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公開番号2024038954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143345
出願日2022-09-08
発明の名称モノづくり知識情報システム
出願人個人
代理人
主分類G06F 16/90 20190101AFI20240313BHJP(計算;計数)
要約【課題】エンジニアの多忙さや業務経験の有無に関わらず信頼性の高いモノづくりを実現するために、モノづくりに関する過去の知識や技術の情報を提供する知識提供システムを提供すること。
【解決手段】知識提供システムは、モノづくりに関する事象および規則の題名と、該事象および規則の概説で一対のモノづくり知識ペアを構成し、このモノづくり知識ペアを複数蓄積する手段を備えるとともに、作文と発話の少なくともいずれか一方を逐次記録して得られた文章と、蓄積したモノづくり知識ペアとの関連度を評価する手段を備え、関連度に応じて選択したモノづくり知識ペアを出力装置の知識表示部に逐次提示することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
モノづくりに関する事象および規則の題名と、該事象および規則の概説で一対のモノづくり知識ペアを構成し、複数の前記モノづくり知識ペアを蓄積するモノづくり知識蓄積手段と、
前記モノづくり知識ペアに含まれる事象および規則の題名と該事象および規則の概説の少なくともいずれか一方と任意の文章の関連度を計算し、該関連度に応じて決定されたスコアの値を出力するモノづくり知識評価手段と、
前記モノづくり知識評価手段で出力した前記スコアをもとに、関連度が高い前記モノづくり知識ペアを前記モノづくり知識蓄積手段から検索して提供するモノづくり知識提供手段と、
作文と発話の少なくともいずれか一方による文章を逐次記録する文章記録手段を備え、
前記文章記録手段で逐次記録した文章を、前記モノづくり知識評価手段に逐次入力し、算出された前記スコアの値をもとに関連度が高いと判断された前記モノづくり知識ペアを前記モノづくり知識提供手段で抽出し、出力装置で逐次提示することを特徴とする知識提供システム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記文章記録手段で逐次記録した文章を、前記モノづくり知識評価手段に逐次入力し、算出された前記スコアの値をもとに関連度が高いと判断された前記モノづくり知識ペアを前記モノづくり知識提供手段で抽出し、出力装置で逐次提示するとともに、
提示された前記モノづくり知識ペアと、前記文章記録手段で入力された文章の関連度を評価する仕組みを、前記モノづくり知識ペアと併せて出力装置で提供する関連度評価手段と、
前記関連度の評価結果をもとに出力装置で逐次提示する前記モノづくり知識ペアの数を調整する提示知識調整手段を備えた請求項1に記載の知識提供システム。
【請求項3】
前記モノづくり知識ペアの形式で、前記モノづくり知識ペアの候補となる情報を登録するモノづくり知識登録手段と、
前記モノづくり知識登録手段で登録された前記候補がモノづくりに関する知識に該当するかを判定し、モノづくり知識に該当すると判定した前記モノづくり知識ペアを前記モノづくり知識蓄積手段に蓄積するモノづくり知識判定手段を備えた請求項1または請求項2に記載の知識提供システム。
【請求項4】
前記モノづくり知識ペアを前記モノづくり知識蓄積手段に蓄積する、および出力装置で提示する際に、前記モノづくり知識ペアに加えて、モノづくり知識ペアが含む情報を詳細に説明した内容や、該詳細に説明した内容へのリンクを併せて、前記モノづくり知識蓄積手段に蓄積する、および出力装置で提示する手段を備えた請求項1または請求項2に記載の知識提供システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、モノづくりに関する知識を提供する知識情報システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車、鉄道車両、発電・送電システム、建設機械、橋梁などの社会インフラを支える製品、設備や構造物の信頼性は、社会生活を維持する上で非常に重要である。一方で、自動車のリコール件数は減らず横ばい状況にあるなど、信頼性の維持や向上は長年にわたる課題である。
非特許文献1の自動車のリコールの分析結果によると、信頼性に関する事故が発生する主な要因として「設計基準の甘さ、開発評価の不備」が挙げられている。さらに非特許文献2によると、設計基準の甘さや開発評価の不備の起こる背景として、製品、設備や構造物の設計者の多忙さが指摘されている。つまり、設計者が多忙なため、設計基準の適切さや開発評価項目の充足度のチェックに十分な時間が充てられない、余裕が無い状況にあるとの見解が述べられている。
