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公開番号2024042219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022146783
出願日2022-09-15
発明の名称現像装置、クリーニング方法、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 15/08 20060101AFI20240321BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】表面層の外表面近傍を高硬度化した現像ローラを具備する現像装置であっても、高温高湿環境下に放置されることによる現像ローラピッチの帯画像の発生を抑制し、高耐久かつ高品位な画像を得ることができる現像装置。
【解決手段】表面層の外表面近傍を高硬度化した現像ローラと、トナー供給ローラと、トナーと、を具備する現像装置において、上記現像ローラが外表面に実質的に半球の形状の有機ケイ素化合物を含む微粒子を有し、微粒子の粒径が特定の範囲であり、かつ、上記トナーが外添剤としてのシリカ粒子を有し、その固着率が50%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
現像ローラ、トナー及び該現像ローラに該トナーを供給するトナー供給ローラを具備する現像装置であって、
該現像ローラは、
導電性の基体と、
該基体上の単層の表面層と、
を有し、
該表面層は、架橋ウレタン樹脂をバインダーとして含むマトリックスを有し、
該表面層の厚み方向の断面において測定される、該表面層の外表面から深さ0.1μmまでの第1領域における該マトリックスの弾性率をE1とし、
該外表面から深さ1.0μmから1.1μmまでの第2領域における該マトリックスの弾性率をE2としたとき、
E1及びE2は、下記式(1)及び(2)を満たし、
E1≧200MPa ・・・(1)
10MPa≦E2≦100MPa ・・・(2)
該表面層の該外表面には複数個の微粒子が付着し、該微粒子は該表面層の該外表面上に凸部を形成しており、
該微粒子の各々は、有機ケイ素化合物を含み、かつ、
該微粒子及び該外表面の断面視において、該微粒子の各々は、該表面層の該外表面に面で接触する略平面と、該凸部の少なくとも一部を構成する曲面と、を有し、
該微粒子の該略平面の最長径wの個数平均値が、10~400nmであり、
該トナーは、トナー粒子と、外添剤としてのシリカ粒子と、を有し、
該トナー粒子は、結着樹脂を含み、
水洗法によって測定される該シリカ粒子の該トナー粒子に対する固着率が、50%以上である、
ことを特徴とする現像装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記微粒子の前記略平面と交差する断面を観察したときに、
該略平面に由来する線Lfと、該曲面に由来する線Lcとの2つの交点をPaとPbとし、該Paと該Pbとを結ぶ直線を仮想直線Liとし、
該仮想直線Liと垂直に交わる直線Ls1において、該仮想直線Liと該直線Ls1との交点をPcとし、該線Lcと該直線Ls1との交点をPeとし、該交点Pcと該交点Peとの間の距離をDaとし、
該線Lfと該直線Ls1との交点Pdと、該交点Peと、の間の距離をDbとし、
該Da及び該Dbのいずれか1つが最大となるときの距離を最大高さhとし、
該仮想直線Liと平行な直線Ls2において、該直線Ls2と該線Lcとが交わる2つの交点をPfとPgとし、該Pfと該Pgとの間の距離Dcが最大となるときの距離を最大幅bとしたとき、
該最大高さhの該最大幅bに対する比の値h/bの個数平均値が、0.30~0.80である、
請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記微粒子が付着した前記表面層の前記外表面のEDSによる元素分析によって測定される、前記微粒子が付着した前記表面層の前記外表面における前記微粒子の量が、3.0atomic%以上である、請求項1に記載の現像装置。
【請求項4】
前記シリカ粒子の一次粒子の個数平均粒径が、7~400nmである、請求項1に記載の現像装置。
【請求項5】
前記シリカ粒子の含有量が、前記トナー粒子100質量部に対し、0.5~3.0質量部である、請求項1に記載の現像装置。
【請求項6】
前記トナー供給ローラが、導電性の基体と、該基体上の発泡弾性層と、を有し、
該発泡弾性層は、イオン導電剤を有し、
前記トナーは、外添剤としてのハイドロタルサイト粒子をさらに有する、請求項1に記載の現像装置。
【請求項7】
