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公開番号2024050151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156822
出願日2022-09-29
発明の名称画像読取装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 1/00 20060101AFI20240403BHJP(電気通信技術)
要約【課題】分離給送と非分離給送との切り換えを動力源を用いて行う構成は、著しいコストアップを招く。
【解決手段】画像読取装置は、動力を受けて回転する入力歯車の一定方向の回転によって分離状態と非分離状態との切り換えを行う切換手段と、入力歯車へ駆動力を伝達する第1動力伝達部と、分離ローラーへ駆動力を伝達する第2動力伝達部と、を備え、第1動力伝達部は、給送ローラーを駆動する第1駆動源から入力歯車へと駆動力を伝達し、更に第1動力伝達部は、第1駆動源が媒体給送時の回転方向である第1回転方向に回転した場合に第1駆動源の動力を入力歯車へ伝達せず、第1駆動源が第1回転方向に対し反対の第2回転方向に回転した場合に第1駆動源の動力を入力歯車へ伝達するワンウェイクラッチを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
媒体を搬送方向の下流へ給送する給送ローラーと、
前記給送ローラーとの間で媒体をニップして分離可能なローラーであって、媒体を前記搬送方向の上流に戻す回転方向に駆動される分離状態と、回転の駆動力が伝達されない非分離状態とを切り換え可能な分離ローラーと、
前記搬送方向において前記給送ローラー及び前記分離ローラーの下流に位置し、媒体を読み取る読み取り部と、
動力を受けて回転する入力歯車を備え、前記入力歯車の一定方向の回転によって前記分離状態と前記非分離状態との切り換えを行う切換手段と、
前記入力歯車へ駆動力を伝達する第1動力伝達部と、
前記分離ローラーへ駆動力を伝達する動力伝達部であって、前記切換手段によって前記分離ローラーへ駆動力を伝達する状態と前記分離ローラーへ駆動力を伝達しない状態との切り換えが行われる第2動力伝達部と、を備え、
前記第1動力伝達部は、前記給送ローラーを駆動する第1駆動源から前記入力歯車へと駆動力を伝達し、
更に前記第1動力伝達部は、前記第1駆動源が媒体給送時の回転方向である第1回転方向に回転した場合に前記第1駆動源の動力を前記入力歯車へ伝達せず、前記第1駆動源が前記第1回転方向に対し反対の第2回転方向に回転した場合に前記第1駆動源の動力を前記入力歯車へ伝達するワンウェイクラッチを備える、
ことを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の画像読取装置において、前記第2動力伝達部は、
第1歯車と、
前記第1歯車に対し進退可能な歯車であって、前記第1歯車と噛み合うことで前記分離ローラーへ駆動力を伝達し、前記第1歯車から離間することで前記分離ローラーへ駆動力を伝達しない第2歯車と、
を備え、
前記切換手段は、前記第2歯車を支持するとともに揺動可能な部材であって、揺動することにより前記第2歯車を前記第1歯車に対し進退させる第1揺動部材と、
前記第2歯車が前記第1歯車に噛み合う方向に前記第1揺動部材を押圧する押圧部材と、
前記入力歯車の回転によって回転するカムと、
揺動可能な部材であって、前記カム及び前記第1揺動部材と係わり合いが可能であり、前記カムの回転に応じて回転することで前記第1揺動部材を揺動させる第2揺動部材と、を備える、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像読取装置において、媒体を搬送する搬送経路の下側を構成する下ユニットと、
前記下ユニットに対し開閉可能なユニットであって、閉じた状態で前記搬送経路の上側を構成する上ユニットと、を備え、
前記給送ローラーは、前記下ユニットに設けられ、
前記分離ローラーは、前記上ユニットに設けられ、
前記第1歯車は、前記上ユニットに設けられ、
前記第2歯車は、前記下ユニットに設けられる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像読取装置において、前記搬送方向において前記給送ローラーと前記読み取り部との間に位置し、前記読み取り部に向けて媒体を搬送する搬送ローラー対を備え、
前記第2動力伝達部は、前記搬送ローラー対を駆動する第2駆動源から前記分離ローラーへと駆動力を伝達する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項3に記載の画像読取装置において、前記第2動力伝達部は、前記第1駆動源から前記分離ローラーへと駆動力を伝達する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1駆動源を制御する制御手段は、
前記非分離状態での媒体の給送を行うに際し前記分離ローラーが前記分離状態であると、前記第1駆動源を制御して前記分離ローラーを前記非分離状態に切り換え、
前記分離状態での媒体の給送を行うに際し前記分離ローラーが前記非分離状態であると、前記第1駆動源を制御して前記分離ローラーを前記分離状態に切り換える、
ことを特徴とする画像読取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体の画像を読み取る画像読取装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
画像読取装置においては、特許文献1に示される様に、媒体を給送する際に分離を行う分離給送と分離を行わない非分離給送とを切り換え可能な構成が提案されている。非分離給送は、複数枚のシートが束になった帳票等に対して有効とされている。特許文献1記載の画像読取装置では、分離給送と非分離給送との切り換えは、電磁クラッチにより行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-99298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
