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公開番号2024043951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149208
出願日2022-09-20
発明の名称変成器及び変成器の製造方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類H01F 30/10 20060101AFI20240326BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】内側コイルと外側コイルとを簡単に互いに電気的に接続することができる変成器及び変成器の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る変成器1は、環状のコイルボビン2と、該コイルボビン2に囲まれた環状の内側コイル(二次コイル3,4)と、前記コイルボビン2を囲む環状の外側コイル(二次コイル5,6)とを備え、前記内側コイルから内側導線31,41が延出しており、前記外側コイルから外側導線51,61が延出している変成器1において、前記内側導線31,41の一端部の延出方向と前記外側導線51,61の一端部の延出方向とが互いに同じ向きであることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
環状のコイルボビンと、
該コイルボビンに囲まれた環状の内側コイルと、
前記コイルボビンを囲む環状の外側コイルと
を備え、
前記内側コイルから内側導線が延出しており、
前記外側コイルから外側導線が延出している変成器において、
前記内側導線の一端部の延出方向と前記外側導線の一端部の延出方向とが互いに同じ向きであることを特徴とする変成器。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記内側導線及び前記外側導線夫々は、幅広の長側面と幅狭の短側面とを有する平角線であり、
前記内側導線及び前記外側導線夫々が、前記長側面が湾曲するフラットワイズ曲げ及び前記短側面が湾曲するエッジワイズ曲げの少なくとも一方により湾曲しており、
前記内側導線の前記一端部の前記長側面と前記外側導線の前記一端部の前記長側面とが互いに接触していることを特徴とする請求項1に記載の変成器。
【請求項3】
前記内側コイル及び前記外側コイル夫々はエッジワイズコイルであり、
前記内側導線及び前記外側導線夫々は前記エッジワイズコイルを構成している平角線に連続しており、
前記内側導線は、前記フラットワイズ曲げによって前記内側コイルから前記コイルボビンの軸長方向の一側に延出しており、更に前記フラットワイズ曲げによって前記コイルボビンの軸長方向の端面に沿う方向に延出しており、
前記外側導線は、前記フラットワイズ曲げによって前記外側コイルから前記コイルボビンの前記一側に延出しており、更に前記フラットワイズ曲げ及び前記エッジワイズ曲げによって前記内側導線の前記一端部に向けて延出していることを特徴とする請求項2に記載の変成器。
【請求項4】
環状のコイルボビンと、
該コイルボビンに囲まれた環状の内側コイルと、
前記コイルボビンを囲む環状の外側コイルと
を備える変成器を製造する方法において、
内側導線を予め延出させてある前記内側コイルを前記コイルボビンの内側に挿入し、
外側導線を予め延出させてある前記外側コイルの内側に前記コイルボビンを挿入し、
予め延出させてある前記内側導線及び前記外側導線夫々の形状は、前記内側コイルを前記コイルボビンの内側に挿入し、前記外側コイルの内側に前記コイルボビンを挿入することによって、前記内側導線の一端部及び前記外側導線の一端部夫々が所定位置に配されるような形状であり、
前記内側コイルの前記コイルボビンの内側への挿入後、且つ前記コイルボビンの前記外側コイルの内側への挿入後に、前記所定位置にて前記内側導線の前記一端部と前記外側導線の前記一端部とを互いに接続することを特徴とする変成器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、変成器及び変成器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、変圧又は変流を目的として、変成器が用いられている。
特許文献1に記載の変成器はコイルボビン及び複数のコイルを備える。コイルボビン及び複数のコイル夫々は環状をなす。複数のコイルの内、一のコイルはコイルボビンに囲まれており、他のコイルはコイルボビンを囲んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7077459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コイルボビンの内側にある内側コイルとコイルボビンの外側にある外側コイルとを互いに電気的に接続する場合に、内側コイル及び外側コイル夫々から引き出された導線を互いに直接的に接続することがある。このために、作業者は、内側コイルから引き出した導線の一端部と外側コイルから引き出した導線の一端部とを、互いに突き合わせて接続する。例えば筒状の圧着用部材を用いて導線同士を圧着する場合、2本の導線を1本ずつ圧着用部材の相異なる開口から挿入する必要があり、導線の接続作業が難化することが懸念される。
【0005】
本開示の目的は、内側コイルと外側コイルとを簡単に互いに電気的に接続することができる変成器及び変成器の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る変成器は、環状のコイルボビンと、該コイルボビンに囲まれた環状の内側コイルと、前記コイルボビンを囲む環状の外側コイルとを備え、前記内側コイルから内側導線が延出しており、前記外側コイルから外側導線が延出している変成器において、前記内側導線の一端部の延出方向と前記外側導線の一端部の延出方向とが互いに同じ向きであることを特徴とする。
【0007】
本開示にあっては、コイルボビン、内側コイル、及び外側コイル夫々が環状をなす。内側コイルはコイルボビンに囲まれ、外側コイルはコイルボビンを囲む。即ち、内側コイルはコイルボビンの内側に位置し、外側コイルはコイルボビンの外側に位置する。
内側コイルから延出している内側導線の一端部の延出方向と外側コイルから延出している外側導線の一端部の延出方向とは互いに同じ向きである。故に、例えば内側導線及び外側導線を互いに接続するための部材又は器具等に、内側導線の一端部及び外側導線の一端部をまとめてセットすることが容易である。従って、内側導線及び外側導線を互いに直接的に接続する作業が簡単なので、内側コイルと外側コイルとを簡単に互いに電気的に接続することができる。
【0008】
また、内側導線及び外側導線の接続後に、内側導線の一端部及び外側導線の一端部をまとめて筒状又は有底筒状等の絶縁部材に挿入することができる。故に、内側導線及び外側導線の接続部分を他の導電性部材から絶縁するための作業が簡易である。
以上の結果、変成器を製造する作業の工数を削減することができる。
【0009】
本開示に係る変成器は、前記内側導線及び前記外側導線夫々は、幅広の長側面と幅狭の短側面とを有する平角線であり、前記内側導線及び前記外側導線夫々が、前記長側面が湾曲するフラットワイズ曲げ及び前記短側面が湾曲するエッジワイズ曲げの少なくとも一方により湾曲しており、前記内側導線の前記一端部の前記長側面と前記外側導線の前記一端部の前記長側面とが互いに接触していることを特徴とする。
【0010】
本開示にあっては、内側導線及び外側導線夫々が平角線である。
平角線は保形性に優れる。故に、内側導線にフラットワイズ曲げ加工及び/又はエッジワイズ曲げ加工を施した後で、内側コイルをコイルボビンの内側に挿入することが容易である。同様に、外側導線にフラットワイズ曲げ加工及び/又はエッジワイズ曲げ加工を施した後で、外側コイルの内側にコイルボビンを挿入することが容易である。従って、コイルをコイルボビンにセットしてから導線同士を互いに接続する工程と、導線に曲げ加工を施す工程とを、互いから完全に分けることが容易である。この結果、導線の曲げ加工の機械化を図ることが容易である。
(【0011】以降は省略されています)

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