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公開番号2024039931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144687
出願日2022-09-12
発明の名称貨幣処理装置の管理方法、及び、貨幣処理装置
出願人グローリー株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類G07D 11/26 20190101AFI20240315BHJP(チェック装置)
要約【課題】情報のセキュリティを確保しつつ、基板が交換された場合も記憶媒体が記憶している情報を利用可能にする。
【解決手段】貨幣処理装置10は、送出部310と、搬送部40と、受入部330と、識別部320と、貨幣処理に利用される情報を記憶する記憶媒体70が装着され、貨幣処理を実行する第1基板501又は第2基板502が着脱可能に取り付けられる装着部590と、を備え、第1基板は、第1基板に固有の暗号用及び復号用鍵である第1の鍵を保持し、第2基板は、第2の鍵を保持し、第1基板及び第2基板は、共通の鍵である第3の鍵を保持している。管理方法では、第1基板が、第1の鍵によって情報を暗号化すると共に、暗号化された情報を記憶媒体に記憶させ、第1基板が、第3の鍵によって第1の鍵を暗号化すると共に、暗号化された第1の鍵を記憶媒体に記憶させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
貨幣処理装置の管理方法であって、
前記貨幣処理装置は、
貨幣処理の対象の貨幣を送り出す送出部と、
前記送出部に接続された搬送路を有しかつ、貨幣を搬送する搬送部と、
前記搬送路に接続されかつ、貨幣を受け入れる受入部と、
前記送出部と前記受入部との間の前記搬送路に位置しかつ、貨幣を識別する識別部と、
それぞれが、前記貨幣処理に利用される情報を記憶する記憶媒体が着脱可能に装着されると共に、前記記憶媒体から読み出した前記情報を利用して、前記送出部、前記受入部、前記搬送部、及び、前記識別部を動作させる制御信号を出力することにより、前記貨幣処理を実行する第1基板又は第2基板が、着脱可能に取り付けられる装着部と、を備え、
前記第1基板は、前記第1基板に固有の暗号用及び復号用鍵である第1の鍵を保持し、前記第2基板は、前記第2基板に固有の暗号用及び復号用鍵である第2の鍵を保持し、前記第1基板及び前記第2基板は、共通の暗号用及び復号用鍵である第3の鍵を保持しており、
前記第1基板が、前記第1の鍵によって前記情報を暗号化すると共に、暗号化された前記情報を前記記憶媒体に記憶させ、
前記第1基板が、前記第3の鍵によって前記第1の鍵を暗号化すると共に、暗号化された前記第1の鍵を前記記憶媒体に記憶させる、貨幣処理装置の管理方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1基板との交換によって前記装着部に取り付けられた前記第2基板に前記記憶媒体が装着された後、前記第2基板が、保持している前記第3の鍵によって、前記記憶媒体から読み出した暗号化された前記第1の鍵を復号し、
前記第2基板が、復号された前記第1の鍵によって、前記記憶媒体から読み出した暗号化された前記情報を復号する、請求項1に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項3】
前記第2基板が保持している前記第2の鍵が、復号された前記第1の鍵と異なる場合、前記第2基板が、保持している前記第2の鍵を前記第1の鍵に書き換えて保持する、請求項2に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項4】
前記第2基板に装着された前記記憶媒体に暗号化された前記第1の鍵が記憶されていない場合、前記第2基板が、前記第2の鍵を、前記第3の鍵によって暗号化すると共に、暗号化された前記第2の鍵を前記記憶媒体に記憶させる、請求項2に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項5】
前記第2基板が、前記第2の鍵を新たに生成する、請求項4に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項6】
前記記憶媒体に記憶される暗号化された前記情報は、前記貨幣処理装置を特定する情報である、請求項1~5のいずれか1項に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項7】
前記受入部は、貨幣を収納する収納部であり、
前記記憶媒体に記憶される暗号化された前記情報は、前記収納部に収納する貨幣の種類に関する情報である、請求項1~6のいずれか1項に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項8】
