TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024041616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146534
出願日2022-09-14
発明の名称加工システム及び製品フィルムの製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人個人
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20240319BHJP(計算;計数)
要約【課題】本発明は、熟練者でなくとも高収率で原反フィルムから製品フィルムを抽出できる加工システムを提供する。
【解決手段】原反情報と製品情報を入力する入力部と、下記の(1)~(3)に基づく第1報酬を設定する報酬設定部と、欠陥情報と製品情報が入力部に入力されたときに、複数の製品フィルムの抽出位置モデルを算出し、算出した各抽出位置モデルに対して第1報酬の合計を算出し、第1報酬の合計が第1閾値以上となる第1候補モデルを抽出し、第1候補モデルを用いて位置提案モデルを作成するモデル生成部を備える構成とする。
(1)原反フィルムの欠陥位置に対する製品フィルムの抽出領域の最短距離
(2)原反フィルムのエッジ位置に対する製品フィルムの抽出領域の最短距離
(3)原反フィルムから抽出可能な製品フィルムの抽出領域の数
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
位置提案モデルに基づいて原反フィルムから複数の製品フィルムを抽出する加工システムであって、
前記原反フィルムの欠陥位置に関する欠陥情報を含む原反情報と、前記製品フィルムに関する製品情報とを入力する入力部と、
下記の(1)~(3)に基づく第1報酬を設定する報酬設定部と、
前記欠陥情報と前記製品情報が前記入力部に入力されたときに、複数の製品フィルムの抽出位置モデルを算出し、算出した各抽出位置モデルに対して前記第1報酬の合計を算出し、前記第1報酬の合計が第1閾値以上となる第1候補モデルを抽出し、前記第1候補モデルを用いて前記位置提案モデルを作成するモデル生成部を備える、加工システム。
(1)前記原反フィルムの欠陥位置に対する前記製品フィルムの抽出領域の最短距離
(2)前記原反フィルムのエッジ位置に対する前記製品フィルムの抽出領域の最短距離
(3)前記原反フィルムから抽出可能な前記製品フィルムの抽出領域の数
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記報酬設定部は、下記の(4)及び(5)に基づく第2報酬を設定可能であり、
前記モデル生成部は、各第1候補モデルに対して前記第2報酬の合計を算出し、前記第2報酬の合計が第2閾値以上となる第2候補モデルを抽出し、前記第2候補モデルを用いて前記位置提案モデルを作成する、請求項1に記載の加工システム。
(4)前記原反フィルムの欠陥位置又は隣接する他の製品フィルムの抽出領域に対する製品フィルムの抽出領域の最短距離
(5)前記原反フィルムの幅方向の中央位置に対する相対位置
【請求項3】
前記モデル生成部は、前記第2候補モデルの前記抽出領域を分割する前記位置提案モデルを作成可能であり、
前記報酬設定部は、前記抽出領域を分割して得られる前記製品フィルムの長さ、及び前記原反フィルムに対する前記製品フィルムの廃棄量のそれぞれに対して第3報酬を設定可能であり、
前記モデル生成部は、前記報酬設定部が設定した前記第3報酬の合計が最大になる分割位置に基づいて前記位置提案モデルを作成する、請求項2に記載の加工システム。
【請求項4】
前記入力部は、前記製品フィルムの収率と前記製品フィルムの長さの間の優先度に関する優先度情報を入力可能であり、
前記報酬設定部は、前記入力部に入力された前記優先度情報に基づいて前記第3報酬を設定する、請求項3に記載の加工システム。
【請求項5】
前記モデル生成部は、前記第3報酬の合計が同点になった場合に、前記原反フィルムの面積と前記複数の製品フィルムの合計面積の差が最も小さくなる前記第2候補モデルに基づいて前記位置提案モデルを作成する、請求項3又は4に記載の加工システム。
【請求項6】
位置提案モデルに基づいて原反フィルムから複数の製品フィルムを抽出する加工システムであって、
前記原反フィルムに関する原反情報と、前記製品フィルムに関する製品情報とを入力する入力部と、
前記原反フィルムからの抽出領域を設定し、前記抽出領域を分割する前記位置提案モデルを作成するモデル生成部と、
