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公開番号
2024062150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-09
出願番号
2022169967
出願日
2022-10-24
発明の名称
作業機械
出願人
日立建機株式会社
代理人
弁理士法人相原国際知財事務所
主分類
F01P
11/14 20060101AFI20240430BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】電動ポンプを用いることなく、より適切に内燃機関の冷却水の漏れの発生を検出可能な作業機械を提供することにある。
【解決手段】ホイールローダ1は、過去冷却水温T1と過去冷却水量V1とに基づいて、冷却水温Tが予め設定した基準温度Trefである場合における過去のエンジン11の運転停止時の冷却水量Vである比較用過去冷却水量V´を求め(ステップS13)、現在冷却水温Tnと現在冷却水量Vnとに基づいて、冷却水温Tが基準温度Trefである場合における現在のエンジン11の運転停止時の冷却水量Vである比較用現在冷却水量Vn´を求め(ステップS15)、比較用現在冷却水量Vn´と比較用過去冷却水量V1´とから冷却水漏れの発生を判定する(ステップS16~S18)、制御装置を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関と、
前記内燃機関を冷却する冷却水が流れる冷却回路と、
前記内燃機関により駆動されて前記冷却回路内の冷却水を循環させるポンプと、
前記冷却回路内に配置されたラジエータと、
前記冷却回路上で前記内燃機関と前記ラジエータとの間に配置されて冷却水を貯留するリザーバタンクと、
前記リザーバタンク内の冷却水量を検出する冷却水量検出センサと、
冷却水の冷却水温を検出する冷却水温検出センサと、
を備えた作業機械であって、
過去の前記内燃機関の運転停止時に、前記冷却水量検出センサにより検出された過去冷却水量と前記冷却水温検出センサにより検出された過去冷却水温とを取得し、
現在の前記内燃機関の運転停止時に、前記冷却水量検出センサにより検出された現在冷却水量と前記冷却水温検出センサにより検出された現在冷却水温とを取得し、
前記過去冷却水温と前記過去冷却水量とに基づいて、冷却水温が予め設定した基準温度である場合における前記過去の前記内燃機関の運転停止時の冷却水量である比較用過去冷却水量を求め、
前記現在冷却水温と前記現在冷却水量とに基づいて、冷却水温が前記基準温度である場合における前記現在の前記内燃機関の運転停止時の冷却水量である比較用現在冷却水量を求め、
前記比較用現在冷却水量と前記比較用過去冷却水量とから冷却水漏れの発生を判定する制御装置を備える作業機械。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記基準温度は、前記内燃機関が冷機状態における冷却水温である請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記制御装置は、前記過去冷却水温または前記現在冷却水温を前記基準温度に設定する請求項1に記載の作業機械。
【請求項4】
前記リザーバタンクの冷却水の交換作業が行われた場合に、前記過去冷却水量および前記過去冷却水温の情報をリセットするためのクリアスイッチをさらに備え、
前記制御装置は、前記クリアスイッチが押された後の1回目の前記内燃機関の運転停止時に検出された冷却水量および冷却水温を前記過去冷却水量および前記過去冷却水温として取得する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の作業機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は作業機械に関し、特に内燃機関を冷却する冷却水の漏れを検出する作業機械に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、作業機械の内燃機関を冷却する冷却水の漏れを検出するための技術が知られている。例えば、特許文献1には、内燃機関を冷却する水冷式の冷却装置と、冷却水を貯めるリザーブタンクと、冷却水を循環させる電動ポンプとを備え、エンジン運転停止時に電動ポンプを駆動し、電動ポンプの空転を検出した場合に冷却水漏れが発生していると判定する内燃機関用吸気冷却装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-096300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の構成では、エンジンにより駆動される機械式のポンプではなく、電動ポンプが必須構成要素となってしまう。また、冷却水の体積は、冷却水自体の温度に応じて変化するため、冷却水の温度が上昇し体積が膨張している場合には、実際には冷却水漏れが発生しているにも関わらず電動ポンプが空転しないということが生じ得る。その結果、冷却水漏れの発生を適切に検出できない可能性がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電動ポンプを用いることなく、より適切に内燃機関の冷却水の漏れの発生を検出可能な作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の作業機械は、内燃機関と、前記内燃機関を冷却する冷却水が流れる冷却回路と、前記内燃機関により駆動されて前記冷却回路内の冷却水を循環させるポンプと、前記冷却回路内に配置されたラジエータと、前記冷却回路上で前記内燃機関と前記ラジエータとの間に配置されて冷却水を貯留するリザーバタンクと、前記リザーバタンク内の冷却水量を検出する冷却水量検出センサと、冷却水の冷却水温を検出する冷却水温検出センサと、を備えた作業機械であって、過去の前記内燃機関の運転停止時に、前記冷却水量検出センサにより検出された過去冷却水量と前記冷却水温検出センサにより検出された過去冷却水温とを取得し、現在の前記内燃機関の運転停止時に、前記冷却水量検出センサにより検出された現在冷却水量と前記冷却水温検出センサにより検出された現在冷却水温とを取得し、前記過去冷却水温と前記過去冷却水量とに基づいて、冷却水温が予め設定した基準温度である場合における前記過去の前記内燃機関の運転停止時の冷却水量である比較用過去冷却水量を求め、前記現在冷却水温と前記現在冷却水量とに基づいて、冷却水温が前記基準温度である場合における前記現在の前記内燃機関の運転停止時の冷却水量である比較用現在冷却水量を求め、前記比較用現在冷却水量と前記比較用過去冷却水量とから冷却水漏れの発生を判定する制御装置を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の作業機械によれば、電動ポンプを用いることなく、より適切に内燃機関の冷却水の漏れの発生を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一実施形態にかかる作業機械としてのホイールローダを示す概略構成図である。
エンジンの冷却装置を示す概略構成図である。
第一実施形態における冷却水漏れ検出判定制御の処理を示すフローチャートである。
第一実施形態における冷却水漏れ検出判定制御で検出および算出される冷却水量および冷却水温を示した説明図である。
第二実施形態における冷却水漏れ検出判定制御の処理を示すフローチャートである。
第二実施形態における冷却水漏れ検出判定制御で検出および算出される冷却水量および冷却水温を示した説明図である。
第三実施形態における冷却水漏れ検出判定制御の処理を示すフローチャートである。
第三実施形態における冷却水漏れ検出判定制御で検出および算出される冷却水量および冷却水温を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。以下の説明では、作業機械としてのホイールローダ1に搭乗した運転者を基準として、作業機械の機体前後方向、左右方向、上下方向を規定する。
【0010】
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態にかかる作業機械としてのホイールローダを示す概略構成図である。図1に示すホイールローダ1は、例えば、作業現場において土石物などの運搬作業や、例えばダンプトラックといった他の車両などへの積み込み作業などに用いられる作業機械である。
(【0011】以降は省略されています)
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