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公開番号2024040589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145029
出願日2022-09-13
発明の名称密閉ハンドル装置
出願人タキゲン製造株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類E05B 3/00 20060101AFI20240318BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】筐体内部が高温になる設備の場合でも、熱伝導を遮断して、ハンドルレバーが熱くなることがないようにする。
【解決手段】本装置Hは、密閉用ハンドルh1と、ハンドル受けh2とを備え、密閉用ハンドルh1又はハンドル受けh2の一方が扉側に設けられ、他方が筐体の開口周囲の枠側に設けられて、密閉ハンドルh1のフック2とハンドル受けh2のフック受け部6との係合により、扉を筐体の開口周囲の枠に圧接する形式であって、密閉用ハンドルh1はハンドルレバー3が回転軸4の一端に着脱式の連結部4Jを介して連結される。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
ハンドル台座、ハンドル台座に回転軸を介して回転可能に連結されるフック、及びフックを回転操作するためのハンドルレバーからなる密閉用ハンドルと、前記密閉用ハンドルの前記フックと係合可能なフック受け部を有するハンドル受けとを備え、前記密閉用ハンドル又は前記ハンドル受けの一方が扉側に設けられ、他方が筐体の開口周囲の枠側に設けられて、前記密閉ハンドルの前記フックと前記ハンドル受けの前記フック受け部との係合により、扉を筐体の開口周囲の枠に圧接する密閉ハンドル装置であって、
前記密閉用ハンドルは前記ハンドルレバーが前記回転軸の一端に着脱式の連結部を介して連結され、
前記着脱式の連結部は、
前記回転軸の一端を略筒状に形成され、外周面に係止凹部を有してなるヘッドと、
前記ハンドルレバーに一体的に形成され、前記ハンドルから突出される連結軸と、
一端側に一端を開口して略筒状に形成され、一端の開口内周縁部に周方向に凹部を有するロックリング装着部、及び他端側に他端を開口して略筒状に前記ロックリング装着部に連結軸挿通部により連通して形成され、外周面に指掛け部を有する連結軸嵌挿部からなるロック解除リングと、
前記ヘッドに被嵌装着可能にかつ前記ロック解除リングの前記ロックリング装着部を被嵌可能に略筒状に形成され、周面部に、当該周面部の外周面に出没可能にかつ常態として当該周面部の外周面から突出可能に設けられ、前記ロック解除リングとの間で、前記ロックリンク装着部の内周面の加圧により当該周面部の外周面に没入され、前記ロックリング装着部の前記凹部により当該周面部の外周面から突出案内されるロック作動部、及び当該周面部の内周面に出没可能に設けられ、前記ロック作動部の当該周面部の外周面への没入に連動して、当該周面部の内周面から突出し前記ヘッドの前記係止凹部に係合され、前記ロック作動部の当該周面部の外周面からの突出に連動して、当該周面部の内周面に没入し前記ヘッドの前記係止凹部から離脱されるロック爪を有してなるロック部材を配設されるロックリングと、
を備え、
前記ロックリングが前記ロック解除リングの前記ロックリング装着部内に装着され、前記ハンドルレバーの前記連結軸が前記ロックリングの前記連結軸嵌挿部にばね手段を介して前記連結軸を前記ロックリング装着部とは反対方向に付勢されて挿通され、前記連結軸の先端と前記ロックリングとを結合して構成され、
前記回転軸の前記ヘッドに前記ロック解除リング内の前記ロックリングを被嵌装着することにより、前記ヘッドの前記係止凹部と前記ロックリングの前記ロック爪とを係合して、前記回転軸と前記ハンドルレバーとを連結し、
前記ロック解除リングを前記ばねの付勢力に抗してハンドルレバー側に引くことにより、前記ヘッドの前記係止凹部と前記ロックリングの前記ロック爪との係合を解除して、前記回転軸と前記ハンドルレバーとを切り離す、
ことを特徴とする密閉ハンドル装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
ロック部材は、ロック作動部が断面弓なりのプレートで一方の面の一端に凸状部を有し、ロック爪が前記プレートの一方の面で他端から当該一方の面の前方に向けて断面略への字形に延びるプレートからなり、ロックリングの周面部に、当該周面部の外周面側に前記ロック作動部を一端を連結軸嵌挿部方向に向けて他端をその反対方向に向けて没入可能に形成され、一端に前記凸状部の係合部を有するロック作動部収納凹部と当該周面部の内周面側に前記ロック作動部収納凹部に連通して前記ロック爪が没入可能に形成されるロック爪収納凹部とからなるロック部材取付部を有し、前記ロック部材は、前記ロック作動部が一端の前記凸状部を支点として前記ロック作動部収納凹部の前記係合部に係合され、他端を前記ロック作動収納凹部から突出されて、前記ロック部材取付部に取り付けられる請求項1に記載のハンドル装置。
【請求項3】
ハンドルレバーは、略T字形に形成されて、略直線的に延びるグリップと、前記グリップの長さ方向中央から直角方向に延びる連結軸とからなる請求項1又は2に記載のハンドル装置。
【請求項4】