前記抽出領域を分割して得られる前記製品フィルムの長さ、及び前記原反フィルムに対する前記製品フィルムの廃棄量のそれぞれに対して第3報酬を設定する報酬設定部を有し、
前記モデル生成部は、前記報酬設定部が設定した前記第3報酬の合計が最大になる位置を分割位置に基づいて前記位置提案モデルを作成する、加工システム。
【請求項7】
位置提案モデルに基づいて原反フィルムから複数の製品フィルムを抽出する製品フィルムの製造方法であって、
前記原反フィルムの欠陥位置に関する欠陥情報を含む原反情報と、前記製品フィルムに関する製品情報を取得する工程と、
下記の(1)~(3)に基づく第1報酬を設定する工程と、
複数の製品フィルムの抽出位置モデルを算出し、算出した各抽出位置モデルに対して前記第1報酬の合計を算出し、前記第1報酬の合計が第1閾値以上となる第1候補モデルを抽出する工程と、
前記第1候補モデルを用いて前記位置提案モデルを作成する工程を含む、製品フィルムの製造方法。
(1)前記原反フィルムの欠陥位置に対する前記製品フィルムの抽出領域の最短距離
(2)前記原反フィルムのエッジ位置に対する前記製品フィルムの抽出領域の最短距離
(3)前記原反フィルムから抽出可能な前記製品フィルムの抽出領域の数
【請求項8】
位置提案モデルに基づいて原反フィルムから複数の製品フィルムを抽出する製品フィルムの製造方法であって、
前記原反フィルムに関する原反情報と、前記製品フィルムに関する製品情報とを取得する工程と、
前記原反フィルムからの抽出領域を設定し、前記抽出領域を分割する前記位置提案モデルを作成する工程と、
前記抽出領域を分割して得られる前記製品フィルムの長さ、及び前記原反フィルムに対する前記製品フィルムの廃棄量のそれぞれに対して第3報酬を設定する工程と、
前記第3報酬の合計が最大になる位置を分割位置に基づいて前記位置提案モデルを作成する工程を含む、製品フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原反フィルムから複数の製品フィルムに加工する加工システム及び製品フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から原反フィルムをスリットによって切断して所望の長さの製品フィルムに加工している。
製品フィルムの仕様は、様々であり、一つの原反フィルムから複数種類の長さの製品フィルムに加工されることがある。
このような場合、材料コストの観点から、できる限り収率を高くするべく、製品フィルムの仕様と原反フィルムの欠陥位置をもとに、熟練者の感覚や計算によって、欠陥位置を避けた長さ方向における製品フィルムのスリット位置や抽出する製品フィルムの組み合わせを算出し、スリット計画書を作成する。そして、作成したスリット計画書に基づいて原反フィルムから製品フィルムに加工される。
本願に関連する文献としては、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-521434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のスリット計画書は、熟練者の感覚の部分が大きく、熟練者でしか指示書を作成することができない問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、熟練者でなくとも高収率で原反フィルムから製品フィルムを抽出できる加工システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するための本発明の一つの様相は、位置提案モデルに基づいて原反フィルムから複数の製品フィルムを抽出する加工システムであって、前記原反フィルムの欠陥位置に関する欠陥情報を含む原反情報と、前記製品フィルムに関する製品情報とを入力する入力部と、下記の(1)~(3)に基づく第1報酬を設定する報酬設定部と、前記欠陥情報と前記製品情報が前記入力部に入力されたときに、複数の製品フィルムの抽出位置モデルを算出し、算出した各抽出位置モデルに対して前記第1報酬の合計を算出し、前記第1報酬の合計が第1閾値以上となる第1候補モデルを抽出し、前記第1候補モデルを用いて前記位置提案モデルを作成するモデル生成部を備える、加工システムである。
(1)前記原反フィルムの欠陥位置に対する前記製品フィルムの抽出領域の最短距離
(2)前記原反フィルムのエッジ位置に対する前記製品フィルムの抽出領域の最短距離
(3)前記原反フィルムから抽出可能な前記製品フィルムの抽出領域の数
【0007】
本様相によれば、抽出位置モデルの中から第1候補モデルを抽出して絞り、第1候補モデルを用いて位置提案モデルを作成するので、余分な計算を省略することができ、提案位置モデルを作成しやすく、熟練者でなくとも高収率で原反フィルムから製品フィルムを抽出できる。
