TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024040796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145382
出願日2022-09-13
発明の名称上下動低減装置、作業船および作業船の上下動低減方法
出願人西松建設株式会社,国立大学法人 長崎大学
代理人弁理士法人MIP
主分類B63B 39/00 20060101AFI20240318BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】 瀬取り作業の稼働率を向上させることができる装置、作業船および方法を提供すること。
【解決手段】 作業船の上下動低減装置は、作業船の外舷の水中に配設される没水平板40と、作業船の所定位置における上下動を検出するセンサ41と、センサ41の検出結果に基づき、没水平板40の上下動を制御するコントローラ43とを含む。
【選択図】 図4

特許請求の範囲【請求項1】
作業船の上下動低減装置であって、
前記作業船の外舷の水中に配設される没水平板と、
前記作業船の所定位置における上下動を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記没水平板の上下動を制御する制御手段と
を含む、上下動低減装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記没水平板は、前記作業船の外舷の一方側からのみ突出するように配設される、請求項1に記載の上下動低減装置。
【請求項3】
前記没水平板に接続され、該没水平板を上下動させる動力手段を含み、
前記制御手段は、前記動力手段の動作を制御することにより前記没水平板の上下動を制御する、請求項1または2に記載の上下動低減装置。
【請求項4】
前記作業船は、前記外舷の一方側に、前記没水平板を上下動可能に収容する凹部を有する、請求項2に記載の上下動低減装置。
【請求項5】
上下動低減装置を備える作業船であって、
前記上下動低減装置が、
前記作業船の外舷の水中に配設される没水平板と、
前記作業船の所定位置における上下動を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記没水平板の上下動を制御する制御手段と
を含む、作業船。
【請求項6】
前記作業船の外舷もしくは船底またはその両方に、該作業船の水平方向へ移動させるための1以上の推進手段を含み、
前記1以上の推進手段は、前記作業船の水平方向の位置を保持する、請求項5に記載の作業船。
【請求項7】
前記没水平板は、前記作業船の外舷の一方側からのみ突出するように配設される、請求項5または6に記載の作業船。
【請求項8】
作業船の上下動を低減する方法であって、
検出手段により前記作業船の所定位置における上下動を検出するステップと、
前記検出手段の検出結果に基づき、制御手段により前記作業船の外舷の水中に配設される没水平板の上下動を制御するステップと
を含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業船の上下動低減装置、作業船および作業船の上下動低減方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
洋上風力発電施設等の洋上構造物の海上施工を行う場合、作業船として、自己昇降式作業台船(SEP船)を使用し、岸壁で建設資材を積み込み、設置海域へ移動して設置作業を行う。このとき、SEP船が、設置海域に留まり、別の作業船である運搬台船等を使用して建設資材を運搬し、瀬取りによってSEP船上または現地に設置することができれば、高価なSEP船の占有時間が減り、施工費の低減に寄与する。ここで、瀬取りとは、海上で行う船舶同士の楊重作業のことである。
【0003】
ただし、海上において運搬台船から建設資材等の重量物を吊り上げる場合、SEP船が固定されていても、波浪により運搬台船が常時動揺しているため、非常に危険な作業となる。
【0004】
運搬台船は、箱型の積載能力に優れた形状を有する船舶であるが、波浪による動揺が大きい。このため、瀬取り作業で利用する場合、アンカーにより複数箇所で係留するか、船底に設けられたプロペラを制御して位置を保持する機能を有する自動船位保持装置(DPS)を利用して、運搬台船の動揺を低減させることができる。
【0005】
このような方法では、海面に平行な水平方向の変位については、アンカー係留やDPSによる推進力によって十分に低減させることができるが、海面に対して垂直な上下方向の動揺については、低減効果が小さいという問題がある。
【0006】
そこで、上下方向の動揺を低減する技術として、船首に取り付けたフィンをアクティブに駆動する技術(非特許文献1参照)、6本の油圧シリンダからなるパラレルメカニズム装置により船体の運動を吸収する技術(非特許文献2参照)等が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
金本 真美子、芳村 康男、「アクティブフィンによる減揺と推進性能への効果」、平成28年11月22日、日本船舶海洋工学会講演会論文集、第23号、p.389-392
田中 豊、“油圧モーションベースを用いた動揺吸収装置”、[online]、2018年11月、計測と制御、第57巻、第11号、[令和4年7月22日検索]、インターネット<URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl/57/11/57_803/_pdf/-char/ja>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
瀬取り作業の稼働率を向上させるためには、クレーンで吊り上げる吊り荷がある場所の動揺が出来るだけ小さい方が望ましい。しかしながら、非特許文献1の従来技術では、船体全体の回転運動を含めた上下動を低減することを目的としている。また、非特許文献2の従来技術では、装置の上だけを対象とした装置であり、クレーン作業の対象となる重量物の制御を実施するために非常に大きな装置を必要とする問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業船の上下動低減装置であって、
作業船の外舷の水中に配設される没水平板と、
作業船の所定位置における上下動を検出する検出手段と、
検出手段の検出結果に基づき、没水平板の上下動を制御する制御手段と
を含む、上下動低減装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、瀬取り作業の稼働率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
浮遊人工島
8か月前
個人
水難救命スーツ
3か月前
個人
船舶用プロペラ
2か月前
個人
船首波活用装置
11か月前
個人
水素製造船
7か月前
個人
係留装置 調理器具
8か月前
個人
太陽光発電装置
11か月前
個人
風力自在航行システム
10か月前
個人
流体抵抗低減省エネ船
1か月前
公立大学法人大阪
船舶
11か月前
個人
海流発電用三胴船
5か月前
個人
簡易型ライフジャケット
3か月前
個人
浮体式洋上風力発電方式
5か月前
株式会社未来予測研究所
滑空船
11か月前
個人
船舶推進装置
3か月前
株式会社 ASC
船舶舵
11か月前
個人
魚雷防御装置及び魚雷防御方法
10か月前
川崎重工業株式会社
水中翼船
8か月前
石田造船株式会社
三胴型旅客船
7か月前
個人
水難救助信号発信機
11か月前
株式会社新製品開発研究所
水陸両用船
11か月前
株式会社ユニオンジャパン
ボート
9か月前
個人
船舶の制動装置
7か月前
個人
船舶
10か月前
ヤマハ発動機株式会社
船舶
4か月前
株式会社アビヨン・プロ
救命胴衣
9か月前
横堀カーショップ合同会社
開閉装置
9か月前
スズキ株式会社
船外機
10か月前
スズキ株式会社
船外機
10か月前
個人
キャタピラ推進式高速船
7日前
個人
海洋「いかだ」上の風力発電システム
1か月前
株式会社豊田自動織機
船外機のチルト装置
12か月前
スズキ株式会社
船外機
12か月前
個人
浮体式足場のブイ組立体
3か月前
スズキ株式会社
船外機
10か月前
ヤマハ発動機株式会社
救難艇
3か月前
続きを見る