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公開番号2024042846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022147754
出願日2022-09-16
発明の名称マイクロプラスチック回収装置
出願人山陽オイル株式会社
代理人個人
主分類B63B 35/32 20060101AFI20240322BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】 船舶に搭載され海上において任意のタイミング及び場所でマイクロプラスチックを回収することが可能なマイクロプラスチック回収装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 船舶90に搭載され海水中のマイクロプラスチックを回収するマイクロプラスチック回収装置1であって、船外から海水を導入する海水導入路10と、導入された海水を濾過する濾過手段20と、濾過された海水を、清水を造る造水装置60に供給する海水供給路40とを備えることを特徴とする。濾過手段20は、海水導入路10を通過した海水を濾すストレーナ30、ストレーナ30を通過した海水を濾す第一フィルタ装置31、第一フィルタ装置31を通過した海水を濾す第二フィルタ装置32を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
船舶に搭載され海水中のマイクロプラスチックを回収するマイクロプラスチック回収装置であって、
船外から海水を導入する海水導入路と、
導入された海水を濾過する濾過手段と、
濾過された海水を、清水を造る造水装置に供給する海水供給路とを備える
ことを特徴とするマイクロプラスチック回収装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記濾過手段が、前記海水導入路を通過した海水を濾すストレーナを有し、
前記ストレーナが、海水を濾す筒状の金網と、前記金網を覆う筒状の透明な外筒とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロプラスチック回収装置。
【請求項3】
前記濾過手段が、前記ストレーナを通過した海水を濾す第一フィルタ装置をさらに有し、
前記第一フィルタ装置が、海水を濾す、袋状に形成されたバッグフィルタを有する
ことを特徴とする請求項2に記載のマイクロプラスチック回収装置。
【請求項4】
前記濾過手段が、前記第一フィルタ装置を通過した海水を濾す第二フィルタ装置をさらに有し、
前記第二フィルタ装置が、
海水を濾す多孔質のフィルタエレメントと、
前記フィルタエレメントの通過前後の差圧が所定の値以上となった場合に警報を発令する警報装置とを有する
ことを特徴とする請求項3に記載のマイクロプラスチック回収装置。
【請求項5】
前記造水装置が逆浸透膜脱塩装置であり、
前記第二フィルタ装置を通過した海水が前記海水供給路を経て前記造水装置に供給される
ことを特徴とする請求項4に記載のマイクロプラスチック回収装置。
【請求項6】
海水を吸い上げ送水するポンプが前記ストレーナと前記第一フィルタとの間に配置されている
ことを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載のマイクロプラスチック回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶に搭載され海水中のマイクロプラスチックを回収するマイクロプラスチック回収装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
海洋の汚染は生態系を含めた海洋環境の悪化や海岸機能の低下、海洋資源への悪影響など様々な問題を引き起こしている。特に近年はマイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチック類)による海洋生態系への影響が懸念されており、世界的な問題となっている。マイクロプラスチックは汚染物質が表面に吸着し、化学汚染物質が海洋生態系に取り込まれる可能性があり、そして海洋生物の体内に取り込まれることによって海洋生物が害を受け、食物連鎖でつながる生態系に悪影響を及ぼすことが指摘されている。
【0003】
そのためマイクロプラスチックの削減は世界的な課題となっており、その解決手段の一つとして、海水中のマイクロプラスチックを回収することが挙げられる。海水中のマイクロプラスチックを回収する技術として、船舶のバラスト水を無害化処理する装置を利用して、バラスト水を排水する際にその中に含まれるマイクロプラスチックを回収する方法が知られている(非特許文献1参照)。
【0004】
しかしこの技術は、バラスト水の処理が求められる船舶、すなわち外航船には適用できるものの、一般に内航船にはバラスト水無害化処理装置が搭載されていないため適用できない。また、マイクロプラスチックの回収を実施できるのがバラスト水の取水・排水のタイミングに限られ、任意のタイミング及び場所でマイクロプラスチックを回収することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
”マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集(日本語版) 環境省”、[online]、[令和4年8月31日検索]、インターネット<URL:https://www.env.go.jp/content/900539105.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記問題点を鑑みて、本発明は、船舶に搭載され海上において任意のタイミング及び場所でマイクロプラスチックを回収することが可能なマイクロプラスチック回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を鑑みて、本発明は、船舶に搭載され海水中のマイクロプラスチックを回収するマイクロプラスチック回収装置であって、船外から海水を導入する海水導入路と、導入された海水を濾過する濾過手段と、濾過された海水を、清水を造る造水装置に供給する海水供給路とを備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、海上において任意のタイミング及び場所でマイクロプラスチックを回収することが可能なマイクロプラスチック回収装置を提供することができる。
【0009】
また本発明は、前記濾過手段が、前記海水導入路を通過した海水を濾すストレーナを有し、前記ストレーナが、海水を濾す筒状の金網と、前記金網を覆う筒状の透明な外筒とを有することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、捕集されたマイクロプラスチックを目視で確認することが可能なマイクロプラスチック回収装置を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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