前記イオン導電剤は、アニオン成分としてフッ素を含み、
前記トナーのSTEM-EDSマッピング分析におけるライン分析において、前記ハイドロタルサイト粒子の内部にフッ素が存在する、請求項6に記載の現像装置。
【請求項8】
前記トナーのSTEM-EDSマッピング分析におけるライン分析において、前記ハイドロタルサイト粒子の内部にフッ素及びアルミニウムが存在し、
前記トナーのSTEM-EDSマッピング分析による前記ハイドロタルサイト粒子の主成分マッピングから得られた、前記ハイドロタルサイト粒子における該フッ素の該アルミニウムに対する原子数濃度の比の値F/Alが、0.01~0.60である、
請求項7に記載の現像装置。
【請求項9】
外表面に複数個の微粒子が付着した現像ローラの外表面をクリーニングするクリーニング方法であって、
該現像ローラは、導電性の基体と、該基体上の単層の表面層と、を有し、
該表面層は、架橋ウレタン樹脂をバインダーとして含むマトリックスを有し、
該表面層の厚み方向の断面において測定される、該表面層の外表面から深さ0.1μmまでの第1領域における該マトリックスの弾性率をE1とし、
該外表面から深さ1.0μmから1.1μmまでの第2領域における該マトリックスの弾性率をE2としたとき、
E1及びE2が、下記式(1)及び(2)を満たし、
E1≧200MPa ・・・(1)
10MPa≦E2≦100MPa ・・・(2)
該表面層の該外表面には複数個の微粒子が付着し、該微粒子は該表面層の該外表面上に凸部を形成しており、
該微粒子の各々は、有機ケイ素化合物を含み、かつ、
該微粒子及び該外表面の断面視において、該微粒子の各々は、該表面層の該外表面に面で接触する略平面と、該凸部の少なくとも一部を構成する曲面と、を有し、
該微粒子の該略平面の最長径wの個数平均値が、10~400nmであり、
該クリーニング方法は、
トナー供給ローラを用いて該現像ローラにトナーを供給し、該表面層の該外表面に付着している複数個の該微粒子と該トナーとを接触させて該微粒子を該表面層の該外表面から除去する工程を含み、
該トナーは、トナー粒子と、外添剤としてのシリカ粒子と、を有し、
該トナー粒子は、結着樹脂を含み、
水洗法によって測定される該シリカ粒子の該トナー粒子に対する固着率が、50%以上である、ことを特徴とするクリーニング方法。
【請求項10】
電子写真画像形成装置の本体に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジであって、
請求項1~8のいずれか一項に記載の現像装置を有する、
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は現像装置、クリーニング方法、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
一つの態様に係る電子写真画像形成装置(以下、「電子写真装置」ともいう)の現像装置は、トナーを貯溜する現像容器と、トナーを現像ローラへ供給するためのトナー供給ローラと、供給された現像ローラ上のトナーを適正量に規制するためのトナー規制部材と、トナーを搬送し静電潜像へと現像するための現像ローラと、を有する。
顧客価値を高めるため、このような電子写真装置の現像装置には高品位な画像を得られることが求められている。さらには近年のSDGsを始めとした環境意識の高まりにより、これまで以上に長寿命に渡って、又は、繰り返し使用することができる高耐久な現像装置が求められている。
【0003】
現像装置の耐久性を決める1つの大きな要因は、長期使用に伴う現像ローラの外表面へのキズの発生やトナーのフィルミングの発生である。特許文献1には、架橋ウレタン樹脂を含む表面層の外表面近傍のみを高硬度化して、外表面へのキズの発生とトナーのフィルミングの発生とを極めて高い次元で抑制した現像ローラ、及びこれを有するプロセスカートリッジが開示されている。また、特許文献2には現像ローラにシリコーン樹脂微粒子が塗布された現像装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-166227号公報
特開2017-062335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に係る現像ローラを有する現像装置は高温高湿環境下に長期間放置されたときに、以下のような現象が起こることがあった。すなわち、トナー供給ローラと現像ローラとの当接位置において、トナー供給ローラから現像ローラへのブリード物が現像ローラの外表面上に蓄積していき、電子写真画像に現像ローラのピッチで帯状のムラが生じることがあった。以降、帯状のムラが生じた電子写真画像を「帯画像」と言う場合がある。