前記記憶媒体に記憶される暗号化された前記情報は、前記識別部の識別基準に関する情報である、請求項1~7のいずれか1項に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項9】
前記記憶媒体に記憶される暗号化された前記情報は、前記貨幣処理装置が有するセンサの調整に関する情報である、請求項1~8のいずれか1項に記載の貨幣処理装置の管理方法。
【請求項10】
貨幣処理の対象の貨幣を送り出す送出部と、
前記送出部に接続された搬送路を有しかつ、貨幣を搬送する搬送部と、
前記搬送路に接続されかつ、貨幣を受け入れる受入部と、
前記送出部と前記受入部との間の前記搬送路に位置しかつ、貨幣を識別する識別部と、
それぞれが、前記貨幣処理に利用される情報を記憶する記憶媒体が着脱可能に装着されると共に、前記記憶媒体から読み出した前記情報を利用して、前記送出部、前記受入部、前記搬送部、及び、前記識別部を動作させる制御信号を出力することにより、前記貨幣処理を実行する第1基板又は第2基板が、着脱可能に装着される装着部と、を備え、
前記第1基板は、前記第1基板に固有の暗号用及び復号用鍵である第1の鍵を保持し、前記第2基板は、前記第2基板に固有の暗号用及び復号用鍵である第2の鍵を保持し、前記第1基板及び前記第2基板は、共通の暗号用及び復号用鍵である第3の鍵を保持しており、
前記第1基板は、前記第1の鍵によって前記情報を暗号化すると共に、暗号化された前記情報を前記記憶媒体に記憶させ、
前記第1基板はまた、前記第3の鍵によって前記第1の鍵を暗号化すると共に、暗号化された前記第1の鍵を前記記憶媒体に記憶させる、貨幣処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示する技術は、貨幣処理装置の管理方法、及び、貨幣処理装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、紙幣処理装置が記載されている。紙幣処理装置は、載置台に載置された複数金種の紙幣を順に装置内に取り込み、紙幣の識別を行った後、紙幣を金種毎に分類してスタッカーに集積する。紙幣処理装置はまた、偽券を含むリジェクト紙幣を、リジェクトテーブルへ放出する。
【0003】
紙幣処理装置は、装置全体の制御を行う基板を備えている。基板は、CPU(Central Processing Unit)、外部メモリ、及び、カードコネクタを有している。カードコネクタには、メモリカードが着脱可能に装着される。メモリカードは、更新用の識別プログラムと識別テーブルとを記憶している。CPUの内部メモリは、識別プログラムを記憶している。外部メモリは、識別テーブルを記憶している。
【0004】
識別する紙幣の種類の増加若しくは変更、又は、新たな偽券への対応といった様々な理由により、識別プログラム及び/又は識別テーブルが更新される場合、保守員は、メモリカードをカードコネクタに装着する。メモリカードに記憶されている識別プログラム及び/又は識別テーブルによって、内部メモリの識別プログラム及び/又は外部メモリの識別テーブルが書き換えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-231648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
貨幣処理装置は、貨幣処理の実行に利用される様々な情報を保持している。これらの情報には、貨幣処理装置に固有の情報が含まれる。
【0007】
貨幣処理装置の固有情報は、メモリカードといった記憶媒体に記憶される場合がある。記憶媒体は、例えば貨幣処理装置の制御を行う基板に着脱可能に装着される。基板は、記憶媒体に記憶されている情報を利用して、貨幣処理を実行する。
【0008】
記憶媒体に記憶される情報は、セキュリティ向上のため、暗号化される。基板は、当該基板に固有の暗号鍵によって暗号化した情報を、記憶媒体に記憶させる。基板はまた、記憶媒体に記憶されている情報を、暗号鍵に対応する復号鍵によって復号する。尚、暗号鍵と復号鍵とは同じであってもよい。以下においては、暗号鍵と復号鍵とは同じであるとして、単に鍵と呼ぶ。
【0009】
基板は、故障すると新しい基板に交換される。貨幣処理の実行に利用される情報は記憶媒体に記憶されているため、新しい基板に記憶媒体を装着すれば、貨幣処理装置は、基板の交換前と同様に、貨幣処理を実行できる。
【0010】
ところが、記憶媒体が記憶している情報が、交換前の基板に固有の鍵によって暗号化されていると、新しい基板は当該鍵を保持していないため、新しい基板は、記憶媒体から読み出した暗号化された情報を復号できない。貨幣処理装置は、記憶媒体に記憶されている情報を利用できない。
(【0011】以降は省略されています)

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