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公開番号2024042350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022147011
出願日2022-09-15
発明の名称軸受用保持器およびころ軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人
主分類F16C 33/52 20060101AFI20240321BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】部品点数も少なく、生産性に優れて、安価に製造でき、さらには、組み立て後の寸法管理が容易で、組み立て精度にばらつきが生じない軸受用保持器およびこのよう保持器を用いたころ軸受を提供する。
【解決手段】対向する一対の円環状側板と、一対の円環状側板間に介在される複数のころの各中心孔に挿通される複数のピンとを備える。複数のピンには、軸方向一端部のねじ部が右ねじとされ、軸方向他端部のねじ部が左ねじとされた正転ピンと、軸方向一端部のねじ部が左ねじとされ、軸方向他端部のねじ部が右ねじとされた逆転ピンとを有する。複数のピンのうち、少なくとも、1本のピンを逆転ピンとし、他のピンを正転ピンとした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対向する一対の円環状側板と、一対の円環状側板間に介在される複数のころの各中心孔に挿通される複数のピンとを備え、前記ピンの軸方向両端部にねじ部が設けられ、各ねじ部が対応する円環状側板の各ねじ穴に螺着される軸受用保持器であって、
複数の前記ピンには、軸方向一端部のねじ部が右ねじとされ、軸方向他端部のねじ部が左ねじとされた正転ピンと、軸方向一端部のねじ部が左ねじとされ、軸方向他端部のねじ部が右ねじとされた逆転ピンとを有し、複数のピンのうち、少なくとも、1本のピンを逆転ピンとし、他のピンを正転ピンとしたことを特徴とする軸受用保持器。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記逆転ピンを2本以上としたことを特徴とする請求項1に記載の軸受用保持器。
【請求項3】
前記正転ピンと逆転ピンとを周方向に沿って交互に配設したことを特徴とする請求項1に記載の軸受用保持器。
【請求項4】
前記ピンにおける、右ねじの大きさと左ねじの大きさとを相違させたことを特徴とする請求項1に記載の軸受用保持器。
【請求項5】
前記ピンにおける、右ねじのピッチと左ねじのピッチとを同一としたことを特徴とする請求項1に記載の軸受用保持器。
【請求項6】
前記ピンにおける、左右ねじのピッチ差と、左右ねじのおねじ長さ比とを同一したことを特徴とする請求項1に記載の軸受用保持器。
【請求項7】
前記ピンにおける、右ねじと左ねじとのいずれか一方を1ピッチ以上長くしたことを特徴とする請求項1に記載の軸受用保持器。
【請求項8】
ピンをその軸心廻りに回転させるための工具が係合して、その係合状態において工具の回転によって、ピンがその軸心廻りに回転する係合部を、ピンのいずれか一方の軸方向端面に設けたことを特徴とする請求項1に記載の軸受用保持器。
【請求項9】
前記工具のピンの係合部への係合を、その係合部が設けられたピンの軸方向端面に対応する円環状側板の外方から可能としたことを特徴とする請求項8に記載の軸受用保持器。
【請求項10】
一対の軌道輪と、この一対の軌道輪の軌道面間に介在される複数の転動体としてのころと、このころを円周方向で所定間隔に保持する保持器を備えたころ軸受であって、
前記請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の軸受用保持器を前記保持器に用いたことを特徴とするころ軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受用保持器およびころ軸受に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ころ軸受には、特許文献1~特許文献6に示すように、保持器として、一対の側板と、この側板間に介在されるころと、このころの中心孔に挿通されるピン部材とを備えたもの用いる場合がある。
【0003】
特許文献1に記載のものでは、一方の側板に対しては、ピンの一方の軸端部に設けられたねじ部を螺合させ、ピンの他方の端部を溶接にて接合させるものである。また、特許文献2に記載のものでは、ピンの軸方向両端部のねじ部を設け、各ねじ部を側板に螺合させている。この際、各ピンの軸方向端部のねじ部は、逆ねじとしている。
【0004】
特許文献3に記載のものでは、各ピンを2部材から構成するとともに、各ピンに円筒形状のカラーを外嵌するものである。また、特許文献4に記載のものでは、ピンの一方の軸端部の側板係合部の外径を、ピン(ピン本体)の外径よりも小径とし、かつ、ピン両端の側板係合部の軸心を互いにオフセットしている。
【0005】
特許文献5に記載のものでは、少なくとも一方の側板に、軸方向外方に向かって拡径するテーパ孔が軸受外方に開口するように設けられ、このテーパ孔に嵌合するように外面が、テーパ面(コーン状)となったナット部材を、テーパ孔に挿入されたピンの軸方向端面から突出されたねじ軸に螺合させるものである。
【0006】
特許文献6に記載のものでは、ピンの一方のねじ部に2個のナットを螺着するものであり、このため、これらのナットが嵌合される孔部を一方の側板に形成するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-045602号公報
特開2008-202754号公報
特開2014-142037号公報
特開2013-177915号公報
特開2012-177428号公報
特開2012-202456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1のように、一方の側板に対してはねじ結合とし、他方の側板に対しては溶接にて結合するものであるため、溶接時の熱により、ピン乃至側板等の部品が膨張、変形するおそれがあり、組み立て後の寸法管理が難しく、組み立て精度にばらつきが生じるおそれがある。
【0009】
特許文献2に記載のものでは、溶接を行なわずに、ピンの両端にねじ部を形成して、両側板にそれぞれねじ結合されるものであるため、特許文献1に記載ものものと相違して、組み立て後の寸法管理が容易であり、組み立て精度にばらつきが生じるおそれはない。しかしながら、この保持器を用いた軸受では、使用時において、ピンの回転方向と、ピンの両端のねじ部のゆるむ方向とが一致する場合があり、このような場合、軸受回転中にピンが緩めば、軸受としての機能を安定して発揮できない。
【0010】
特許文献3に記載のものでは、側板とピンとねじ結合した場合であっても、ねじの緩みを抑えることができるものである。しかしながら、特許文献3に記載のものでは、ピンに外嵌される円筒状のカラーを用いるとともに、各ピンを2部材で構成する必要があった。このため、部品点数が多くなって、組み立て性に劣り、生産性が劣って、生産コスト高となる。
(【0011】以降は省略されています)

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