回転軸は、ハンドル台座内に回転可能に配置され、その先端がハンドル台座の前面から突出される台座側回転軸部と、前記台座側回転軸部に同心的に作動連結され、フックを有するフック側回転軸部と、フック側回転軸部に作動連結され、着脱式の連結部に被嵌されるヘッドをなすハンドルレバー側回転軸部とからなる請求項1又は2に記載のハンドル装置。
【請求項5】
ハンドル台座内で台座側回転軸部の回転周囲に、少なくとも、ハンドルレバーのフックとハンドル受けのフック受け部との係合状態で、台座側回転軸部の周面に圧接可能に板バネを備える請求項1又は2に記載のハンドル装置。
【請求項6】
板バネは台座側回転軸部の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面を有し、前記台座側回転軸部の周面に前記板バネの加圧面を受けるフラットな被加圧面を有し、前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面は、相互に平行に接し可能に、又は前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面の一方が他方に対して前記密閉用ハンドルと前記ハンドル受けとの係合方向に斜めに接し可能に、形成される請求項5に記載のハンドル装置。
【請求項7】
ハンドル台座内で台座側回転軸部の回転周囲に、ハンドルレバーのフックとハンドル受けのフック受け部との非係合状態で、前記台座側回転軸部の周面に圧接可能に板バネを備え、前記板バネは前記台座側回転軸部の周面に対して圧接可能にフラットな加圧面を有し、前記台座側回転軸部の周面に前記板バネの加圧面を受けるフラットな被加圧面を有し、前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面は、相互に平行に接し可能に、又は前記板バネの加圧面と前記台座側回転軸部の被加圧面の一方が他方に対して前記密閉用ハンドルと前記ハンドル受けとの非係合方向に斜めに接し可能に、形成される請求項5に記載の密閉ハンドル装置。
【請求項8】
ハンドル受けのフック受け部のフックが接する面に合成樹脂からなるアタッチメントが積層装着される請求項1又は2に記載のハンドル装置。
【請求項9】
ハンドル受けのフック受け部のフックが接する面に合成樹脂からなるアタッチメントが積層装着され、前記アタッチメントの前記フックが接する面で前記フックの正規の係合位置に前記フックを係合案内可能なガイド面を形成される請求項1又は2に記載のハンドル装置。
【請求項10】
台座側回転軸部、ハンドルレバー側回転軸部、及びフック側回転軸部の軸心にそれぞれ軸孔を有し、前記台座側回転軸部、前記ハンドルレバー側回転軸部、及び前記フック側回転軸部は前記各軸孔間に固定される固定軸により作動連結され、前記フック側回転軸部の前記軸孔は前記フックのハンドル受けのフック受け部に対する係合端方向に向けて長い長孔にして形成されるとともに、前記フック側回転軸部の前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー側回転軸部との各連結面で前記長孔の周囲に沿って複数の凹部又は凸部を有し、前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー側回転軸部の前記フック側回転軸部との連結面にそれぞれ、前記フック側回転軸部の各連結面の前記複数の凹部又は凸部に選択的に係合可能に複数の凸部又は凹部を有し、前記フック側回転軸部の前記軸孔をなす前記長孔で前記連結軸の挿通位置を調整することにより、前記連結軸と前記フック側回転軸部の前記係止端との間の長さを調整可能に、当該長孔内の前記連結軸の挿通位置に合わせて、前記フック側回転軸部の各連結面と前記台座側回転軸部及び前記ハンドルレバー側回転軸部の各連結面を相互の前記各凹部及び前記各凸部との係合により固定可能にして、前記フックと前記フック受け部との係合位置が調整可能に構成される請求項1又は2に記載のハンドル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体を密閉する密閉ハンドル装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、スチームオーブン、冷蔵庫を含む厨房設備や医療設備などでは、扉の密閉性が求められる。そこで、このような設備には、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体を密閉する密閉ハンドル装置が用いられる。
【0003】
この種の密閉ハンドル装置は、例えば特許文献1などに開示されており、一般に、図13、図14に示すように、密閉用ハンドルh81と、ハンドル受けh82とを備えて構成される。図13に示すように、密閉用ハンドルh81は、ハンドル台座811、ハンドル台座811に回転軸810を介して回転可能に連結されるフック812、及びフック812を回転操作するためのハンドルレバー813を有する。この密閉用ハンドルh81では、回転軸810は、ハンドル台座811内に回転可能に配置され、その先端がハンドル台座811の前面から突出される台座側回転軸部aと、ハンドルレバー813に台座側回転軸部aに対して同軸上に突出されるハンドルレバー側回転軸部bと、フック812に設けられ、台座側回転軸部aとハンドルレバー側回転軸部bとの間に作動連結されるフック側回転軸部cとからなる。図14に示すように、ハンドル受けh82は、取付ベース821、取付ベース821から略L字形に突出され、密閉用ハンドルh81のフック812を受けるフック受け部822を有する。
