラックにおいて、
前記車体フレームには、前記キャブの後側部位を支持するキャブ支持部と、前記車体フレームと前記キャブとの間に配置され前記キャブの前側部位を支持する前側支持部材と、前記前側支持部材と前記キャブ支持部との間を連結する補強部材とが設けられ、
前記キャブ支持部と前記補強部材との連結部、および前記前側支持部材と前記補強部材との連結部の少なくとも一方の連結部には、球面軸受が設けられていることを特徴とするダンプトラック。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記キャブ支持部にはフレーム側ブラケットが設けられ、
前記補強部材には、前記フレーム側ブラケットに連結ピンを介して連結される補強部材側ブラケットが設けられ、
前記球面軸受は、前記フレーム側ブラケットに取付けられた凹球面を有する外輪と、前記連結ピンに取付けられ前記外輪の前記凹球面に摺接する凸球面を有する内輪とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のダンプトラック。
【請求項3】
前記前側支持部材は、前記車体フレームの前側に機械室を画成する建屋の一部を構成していることを特徴とする請求項1に記載のダンプトラック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば鉱山で採掘した砕石物等を運搬するのに好適に用いられるダンプトラックに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
鉱山で採掘した砕石物等を運搬するダンプトラックは、車輪が取付けられる車体フレームと、車体フレームに対して傾動可能に設けられた荷台と、荷台の前側に位置して車体フレームに設けられ運転室を画成するキャブとを備えている。キャブの後側部位は、車体フレームに設けられたキャブ支持部によって支持され、キャブの前側部位は、車体フレームの前側に配置された前側支持部材によって支持されている。
【0003】
前側支持部材は、重量物であるキャブからの荷重を受けると共にダンプトラックが走行するときの振動により大きな負荷が作用するため、大きな強度が必要となる。これに対し、前側支持部材(建屋)の上部と車体フレームとの間に、上下方向(車高方向)に対して傾斜した状態で補強部材を設けることにより、前側支持部材の強度を高めるようにしたダンプトラックが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-43481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ダンプトラックは、通常、鉱山等の凹凸が大きな路面(不整地)を走行するため、車体フレームは走行時にねじれ変形を生じる。このため、特許文献1のように前側支持部材と車体フレームとの間に補強部材を設けた場合には、補強部材と車体フレームとの連結部に対し、車体フレームのねじれ変形による負荷が作用することにより、キャブの支持強度が低下してしまう。
【0006】
これに対し、車体フレームの剛性を高めてねじれ変形を抑制する方法、あるいは補強部材の強度を高めて補強部材と車体フレームとの連結部の強度を高める方法が考えられる。しかし、いずれの方法を採用した場合でも、車体の重量が増大してしまうという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、車体の重量を増大させることなく、キャブの支持強度を高めることができるようにしたダンプトラックを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前後方向に延び、車輪が取付けられた車体フレームと、前記車体フレームに対して傾動可能に設けられ運搬物を積載する荷台と、前記荷台の前側に位置して前記車体フレーム上に設けられ運転室を画成するキャブと、を備えてなるダンプトラックにおいて、前記車体フレームには、前記キャブの後側部位を支持するキャブ支持部と、前記車体フレームと前記キャブとの間に配置され前記キャブの前側部位を支持する前側支持部材と、前記前側支持部材と前記キャブ支持部との間を連結する補強部材とが設けられ、前記キャブ支持部と前記補強部材との連結部、および前記前側支持部材と前記補強部材との連結部の少なくとも一方の連結部には、球面軸受が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、キャブの後側部位を支持するキャブ支持部とキャブの前側部位を支持する前側支持部材との間を連結する補強部材により、走行中に前側支持部材に作用する負荷を低減することができる。しかも、ダンプトラックが不整地等を走行することにより、車体フレームにねじれ変形が生じたとしても、キャブ支持部と補強部材との連結部、および前側支持部材と補強部材との連結部の少なくとも一方の連結部に設けられた球面軸受により、車体フレームのねじれ変形を吸収することができる。これにより、キャブ支持部と補強部材との連結部、あるいは前側支持部材と補強部材との連結部に対し、車体フレームのねじれ変形による負荷が作用するのを抑えることができ、車体の重量を増大させることなく、キャブの支持強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態によるダンプトラックを示す左側面図である。
ダンプトラックの正面図である。
車体フレームとキャブを示す斜視図である。
車体フレームのキャブ支持部と補強部材との連結部を示す斜視図である。
キャブ支持部と補強部材との連結部を示す左側面図である。
キャブ支持部と補強部材との連結部を図5中の矢示VI-VI方向から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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