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公開番号2024030808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133956
出願日2022-08-25
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20240229BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】耐擦過性に優れたトナーの提供。
【解決手段】結着樹脂とエステルワックスとを含有するトナー粒子、およびシリカ微粒子Aを有するトナーであって、
該トナーの重量平均粒径が4.0μm以上15.0μm以下であり、
該シリカ微粒子Aの個数平均粒径が60nm以上500nm以下であり、
該シリカ微粒子Aの29Si-NMRのDD/MAS測定より特定される直鎖シロキサン構造から算出されるSP値(cal/mol)1/2と、該エステルワックスのSP値(cal/mol)1/2との差の絶対値が0.6(cal/mol)1/2以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂とエステルワックスとを含有するトナー粒子、およびシリカ微粒子Aを有するトナーであって、
該トナーの重量平均粒径が4.0μm以上15.0μm以下であり、
該シリカ微粒子Aの個数平均粒径が60nm以上500nm以下であり、
該シリカ微粒子Aの
29
Si-NMRのDD/MAS測定において、下記式(1)で表される構造中のSi
a
で示されるケイ素原子に対応するピークPD1と、下記式(2)で表される構造中のSi
b
で示されるケイ素原子に対応するピークPD2とが観測され、ピークの面積をそれぞれSD1、SD2としたとき、
前記SD1とSD2の面積比を算出し、前記面積比が構造式(1)および(2)の存在比となる直鎖シロキサン構造から算出されるSP値(cal/mol)
1/2
と、該エステルワックスのSP値(cal/mol)
1/2
との差の絶対値が0.6(cal/mol)
1/2
以下であることを特徴とするトナー。
TIFF
2024030808000011.tif
62
87
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記エステルワックスが、炭素数18以上24以下である直鎖アルキル構造を有する請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記SD1とSD2による、(SD1+SD2)/SD1が3.0以上10.0以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項4】
前記シリカ微粒子Aの個数平均粒径が80nm以上200nm以下である請求項1または2に記載のトナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、及び静電記録法などに用いられる静電荷像を現像するためのトナーに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及し、印刷市場への適用が始まっている。印刷市場では、高速、高画質、高安定性が要求されるようになってきている。
また、得られた成果物の画像品位が損なわれないことも要求されるようになっており、特に、得られた成果物の耐熱性・耐擦過性については従来を超えた性能が求められている。本開示における耐擦過性とは、画像表面を擦った場合の傷つきやすさ又は剥がれにくさを意味する。
耐擦過性向上のためには、下記のことが要求される。すなわち、画像表面が他のメディアなどにより摺擦される際に、画像表面と摺擦メディアとの画像表面摩擦力が小さいと、画像が剥がれたり傷ついたりしにくくなる。この画像表面摩擦力を低減させるためには、定着画像の表面が滑り性を保つことが重要となる。定着画像においてこの働きを有するのがワックス層であり、ワックスが添加されたトナーを加熱定着させた際に画像最表層に存在する。
ワックスとして用いられる例として挙げられるのが、エステルワックスであり、結着樹脂との相溶性が高く、結晶性が低いので低温定着性に優れているため、トナーの定着画像が離型性を有し、かつ定着温度を低下させるためにはエステルワックスが添加される例が挙げられる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-184051号公報
特開2008-145490号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さらなる高いレベルで定着画像の耐擦過性を満足させるために、トナーにはいくつかの課題が存在する。
先述の通り、耐擦過性を維持するためには、トナー層と摺擦メディア間の摩擦力が低減される状態を維持しなければならず、このためには画像表面のワックス層を維持する必要がある。そのため、表層のワックス層が剥がれてしまうと、摩擦力が大きくなり、画像の剥がれなどが生じてしまうことがあった。
本発明者らは、ワックス層が剥がれてしまう要因を下記のように考え検討を行った。定着画像表層にはワックスの他に、トナーに添加された外添剤がワックス層下に並んで存在していることが観察されるが、この外添剤とワックスとの親和性が低い場合、外添剤とワックス層との間に働く力が小さいため、そこからワックス層が脱離してしまうと考察した。
そこで、外添剤として主に添加されるシリカ微粒子の表面処理基と、エステルワックスとの親和性を高くすることにより、トナー層が剥がれてしまうことを低減できないかと考え、検討を行った。具体的には、特許文献2に記載のトナーを元に、エステルワックスとシリカ微粒子の表面処理基とのSP値差を小さくすることで改善を試みた。しかしながら、耐擦過性を向上させることには至らなかった。この要因は、従来から用いられている粒径の小さいシリカ微粒子では、ワックス層下に存在するトナーの結着樹脂成分が外添剤に覆われていない部分が多いため、ワックス層と十分な親和性を添加できなかったためと考えられる。
本発明の目的は、上述した課題を解決するべく、耐擦過性に優れたトナーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、結着樹脂とエステルワックスとを含有するトナー粒子、およびシリカ微粒子Aを有するトナーであって、
該トナーの重量平均粒径が4.0μm以上15.0μm以下であり、
該シリカ微粒子Aの個数平均粒径が60nm以上500nm以下であり、
該シリカ微粒子Aの
29
Si-NMRのDD/MAS測定において、下記式(1)で表される構造中のSi
a
で示されるケイ素原子に対応するピークPD1と、下記式(2)で表される構造中のSi
b
で示されるケイ素原子に対応するピークPD2とが観測され、
前記PD1とPD2の面積比を算出し、前記面積比が構造式(1)および(2)の存在比となる直鎖シロキサン構造から算出されるSP値(cal/mol)
1/2
と、該エステルワックスのSP値(cal/mol)
1/2
との差の絶対値が0.6(cal/mol)
1/2
以下であることを特徴とするトナーに関する。
【0006】
TIFF
2024030808000001.tif
62
87
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、耐擦過性に優れたトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
シリカ微粒子が外添混合されたトナー粒子を熱風により表面処理するのに好適な熱処理装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明において、数値範囲を示す「○○以上××以下」や「○○~××」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
【0010】
〔本発明の特徴〕
本発明者らは、従来になく耐擦過性に優れたトナーが得られることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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