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公開番号2024062287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022170173
出願日2022-10-24
発明の名称アブレーションシステム
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 18/12 20060101AFI20240430BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し易いアブレーションシステムを提供することにある。
【解決手段】長手方向に延在するチューブであって、前記長手方向に延在する第1内腔と、外側面と、前記第1内腔に連通し前記外側面に位置する第1開口と、を有する第1チューブと、前記第1チューブの前記第1開口よりも遠位側の部分に配置されている焼灼電極と、近位部と遠位部とを有し長手方向に延在するチューブであって、一部が前記第1内腔に配置されている第2チューブと、前記第2チューブの前記遠位部に配置され、超音波を送受信可能な送受信部材と、を有し、前記第2チューブの前記送受信部材が配置されている部分は、前記第1チューブの前記第1開口から露出し前記第1チューブの外側に位置しているアブレーションシステム。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に延在するチューブであって、前記長手方向に延在する第1内腔と、外側面と、前記第1内腔に連通し前記外側面に位置する第1開口と、を有する第1チューブと、
前記第1チューブの前記第1開口よりも遠位側の部分に配置されている焼灼電極と、
近位部と遠位部とを有し長手方向に延在するチューブであって、一部が前記第1内腔に配置されている第2チューブと、
前記第2チューブの前記遠位部に配置され、超音波を送受信可能な送受信部材と、を有し、
前記第2チューブの前記送受信部材が配置されている部分は、前記第1チューブの前記第1開口から露出し前記第1チューブの外側に位置しているアブレーションシステム。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記送受信部材は、前記長手方向に隣り合うように並べられた複数の振動子を有している請求項1に記載のアブレーションシステム。
【請求項3】
前記第1チューブは、前記第1開口よりも遠位側において、前記第1チューブの遠位端に向かうに従って前記第2チューブから離れるように延在している請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項4】
前記第2チューブは、前記第1開口よりも遠位側において、前記第2チューブの遠位端に向かうに従って前記第1チューブから離れるように延在している請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項5】
前記第2チューブは、前記第1チューブに対して、前記近位部と前記遠位部のそれぞれに向かってスライド可能に構成されている請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項6】
前記第2チューブは、周方向に回転可能に構成されている請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項7】
前記第1チューブは、前記第1開口よりも遠位側に位置する第2開口を前記外側面に有している請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項8】
更に、遠位端部が前記第1チューブに固定されている第1操作用ワイヤを有し、前記第1チューブは前記第1操作用ワイヤの操作により湾曲可能に構成されている請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項9】
更に、前記第1チューブの前記第1開口よりも遠位側の部分に配置され、前記第1チューブの径方向の外側に向かって超音波を送信することが可能な送信部材を有している請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項10】
前記送受信部材は、前記送信部材が送信した超音波を受信できるように構成されている請求項9に記載のアブレーションシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアブレーションシステムに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、医療の現場では、心房細動等の不整脈の治療のために、カテーテルに設けられた焼灼電極を用いて心臓の一部を焼灼する所謂カテーテルアブレーションが行われていた。カテーテルアブレーションの際には、超音波を用いて心臓内の構造を確認する場合があった。このような観察を行うために様々なシステムが用いられており、例えば、特許文献1には、内部解剖学的構造の超音波画像を得るように構成された周辺イメージングデバイスを有する画像サブシステムであって、前記超音波画像データが第1の座標システムに配置されているサブシステムと;少なくとも一の超音波トランスデューサと、前記第1の座標システム内の少なくとも一の超音波トランスデューサの位置を決定するように構成された少なくとも一のプロセッサを具え、前記少なくとも一の超音波トランスデューサの第2の座標システム中の位置を決定し、前記第1及び第2の座標システム内の前記少なくとも一の超音波トランスデューサの決定した位置に基づいて前記第1及び第2の座標システム間の変換を実行する登録サブシステムと;を具えることを特徴とする医療画像システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2007-502189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されているような従来のシステムでは、超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し難い場合があった。本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し易いアブレーションシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係るアブレーションシステムは、以下の通りである。
[1]長手方向に延在するチューブであって、前記長手方向に延在する第1内腔と、外側面と、前記第1内腔に連通し前記外側面に位置する第1開口と、を有する第1チューブと、