そして、帯画像の発生は、特許文献2のようにシリコーン樹脂微粒子からなる塗布剤をあらかじめ現像ローラへ塗布したとしても防止することは困難であった。
【0006】
本開示の少なくとも一つの態様は、高温高湿環境下で放置した後にも帯画像の発生を防止し得る現像装置の提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一つの態様は、現像ローラの外表面への付着物をより良く除去し得る現像ローラのクリーニング方法の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、現像ローラ、トナー及び該現像ローラに該トナーを供給するトナー供給ローラを具備する現像装置であって、
該現像ローラは、
導電性の基体と、
該基体上の単層の表面層と、
を有し、
該表面層は、架橋ウレタン樹脂をバインダーとして含むマトリックスを有し、
該表面層の厚み方向の断面において測定される、該表面層の外表面から深さ0.1μmまでの第1領域における該マトリックスの弾性率をE1とし、
該外表面から深さ1.0μmから1.1μmまでの第2領域における該マトリックスの弾性率をE2としたとき、
E1及びE2は、下記式(1)及び(2)を満たし、
E1≧200MPa ・・・(1)
10MPa≦E2≦100MPa ・・・(2)
該表面層の該外表面には複数個の微粒子が付着し、該微粒子は該表面層の該外表面上に凸部を形成しており、
該微粒子の各々は、有機ケイ素化合物を含み、かつ、
該微粒子及び該外表面の断面視において、該微粒子の各々は、該表面層の該外表面に面で接触する略平面と、該凸部の少なくとも一部を構成する曲面と、を有し、
該微粒子の該略平面の最長径wの個数平均値が、10~400nmであり、
該トナーは、トナー粒子と、外添剤としてのシリカ粒子と、を有し、
該トナー粒子は、結着樹脂を含み、
水洗法によって測定される該シリカ粒子の該トナー粒子に対する固着率が、50%以上である、
現像装置に関する。
【0008】
また、本開示の他の態様は、外表面に複数個の微粒子が付着した現像ローラの外表面をクリーニングするクリーニング方法であって、
該現像ローラは、導電性の基体と、該基体上の単層の表面層と、を有し、
該表面層は、架橋ウレタン樹脂をバインダーとして含むマトリックスを有し、
該表面層の厚み方向の断面において測定される、該表面層の外表面から深さ0.1μmまでの第1領域における該マトリックスの弾性率をE1とし、
該外表面から深さ1.0μmから1.1μmまでの第2領域における該マトリックスの弾性率をE2としたとき、
E1及びE2が、下記式(1)及び(2)を満たし、
E1≧200MPa ・・・(1)
10MPa≦E2≦100MPa ・・・(2)
該表面層の該外表面には複数個の微粒子が付着し、該微粒子は該表面層の該外表面上に凸部を形成しており、
該微粒子の各々は、有機ケイ素化合物を含み、かつ、
該微粒子及び該外表面の断面視において、該微粒子の各々は、該表面層の該外表面に面で接触する略平面と、該凸部の少なくとも一部を構成する曲面と、を有し、
該微粒子の該略平面の最長径wの個数平均値が、10~400nmであり、
該クリーニング方法は、
トナー供給ローラを用いて該現像ローラにトナーを供給し、該表面層の該外表面に付着している複数個の該微粒子と該トナーとを接触させて該微粒子を該表面層の該外表面から除去する工程を含み、
該トナーは、トナー粒子と、外添剤としてのシリカ粒子と、を有し、
該トナー粒子は、結着樹脂を含み、
水洗法によって測定される該シリカ粒子の該トナー粒子に対する固着率が、50%以上である、クリーニング方法に関する。
【0009】
また、本開示のさらに他の態様によれば、前記現像装置を有し、電子写真画像形成装置
の本体に着脱可能に構成されている電子写真プロセスカートリッジ、及び前記現像装置を有する電子写真画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、キズの発生とフィルミングの発生とを極めて高い次元で抑制できる現像ローラを有する現像装置であっても、高温高湿環境下に放置されることによる現像ローラピッチの帯画像の発生を抑制し、高耐久かつ高品位な画像を得ることができる現像装置が得られる。また、本開示によれば、上記現像ローラの外表面をクリーニングする方法が得られる。また、本開示の他の態様によれば、高品位な電子写真画像を安定して出力できるプロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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