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公開番号2024042263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022146858
出願日2022-09-15
発明の名称軸受箱及びインサート軸受ユニット
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16C 35/07 20060101AFI20240321BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】インサート軸受用軸受箱の球状軸受座及び給油溝を形成する肉部における最薄肉部での強度を維持しつつ、給油効率を大きく損ねないようにする。
【解決手段】軸受箱1は球状軸受座2から深さをもった給油溝7と、給油溝7から外部まで貫通する給油口5とを有する。給油溝7は、球状軸受座2の中心Obに対して径方向の一方向Aに寄った位置に定めた中心Og周りの円周方向に沿って延びる。一方向Aは、球状軸受座2及び給油溝7を形成する肉部の中で最も薄いtminの部位から給油溝7の中心Ogを遠ざける方向に定める。給油口5は、球状軸受座2の中心Obに対して一方向A側に寄った位置で給油溝7と交差する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
球状軸受座と、前記球状軸受座から深さをもった給油溝と、前記給油溝から外部まで貫通する給油口とを有する軸受箱において、
前記給油溝が、前記球状軸受座の中心に対して径方向の一方向に寄った位置に定めた中心周りの円周方向に沿って延びており、
前記一方向が、前記球状軸受座及び前記給油溝を形成する肉部の中で最も薄い部位から前記給油溝の中心を遠ざける方向に定められており、
前記給油口が、前記球状軸受座の中心に対して前記一方向側に寄った位置で前記給油溝と交差していることを特徴とする軸受箱。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
取付ボルト穴と、前記取付ボルト穴の穴軸方向に直交する方向に沿った取付底面とをさらに有し、
前記球状軸受座が前記取付ボルト穴の穴軸方向の延長上に位置しており、
前記一方向が前記取付ボルト穴の穴軸方向に一致している請求項1に記載の軸受箱。
【請求項3】
前記給油口が、前記球状軸受座の中心と前記一方向に対向する位置で前記給油溝と交差している請求項1又は2に記載の軸受箱。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の軸受箱と、前記球状軸受座に嵌合される外輪を有するインサート軸受と、を備え、
前記外輪が、前記給油溝に連通する給油孔部を有するインサート軸受ユニット。
【請求項5】
前記給油孔部と前記給油溝の連通する位置を前記球状軸受座の中心に対して前記一方向側に寄った位置に保つように前記軸受箱に対する前記外輪の回転を規制する回り止め機構をさらに備える請求項4に記載のインサート軸受ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、インサート軸受を支持するための軸受箱、及びこれを用いたインサート軸受ユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、幅狭ピロー形軸受箱とインサート軸受を組み合わせたインサート軸受ユニットがある。幅狭ピロー形軸受箱は、球状軸受座と、取付座とを有する。球状軸受座には、インサート軸受の球状外径面が嵌合される。取付座には、取付ボルト穴と、取付ボルト穴と直交する方向に沿った取付底面とが形成されている。
【0003】
幅狭ピロー形軸受箱には、その外部からインサート軸受に給油、排油を行える給油式のものと、そのような給排油を行うことができない無給油式のものとがある。
【0004】
給油式の幅狭ピロー形軸受箱として、その球状軸受座から深さをもった給油溝が形成され、その給油溝から外部まで貫通する給油口が形成されているものがある。インサート軸受の外輪には、球状外径面と、軌道面を含む内周と、ピロー形軸受箱の給油溝と内周とに連通する給油孔部とが形成されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-51470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、幅狭ピロー形軸受箱において、取付ボルト穴の穴軸方向の延長上に球状軸受座が位置するので、球状軸受座から深さをもった給油溝や球状軸受座と、取付ボルト穴との間の肉厚が薄くなる問題がある。幅狭ピロー形軸受箱の強度を維持するには、取付ボルト穴を浅くするなど設計に制限が生じ易い。給油溝の深さを給油溝の全長に亘って浅くすると、給油溝を形成する肉部の肉厚を厚くすることは可能だが、その反面、給油時に詰まり等の影響を大きく受け易くなるので、給油効率が低下し、場合によっては給油が不可能になる懸念がある。
【0007】
このように、インサート軸受を支持する軸受箱の球状軸受座と外部間の径方向距離を周方向全周に亘って一様にすることができず、給油式軸受箱の内面に給油溝を形成する場合には、球状軸受座及び給油溝を形成する肉部に肉厚が薄い部位と厚い部位が生じ、特に最も薄い部位での強度維持と、給油効率との両立が問題になる。
【0008】
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、インサート軸受用軸受箱の球状軸受座及び給油溝を形成する肉部における最薄肉部での強度を維持しつつ、給油効率を大きく損ねないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を達成するため、この発明は、球状軸受座と、前記球状軸受座から深さをもった給油溝と、前記給油溝から外部まで貫通する給油口とを一体に有する軸受箱において、前記給油溝が、前記球状軸受座の中心に対して径方向の一方向に寄った位置に定めた中心周りの円周方向に沿って延びており、前記一方向が、前記球状軸受座及び前記給油溝を形成する肉部の中で最も薄い部位から前記給油溝の中心を遠ざける方向に定められており、前記給油口が、前記球状軸受座の中心に対して前記一方向側に寄った位置で前記給油溝と交差していることを特徴とする軸受箱、という構成1を採用した。
【0010】
上記構成1によれば、給油溝が球状軸受座の中心に対して径方向の一方向に寄った位置に定めた中心周りの円周方向に沿って延び、球状軸受座及び給油溝を形成する肉部の中で最も薄い部位(最薄肉部)から給油溝の中心を遠ざける方向に前述の一方向が定められているので、最薄肉部での肉厚をより増やしてここでの強度を維持することができる。また、給油溝の中心を球状軸受座の中心に対して一方向に偏心させると、球状軸受座の中心に対して一方向側に寄った位置で給油溝を深くすることになる。つまり、給油溝の全長に亘って給油溝の深さを浅くした場合に比して、球状軸受座の中心に対して一方向側に寄った位置では油が給油溝を流れ易くなる。このような位置で給油口が給油溝と交差しているので、給油効率を大きく損ねることもない。
(【0011】以降は省略されています)

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