前記第1チューブの前記第1開口よりも遠位側の部分に配置されている焼灼電極と、
近位部と遠位部とを有し長手方向に延在するチューブであって、一部が前記第1内腔に配置されている第2チューブと、
前記第2チューブの前記遠位部に配置され、超音波を送受信可能な送受信部材と、を有し、
前記第2チューブの前記送受信部材が配置されている部分は、前記第1チューブの前記第1開口から露出し前記第1チューブの外側に位置しているアブレーションシステム。
【0006】
上記のように、第1チューブの第1開口から第2チューブが外側に露出していることによって、第1チューブと第2チューブにより枝分かれ構造を形成することができる。このような枝分かれ構造によれば、第1チューブに配置された焼灼電極と、第2チューブに配置された超音波の送受信部材との距離を近づけることができるため、超音波を用いて焼灼電極の位置を把握し易くすることができる。
【0007】
実施の形態に係るアブレーションシステムは、以下の[2]~[19]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記送受信部材は、前記長手方向に隣り合うように並べられた複数の振動子を有している[1]に記載のアブレーションシステム。
[3]前記第1チューブは、前記第1開口よりも遠位側において、前記第1チューブの遠位端に向かうに従って前記第2チューブから離れるように延在している[1]または[2]に記載のアブレーションシステム。
[4]前記第2チューブは、前記第1開口よりも遠位側において、前記第2チューブの遠位端に向かうに従って前記第1チューブから離れるように延在している[1]~[3]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[5]前記第2チューブは、前記第1チューブに対して、前記近位部と前記遠位部のそれぞれに向かってスライド可能に構成されている[1]~[4]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[6]前記第2チューブは、周方向に回転可能に構成されている[1]~[5]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[7]前記第1チューブは、前記第1開口よりも遠位側に位置する第2開口を前記外側面に有している[1]~[6]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[8]更に、遠位端部が前記第1チューブに固定されている第1操作用ワイヤを有し、前記第1チューブは前記第1操作用ワイヤの操作により湾曲可能に構成されている[1]~[7]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[9]更に、前記第1チューブの前記第1開口よりも遠位側の部分に配置され、前記第1チューブの径方向の外側に向かって超音波を送信することが可能な送信部材を有している[1]~[8]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[10]前記送受信部材は、前記送信部材が送信した超音波を受信できるように構成されている[9]に記載のアブレーションシステム。
[11]前記第1チューブの前記送信部材が配置されている部分は、前記第1開口の遠位端から前記長手方向に延びる仮想線上に位置する[9]または[10]に記載のアブレーションシステム。
[12]前記送信部材は、振動子を有している[9]~[11]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[13]前記振動子は、前記焼灼電極よりも近位側に位置する[12]に記載のアブレーションシステム。
[14]前記長手方向における前記送信部材の前記振動子の遠位端と前記焼灼電極の近位端の距離は、前記長手方向における前記送受信部材の前記複数の振動子の近位端から前記第2チューブの遠位端までの距離よりも短い[9]~[13]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[15]更に、前記焼灼電極に高周波電流を供給する高周波電源部を有している[1]~[14]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[16]更に、前記送受信部材が受信した超音波から生成された電気信号を処理し、画像を生成する画像生成部と、前記画像を表示する表示部とを備える[1]~[15]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[17]前記超音波は心臓から反射された超音波を含み、前記画像は心臓の画像を含む[16]に記載のアブレーションシステム。
[18]更に、前記送受信部材が受信した超音波から生成された電気信号を処理し、画像を生成する画像生成部と、前記画像を表示する表示部とを有し、
前記超音波は前記送信部材から送信された超音波を含み、
前記画像は、前記第1チューブの画像を含む[9]~[15]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[19]前記超音波は心臓から反射された超音波を含み、前記画像は心臓の画像を含む[18]に記載のアブレーションシステム。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し易いアブレーションシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1の実施の形態に係るアブレーションシステムの側面図である。
図2は、図1の第1チューブと第2チューブの遠位部の軸方向の断面図である。
図3は、複数の振動子を有する送受信部材の一例を示す側面図である。
図4は、図1の径方向の外側から見たときの第1チューブの遠位部の側面図である。
図5は、図1の径方向の外側から見たときの変形例の第1チューブの遠位部の側面図である。
図6は、第2の実施の形態に係るアブレーションシステムの側面図である。
図7は、図6の第1チューブと第2チューブの遠位部の軸方向の断面図である。
図8は、第3の実施の形態に係るアブレーションシステムの側面図である。
図9は、図8の第1チューブと第2チューブの遠位部の軸方向の断面図である。
図10は、図8の径方向の外側から見たときの第1チューブの遠位部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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