このようにして密閉用ハンドルh81又はハンドル受けh82の一方が筐体の開口周囲の枠側に取付ねじにより取り付けられ、他方が扉側に取付ねじにより取り付けられて、密閉用ハンドルh81のフック812とハンドル受けh82のフック受け部822のとの係合により、扉を筐体の開口周囲の枠に密着させて筐体の開口を密閉するようになっている。
【0004】
図15にこの密閉ハンドル装置の、扉の密閉性を求められる設備での使用例を示している。
なお、この例では、筐体9Aは箱形で、正面に四角形の凹部91が形成され、この凹部91の奥の面に四角形の開口90が形成される。この正面の凹部91内で開口90の全周縁に沿ってパッキン92が設けられる。この場合、筐体9A正面の凹部91外の周囲が密閉用ハンドルh81又はハンドル受けh82の一方が取り付けられる筐体9Aの枠になっている。扉9Bは、筐体9A正面の凹部91に嵌合可能に四角形で、凹部91の深さに対応する厚さに形成される。この扉9Bは、扉9Bの正面下部と筐体9Aの正面の枠の下部との間に一対のヒンジ93を介して、筐体9Aの前方に向けて上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0005】
この設備においては、扉9Bの正面上部中央に密閉用ハンドルh81が取り付けられ、筐体9Aの正面の枠の上部中央にハンドル受けh82が取り付けられる。この場合、密閉用ハンドルh81は、横向きで、ハンドル台座811が扉9Bの正面上部中央に取付ねじにより取り付けられて、ハンドルレバー813が扉9Bの正面上部中央に、ハンドルレバー813の長さ方向を扉9Bの上縁部に沿って平行に向けられて、フック812が扉9Bの上縁部に対して略垂直に扉9Bの上縁部の上方に突出されるロック位置と、ハンドルレバー813の長さ方向を扉9Bの上縁部に対して垂直に向けられて、フック812が扉9Bの上縁部に沿って略平行に扉9Bの上縁部の下方に没入されるロック解除位置との間で、回動可能に配置される。ハンドル受けh82は、横向きで、取付ベース821が筐体9Aの正面の枠の上部中央に取付ねじにより取り付けられて、フック受け部822が筐体9Aの正面の枠の上部中央に、略L字形の先端を下方に向けられて、扉9Bの密閉用ハンドルh81のフック812が係脱可能に配置される。
【0006】
このようにして、この設備の扉9Bを開けるときは、ハンドルレバー813を握り、このハンドルレバー813を略水平のロック位置から略垂直のロック解除位置まで回動して、フック812とハンドル受けh82のフック受け部822のとの係合を解除した状態から、扉9Bを引き下げる。扉9Bを閉めるときは、ハンドルレバー813を握り、扉9Bを筐体9A正面に向けて押し上げて、筐体9A正面の凹部91内に嵌め込み、この状態で、ハンドルレバー813をロック解除位置からロック位置へ回動し、フック812を筐体9Aの枠のフック受け部822に係止する。このようにフック812をフック受け部822に係止することで、扉9Bが凹部91内にさらに押し込まれ、この扉9Bの押圧により筐体9Aの開口90全周縁部のパッキン92が圧縮されて、(パッキン92の反力により)筐体9Aの開口90は完全に密閉され、この密閉状態が保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-098240号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、扉の密閉性が求められる各種の設備の中でも、スチームオーブンなどのように筐体内部が非常に高温となる器具の場合、扉が高温の影響を受け、熱伝導により、密閉用ハンドルが高温となる、つまりハンドルレバーが熱くなることがあり、扉の開閉操作上安全性を十分に確保することが求められる。
【0009】
また、この種の設備では、筐体の開口全周縁部のパッキンが新しいうちは、パッキンの反力により、扉を開こうとする力が働き、扉に取り付けられた扉用ハンドルのフックと筐体に取り付けられたハンドル受けのフック受け部が相互に強く係合して(言い換えれば、大きな圧力で噛み合って(押し付け合って))、扉のロック状態が保持され、また、ハンドルレバーの水平状態が維持されるが、パッキンの経年劣化などにより反力の復元性が低下すると、扉用ハンドルのフックとハンドル受けのフック受け部との強い係合、すなわち大きな圧力による噛み合い(押し付け合い)もまた低下し、ロック位置のハンドルレバーが自重に耐え切れなくなって、ハンドルレバーが垂れ下がるとともに、フックがフック受け部から外れて、扉が開いてしまうおそれもある。
なお、この種の密閉ハンドル装置では、従来、ロック位置のハンドルレバーの水平状態を保持するために、台座側回転軸部とフック側回転軸部との間に波型ワッシャーなどを介在しているが、ハンドルレバーの回動操作の繰り返しにより、このワッシャーも繰り返し変形され、時間の経過とともに緩みも多くなるため、上記と同様の問題は避けられない。
【0010】
さらに、扉用ハンドルやハンドル受けは、ステンレスなどの金属材により製造されるため、扉の開閉毎に、金属材からなるフックと金属材からなるフック受け部が擦れ合って、フックとフック受け部との間に金属粉が発生し、好ましくない。
(【0011】以降は省略されています)

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