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公開番号2024049673
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156041
出願日2022-09-29
発明の名称データ収集装置およびデータ収集方法
出願人株式会社小松製作所
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類G07C 5/00 20060101AFI20240403BHJP(チェック装置)
要約【課題】通信環境が悪い現場に存在する車両において、重要な稼働データが解析されないまま上書きされてしまうことを防ぐ。
【解決手段】優先度決定部は、イベントに応じて、イベントに係る稼働データである対象稼働データの優先度を決定する。書き込み部は、記憶部に対象稼働データを記憶させる。書き込み部は、対象稼働データを記録する容量が不足する場合に、記憶部に記憶された稼働データのうち優先度が相対的に低い稼働データを、対象稼働データで上書きする。送信部は、記憶部に記憶された稼働データのうち優先度が相対的に高い稼働データを、優先度が相対的に低い稼働データより優先して管理サーバに送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるデータ収集装置であって、
前記車両の稼働データを取得するデータ取得部と、
前記稼働データと所定の閾値とを比較し、異常に関するイベントを検出するイベント検出部と、
前記イベントに応じて、前記イベントに係る前記稼働データである対象稼働データの優先度を決定する優先度決定部と、
記憶部に前記対象稼働データを記憶させる書き込み部であって、前記対象稼働データを記録する容量が不足する場合に、前記記憶部に記憶された稼働データのうち前記優先度が相対的に低い稼働データを、前記対象稼働データで上書きする書き込み部と、
前記記憶部に記録された前記稼働データをサーバ装置に送信する送信部であって、前記記憶部に記憶された稼働データのうち前記優先度が相対的に高い稼働データを、前記優先度が相対的に低い稼働データより優先して前記サーバ装置に送信する送信部と
を備えるデータ収集装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記書き込み部は、送信済みの前記稼働データの消去または上書きを許容する
請求項1に記載のデータ収集装置。
【請求項3】
前記イベント検出部は、検出した前記イベントの種別を特定し、当該種別に係るイベントの重要度および発生回数の少なくとも一方を特定し、
前記優先度決定部は、前記重要度および前記発生回数の少なくとも一方に基づいて、前記優先度を決定する
請求項1または請求項2に記載のデータ収集装置。
【請求項4】
前記対象稼働データは、前記イベントの発生タイミングの前後に係る稼働データである
請求項1または請求項2に記載のデータ収集装置。
【請求項5】
前記記憶部は、第一記憶領域と第二記憶領域とを有し、
前記優先度決定部は、前記対象稼働データの前記優先度を、優先度高または優先度低の何れかに決定し、
前記書き込み部は、
前記優先度高に係る前記稼働データを前記第一記憶領域に書き込み、前記優先度低に係る前記稼働データを前記第二記憶領域に書き込み、
前記第二記憶領域において前記対象稼働データを記録する容量が不足する場合に、前記第二記憶領域に記憶された過去の稼働データを、前記対象稼働データで上書きする
請求項1または請求項2に記載のデータ収集装置。
【請求項6】
車両の稼働データを取得するステップと、
前記稼働データと所定の閾値とを比較し、異常に関するイベントを検出するステップと、
前記イベントに応じて、前記イベントに係る前記稼働データである対象稼働データの優先度を決定するステップと、
記憶部に前記対象稼働データを記憶させるステップと、
前記記憶部において前記対象稼働データを記録する容量が不足する場合に、前記記憶部に記憶された稼働データのうち前記優先度が相対的に低い稼働データを、前記対象稼働データで上書きするステップと、
前記記憶部に記録された前記稼働データをサーバ装置に送信するステップであって、前記記憶部に記憶された稼働データのうち前記優先度が相対的に高い稼働データを、前記優先度が相対的に低い稼働データより優先して前記サーバ装置に送信するステップと
を備えるデータ収集方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、データ収集装置およびデータ収集方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両の故障の予兆を検出するために、車両の稼働データを収集して記録する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-096337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
稼働データの解析は、インターネットなどの通信網を介して接続された遠隔のコンピュータにおいてなされることがある。この場合、記録された稼働データは通信網を介してサーバ装置に送信される。ところで、油圧ショベルなどの作業車両は、通信環境の悪い作業現場で稼働することがあり、稼働データを記録するための記憶装置の容量が不足する場合がある。このような場合に、新しい稼働データで古い稼働データを上書きすると、重要な故障に関する稼働データが上書きされ、解析できなくなってしまうおそれがある。
【0005】
本開示の目的は、通信環境が悪い現場に存在する車両において、重要な稼働データが解析されないまま上書きされてしまうことを防ぐデータ収集装置およびデータ収集方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、データ収集装置は、車両に搭載されるデータ収集装置であって、前記車両の稼働データを取得する稼働データ取得部と、前記稼働データと所定の閾値とを比較し、異常に関するイベントを検出するイベント検出部と、前記イベントに応じて、前記イベントに係る前記稼働データである対象稼働データの優先度を決定する優先度決定部と、記憶部に前記対象稼働データを記憶させる書き込み部であって、前記対象稼働データを記録する容量が不足する場合に、前記記憶部に記憶された稼働データのうち前記優先度が相対的に低い稼働データを、前記対象稼働データで上書きする書き込み部と、前記記憶部に記録された前記稼働データをサーバ装置に送信する送信部であって、前記記憶部に記憶された稼働データのうち前記優先度が相対的に高い稼働データを、前記優先度が相対的に低い稼働データより優先して前記サーバ装置に送信する送信部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、データ収集装置は、通信環境が悪い現場に存在する車両において、重要な稼働データが解析されないまま上書きされてしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一実施形態に係る作業機械の構成を示す概略図である。
第一実施形態に係るエンジンシステムの構成を示す概略図である。
データ収集装置の構成を示すブロック図である。
第一実施形態に係る条件テーブルの例を示す図である。
第一実施形態に係る稼働データの収集方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〈第一実施形態〉
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
【0010】
《作業機械100の構成》
図1は、第一実施形態に係る作業機械100の構成を示す概略図である。
作業機械100は、施工現場にて稼働する。作業機械100の例としては、油圧ショベル、ホイルローダ、ブルドーザなどが挙げられる。また作業機械100は電動駆動するものであってもよいし、油圧駆動するものであってもよい。作業機械100は、走行体110、車体120、作業機130、エンジンシステム140、データ収集装置150を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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