分離給送と非分離給送との切り換えを動力源を用いて行う構成はユーザビリティの観点で好ましいが、分離給送と非分離給送との切り換えを行う為の専用の動力源を用いると、動力源のコストに加え、更に制御回路やエンコーダー等のコストが追加で必要となり、全体として著しいコストアップを招いてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為の、本発明の画像読取装置は、媒体を搬送方向の下流へ給送する給送ローラーと、前記給送ローラーとの間で媒体をニップして分離可能なローラーであって、媒体を前記搬送方向の上流に戻す回転方向に駆動される分離状態と、回転の駆動力が伝達されない非分離状態とを切り換え可能な分離ローラーと、前記搬送方向において前記給送ローラー及び前記分離ローラーの下流に位置し、媒体を読み取る読み取り部と、動力を受けて回転する入力歯車を備え、前記入力歯車の一定方向の回転によって前記分離状態と前記非分離状態との切り換えを行う切換手段と、前記入力歯車へ駆動力を伝達する第1動力伝達部と、前記分離ローラーへ駆動力を伝達する動力伝達部であって、前記切換手段によって前記分離ローラーへ駆動力を伝達する状態と前記分離ローラーへ駆動力を伝達しない状態との切り換えが行われる第2動力伝達部と、を備え、前記第1動力伝達部は、前記給送ローラーを駆動する第1駆動源から前記入力歯車へと駆動力を伝達し、更に前記第1動力伝達部は、前記第1駆動源が媒体給送時の回転方向である第1回転方向に回転した場合に前記第1駆動源の動力を前記入力歯車へ伝達せず、前記第1駆動源が前記第1回転方向に対し反対の第2回転方向に回転した場合に前記第1駆動源の動力を前記入力歯車へ伝達するワンウェイクラッチを備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
スキャナーの外観斜視図。
スキャナーにおける原稿搬送経路を示す図。
スキャナーにおける制御系統を示すブロック図。
切換手段、第1動力伝達部、及び第2動力伝達部の正面図であって、上ユニットを閉じた状態の図。
切換手段、第1動力伝達部、及び第2動力伝達部の正面図であって、上ユニットを開いた状態の図。
第1動力伝達部の一部を示す斜視図。
切換手段を図4、図5とは逆に+X方向から見た図であって、分離ローラーを非分離状態とする場合の図。
切換手段を図4、図5とは逆に+X方向から見た図であって、分離ローラーを分離状態とする場合の図。
(A)、(B)は位相検出部と第2揺動部材との関係を示す図。
他の実施形態に係る切換手段の正面図であって、分離ローラーを非分離状態とする場合の図。
他の実施形態に係る切換手段の正面図であって、分離ローラーを分離状態とする場合の図。
制御部が行う処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る画像読取装置は、媒体を搬送方向の下流へ給送する給送ローラーと、前記給送ローラーとの間で媒体をニップして分離可能なローラーであって、媒体を前記搬送方向の上流に戻す回転方向に駆動される分離状態と、回転の駆動力が伝達されない非分離状態とを切り換え可能な分離ローラーと、前記搬送方向において前記給送ローラー及び前記分離ローラーの下流に位置し、媒体を読み取る読み取り部と、動力を受けて回転する入力歯車を備え、前記入力歯車の一定方向の回転によって前記分離状態と前記非分離状態との切り換えを行う切換手段と、前記入力歯車へ駆動力を伝達する第1動力伝達部と、前記分離ローラーへ駆動力を伝達する動力伝達部であって、前記切換手段によって前記分離ローラーへ駆動力を伝達する状態と前記分離ローラーへ駆動力を伝達しない状態との切り換えが行われる第2動力伝達部と、を備え、前記第1動力伝達部は、前記給送ローラーを駆動する第1駆動源から前記入力歯車へと駆動力を伝達し、更に前記第1動力伝達部は、前記第1駆動源が媒体給送時の回転方向である第1回転方向に回転した場合に前記第1駆動源の動力を前記入力歯車へ伝達せず、前記第1駆動源が前記第1回転方向に対し反対の第2回転方向に回転した場合に前記第1駆動源の動力を前記入力歯車へ伝達するワンウェイクラッチを備えることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、前記切換手段によって前記分離ローラーの前記分離状態と前記非分離状態との切り換えを行う構成において、前記切換手段へ駆動力を伝達する第1動力伝達部は、前記給送ローラーを駆動する第1駆動源の第2回転方向の回転即ち媒体給送時の回転方向とは反対方向の回転の駆動力を前記切換手段へ伝達し、これにより前記切換手段による前記切り換えが行われる為、前記切換手段の為の専用の動力源が不要となり、装置のコストアップを抑制することができる。
【0009】
第2の態様は、第1の態様において、前記第2動力伝達部は、第1歯車と、前記第1歯車に対し進退可能な歯車であって、前記第1歯車と噛み合うことで前記分離ローラーへ駆動力を伝達し、前記第1歯車から離間することで前記分離ローラーへ駆動力を伝達しない第2歯車と、を備え、前記切換手段は、前記第2歯車を支持するとともに揺動可能な部材であって、揺動することにより前記第2歯車を前記第1歯車に対し進退させる第1揺動部材と、前記第2歯車が前記第1歯車に噛み合う方向に前記第1揺動部材を押圧する押圧部材と、前記入力歯車の回転によって回転するカムと、揺動可能な部材であって、前記カム及び前記第1揺動部材と係わり合いが可能であり、前記カムの回転に応じて回転することで前記第1揺動部材を揺動させる第2揺動部材とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記切換手段を、簡単な構造で実現できる。
【0010】
第3の態様は、第2の態様において、媒体を搬送する搬送経路の下側を構成する下ユニットと、前記下ユニットに対し開閉可能なユニットであって、閉じた状態で前記搬送経路の上側を構成する上ユニットと、を備え、前記給送ローラーは、前記下ユニットに設けられ、前記分離ローラーは、前記上ユニットに設けられ、前記第1歯車は、前記上ユニットに設けられ、前記第2歯車は、前記下ユニットに設けられることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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