【0003】
非特許文献1には、設計基準の甘さや開発評価の不備といった設計に起因する不具合に加えて、「製造工程不適切、作業管理不適切」といった製造に起因する不具合もリコールの原因として挙げられている。この製造に起因する不具合の背景として、知識や技術の移転が進まないことが、非特許文献2で指摘されている。つまり、工場で働く従業員を正社員から期間従業員や外国人労働者にシフトさせ、その割合を増やした結果、品質の維持に必要な知識や技術の移転が適切に行われていない。知識や技術の移転の機会が減少している傾向は設計業務においても同様である。日本の産業を支えて団塊の世代のエンジニアは既に退職しており、一つの会社に定年まで勤めあげる労働形態は崩壊しつつあるため、品質に関わる知識や技術の伝承は年々難しくなっている。
【0004】
以上から、製品、設備や構造物の信頼性に関わる不具合を根本的に対策するためには、設計基準の甘さや開発評価の不備が発生しないように多忙な設計者を支援し、かつ品質に関わる知識や技術が適切に設計・製造担当者に移転される仕組みが必要である。このような設計支援、過去の知識や技術を活用する仕組みは従来から様々な技術が提案されている。
【0005】
特許文献1では、3次元CAD(Computer Aided Design)などで部品を編集・選択する際に、部品の特徴情報から類似する特徴情報をデータベースから検索し、検索された特徴情報と関連付けられている知識情報を表示する情報提供システムが開示されている。部品の特徴情報の一例として、部品名、重量、材料、形状が挙げられており、これらの複数の特徴情報を起点として過去の知識が検索される。また、知識情報の詳細情報の表示を求める操作や詳細情報の表示時間に応じて、特徴情報と知識情報の関連付けが更新される手段が開示されている。
【0006】
特許文献2では、過去のトラブル事例の文書類を事例データベースに蓄積し、部品名や不良名でトラブル事例を検索した結果をもとに知識データベースを作成するデータベース作成装置を開示している。これにより、FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)の作成時にFMEAの部品、故障モードの項目に知識データベースの部品名と不良名を取り込み、かつ部品名と不良名に対応する条件式を用いて事例データベースを検索して該当する事例のテキストデータを参照することで、過去の知識を活用してFMEAを作成できる。この装置では、部品名や不良名を起点として過去の事例が検索される。
【0007】
特許文献3では、組み立てミスに基づく故障モードの影響を解析するために、作業区分に応じた故障モードを、過去の組立ミス事例分析資料をファイル化した作業行為別故障モード/発生条件レベルファイルから抽出し、対象故障モードの発生度、流出度、影響度から影響解析の結果として重要度を算出するとともに、さらに重要度と期間当たりの製品の処理台数を考慮して対策ランクを表示するシステムを開示している。実施例として、FMEAを作成するシステムが例示されており、過去の経験や知見が無くても正確かつ簡単に影響解析が可能である。このシステムにおいて、過去の経験や知見は作業行為を起点として検索される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2008-262540号公報
特開2008-84242号公報
特開2005-182544号公報
【非特許文献】
【0009】
国土交通省自動車局 「令和2年度リコール届出内容の分析結果について」 2022年
吉田栄介著 「高品質と低コストのジレンマ:自動車リコール原因分析からの考察」 三田商学研究、第49巻第7号、2007年
平野重雄、中澤洋二著 「設計の効率化に関わる設計業務の実状調査と一考察」 図学研究、41巻、Supplement1号、2007年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
先行技術では、設計や製造を担当するエンジニアが作図、信頼性分析、リスク分析を行う際に、過去のトラブルなどの経験や知見を手動で検索をすることなく、データベースを参照して自動的に経験や知見が提示されるシステムや装置が実現される。したがって、エンジニアの多忙さや業務経験の有無に関わらず、過去の知識や技術を反映した設計や製造が可能になり、信頼性の高い製品、設備および構造物の設計や製造が可能になる。ただし、先行技術は3次元のCADやFMEAなどによる作図、信頼性分析、リスク分析をエンジニアが実施するケースを想定した技術である。
(【0011】以降は省略されています)

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