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公開番号2024060639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168018
出願日2022-10-20
発明の名称2重シールドティグ溶接方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人
主分類B23K 9/29 20060101AFI20240425BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】2重シールドティグ溶接方法において、溶接開始時のプリフロー時間を短く設定しても十分なシールド性を確保すること。
【解決手段】インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接開始に際してインナーガス及びアウターガスのプリフローを行った後に時刻t3にアークを発生させて溶接する2重シールドティグ溶接方法において、時刻t1~t3のぷりふろーは、時刻t1にアウターガスFoの噴出を開始させ、時刻t2にインナーガスFiの噴出を開始させる。プリフローは、アウターガスFoのみを噴出させる時刻t1~t2の時間が、インナーガスFiを噴出させる時刻t2~t3の時間よりも長くなるように設定される。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させて溶接する2重シールドティグ溶接方法において、
前記プリフローは前記アウターガスを噴出させた後に前記インナーガスを噴出させる、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記プリフローは、前記アウターガスのみを噴出させる時間が前記インナーガスを噴出させる時間よりも長くなるように設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項3】
前記インナーガスの流量を、前記プリフロー中は前記プリフロー終了後よりも小さくする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項4】
前記アウターガスの流量を、前記プリフロー中は前記プリフロー終了後よりも大きくする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2重シールドティグ溶接方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2重シールドティグ溶接方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用して溶接する2重シールドティグ溶接方法が慣用されている(例えば、特許文献1参照)。インナーガス及びアウターガスとしては、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-15048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の2重シールドティグ溶接方法では、溶接開始に際して、インナーガス及びアウターガスを同時に噴出させてプリフローを行った後にアークを発生させている。このときに、インナーガスは周囲の空気を巻き込みながら噴出されるので、定常状態になるまで6~10秒程度の長い時間がかかる。したがって、十分なプリフロー時間を設けていない場合は、空気を巻き込んだ状態で溶接が開始されるので、シールド性が低下し、溶接不良となるおそれがある。しかし、プリフロー時間を長く設定すると、作業効率が低下し、高価な不活性ガスを多く消費することになる。
【0005】
そこで、本発明では、溶接開始時のプリフロー時間を短く設定しても十分なシールド性を確保することができる2重シールドティグ溶接方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させて溶接する2重シールドティグ溶接方法において、
前記プリフローは前記アウターガスを噴出させた後に前記インナーガスを噴出させる、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法である。
【0007】
請求項2の発明は、
前記プリフローは、前記アウターガスのみを噴出させる時間が前記インナーガスを噴出させる時間よりも長くなるように設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0008】
請求項3の発明は、
前記インナーガスの流量を、前記プリフロー中は前記プリフロー終了後よりも小さくする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0009】
請求項4の発明は、
前記アウターガスの流量を、前記プリフロー中は前記プリフロー終了後よりも大きくする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る2重シールドティグ溶接方法によれば、溶接開始時のプリフロー時間を短く設定しても十分なシールド性を確保することができる。これにより、作業効率を高めることができ、高価な不活性ガスの消費量を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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