【0008】
好ましい様相は、前記報酬設定部は、下記の(4)及び(5)に基づく第2報酬を設定可能であり、前記モデル生成部は、各第1候補モデルに対して前記第2報酬の合計を算出し、前記第2報酬の合計が第2閾値以上となる第2候補モデルを抽出し、前記第2候補モデルを用いて前記位置提案モデルを作成する。
(4)前記原反フィルムの欠陥位置又は隣接する他の製品フィルムの抽出領域に対する製品フィルムの抽出領域の最短距離
(5)前記原反フィルムの幅方向の中央位置に対する相対位置
【0009】
本様相によれば、第1候補モデルの中から第2候補モデルを抽出して絞り、第2候補モデルを用いて位置提案モデルを作成するので、さらに余分な計算を省略することができ、提案位置モデルを作成しやすい。
【0010】
ところで、より収率を上げるには、欠陥部分を避けて複数の独立した抽出領域を設定し、各抽出領域を切り取って製品フィルムに加工するよりも、欠陥部分を避けて抽出領域を最大限に設定し、抽出領域を分割した方が原反フィルムの廃棄量が少なくなり、高収率になる。
また、欠陥部分は原反フィルムによって異なるため、欠陥部分を避けて抽出できる抽出領域の大きさも異なってくる。
一般的に製品フィルムの大きさは、サイズの規格がある程度決まっており、大きい方が高価値であることが多く、抽出領域からできる限り大きな製品フィルムを取り出したい要望がある。
そのため、抽出領域を分割して製品フィルムを抽出する場合には、廃棄物の量だけではなく、分割した後の製品フィルムの長さも重要となり、廃棄物の量と分割後の製品フィルムの長さのバランスを取ることが望まれる。
そこで、本発明者は、抽出領域から分割する前記製品フィルムの長さごと及び原反フィルムに対する製品フィルムの廃棄量ごとに報酬をそれぞれ設定し、対応する報酬を割り当てて報酬の合計が最大となる分割位置にすることで廃棄物の量と分割後の製品フィルムの長さのバランスを良好にすることを考えた。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社カネカ
水切り部材
4日前
株式会社カネカ
自動植毛装置
16日前
株式会社カネカ
屋根材保護具
4日前
株式会社カネカ
製造システム
18日前
株式会社カネカ
植毛鉤針取付治具
4日前
株式会社カネカ
樹脂フィルムの製造方法
1日前
株式会社カネカ
アブレーションシステム
2日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュールの配置構造
4日前
株式会社カネカ
動物忌避装置及び動物の忌避方法
9日前
株式会社カネカ
穿刺デバイス、及びその製造方法
4日前
株式会社カネカ
固体撮像素子パッケージ製造方法
16日前
株式会社カネカ
動物忌避組成物及び動物の忌避方法
9日前
株式会社カネカ
情報処理装置、回収システムおよび情報処理方法
1日前
株式会社カネカ
太陽電池セル、太陽電池デバイス、および、太陽電池デバイスの製造方法
10日前
宇都宮工業株式会社
断熱材支持具及び断熱構造
23日前
株式会社カネカ
常温流通ホイップドクリーム用コンパウンドクリーム、及び、常温流通ホイップドコンパウンドクリーム
18日前
株式会社カネカ
片面銅張積層板、プリント配線板、タッチパネル用電極フィルム、および電磁波シールドフィルムの製造方法
9日前
株式会社カネカ
常温流通ホイップドクリーム用起泡性コンパウンドクリーム、及び、常温流通ホイップドコンパウンドクリーム
18日前
株式会社カネカ
接着性幹細胞を含む細胞集団とその製造方法、及び医薬組成物
1日前
株式会社カネカ
ポリアミド酸組成物およびその製造方法、ポリイミドフィルム、積層体およびその製造方法、ならびにフレキシブルデバイス
18日前
個人
乗降調査装置
25日前
個人
管理装置
9日前
個人
プロジェクター
4日前
個人
自動販売機
1か月前
個人
コメント配信システム
1か月前
個人
リユース統合システム
1か月前
日本精機株式会社
投影装置
25日前
日本精機株式会社
投影システム
26日前
個人
広告提供方法
1か月前
個人
情報処理装置及びプログラム
1か月前
個人
釣PAID降水確率ポイント
1か月前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
個人
モノづくり知識情報システム
1か月前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
小林クリエイト株式会社
RFタグ
1か月前
個人
チラシ掲載位置表示システム
1か月前
続きを見る