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公開番号2024017583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120315
出願日2022-07-28
発明の名称コインホッパ、コインホッパの回転体、およびコイン処理装置
出願人旭精工株式会社
代理人
主分類G07D 1/00 20060101AFI20240201BHJP(チェック装置)
要約【課題】コインを格納する容器から、コインを一枚ずつ分離し、排出する回転体を備えたコインホッパは、回転体のコインとの当接部分が摩耗し、搬送不良を引き起こす問題があった。
【解決手段】回転体5は、金属回転体と第1樹脂回転体20と第2樹脂回転体21を備える。金属回転体は、第1樹脂回転体20と第2樹脂回転体21とによって間に挟まれて固定されている。金属回転体の各アームの一部が曲げられ押動片40が形成され、押動片40のコインとの当接部は湾曲している。金属回転体の押動片40は、第2樹脂回転体21に備わる押動片孔23から突出し、ベース上のコインを押動する。各アームにはリブが形成され、全体の強度が高められている。コインホッパは、耐久性があり強度の高い回転体5を備えることで搬送不良を防止できる。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
コインを格納する容器と、
前記コインを支持するベースと、
前記コインを一枚ずつ保持する複数の分離孔を有し、前記ベースに対向する位置に配置され、樹脂製の第1樹脂回転体と樹脂製の第2樹脂回転体との間に前記コインを押動する金属製の押動片を備える金属回転体が配置された回転体と、
前記回転体によって保持される前記コインの搬送経路に配置され、搬送される前記コインに当接し、前記コインの移動方向を変える制御突起と、
を有し、
前記容器に格納されている前記コインを前記分離孔に保持した状態で前記ベースの上を搬送し、前記コインを前記制御突起に当接させ、搬送される前記コインの移動方向を変え、外部に前記コインを排出するコインホッパにおいて、
前記金属回転体は、前記回転体の回転中心から放射状に配置されたアーム部と、前記アーム部の表面から突出すると共に前記回転中心と前記アーム部の先端の間であって前記回転体の隣り合う前記分離孔の間に配置される凸部と、前記アーム部の端部を曲げて形成された前記押動片と、を備え、
前記第2樹脂回転体は、前記ベースに対向する位置に配置され、
前記金属回転体は、前記第1樹脂回転体と前記第2樹脂回転体の間に挟まれ、前記押動片が前記第2樹脂回転体から前記ベースの方向に露出すると共に前記凸部が前記第1樹脂回転体と前記第2樹脂回転体の間に収納されることを特徴とするコインホッパ。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記凸部は、前記回転体の回転方向に交差する方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載のコインホッパ。
【請求項3】
前記押動片は、前記アーム部に備わる突出部であり、
前記突出部の一部は、溝によって前記アーム部から離隔しており、
前記押動片は、前記突出部を前記溝の端部から曲げた第1曲部と、前記突出部の前記溝によって前記アーム部から離隔された部分を湾曲させた第2曲部とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコインホッパ。
【請求項4】
前記第2樹脂回転体は、
表裏を貫通する押動片孔と、
前記押動片よりも厚く、前記押動片孔に隣接して前記第2樹脂回転体の表面から立設するリブと、を有し、
前記リブの側面は前記押動片の前記第2曲部に対応する曲面を有し、
前記押動片孔に前記押動片が挿入され、
前記押動片の前記コインとの当接面とは逆側の面が、前記リブの前記曲面と接し、
前記押動片が前記コインを押動するときに前記押動片にかかる力を、前記押動片と共に前記リブが受けることを特徴とする請求項3に記載のコインホッパ。
【請求項5】
前記第2樹脂回転体には、それぞれの前記押動片に対応させて配置され、前記コインを押動する金属製の押動ピンを備え、
前記押動ピンは、前記第2樹脂回転体の表裏を貫通する貫通孔に挿入されており、
前記押動ピンは、対応する前記押動片よりも前記回転体の回転方向の上流側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコインホッパ。
【請求項6】
前記第2樹脂回転体には、それぞれの前記押動片に対応させて配置され、前記コインを押動する金属製の押動ピンを備え、
前記押動ピンは、前記第2樹脂回転体の表裏を貫通する貫通孔に挿入されており、
前記押動ピンは、対応する前記押動片よりも前記回転体の回転方向の上流側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のコインホッパ。
【請求項7】
前記金属回転体の側面には、段差部が備わり、
前記第1樹脂回転体または前記第2樹脂回転体は、前記分離孔の縁を形成する壁部を有し、
夫夫の前記壁部は、前記段差部を含む前記回転体の側面の形状に対応する肉厚部と肉薄部を備え、
前記金属回転体は、前記段差部を含む前記金属回転体の側面の一部が、前記肉厚部と前記肉薄部を含む前記壁部の側面と対向する位置に配置され、前記アーム部が、隣り合う前記分離孔の間に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコインホッパ。
【請求項8】
前記アーム部は、前記押動片の前記回転体の回転方向の上流側に貫通孔を有し、
前記第1樹脂回転体または前記第2樹脂回転体は、前記貫通孔に嵌合する突起部を有し、
前記突起部は、前記第1樹脂回転体または前記第2樹脂回転体の平坦な面であって前記金属回転体の平坦な面と接する面から突出しており、
前記突起部には、先端側を複数の柱状体に分ける溝が備わることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコインホッパ。
【請求項9】
請求項1に記載のコインホッパと、
前記コインホッパから排出される前記コインを受けて集めるコイン受部と、を有し、
前記コインホッパは複数台配置され、それぞれの前記コインホッパから排出される前記コインを前記コイン受部が受けとることを特徴とするコイン処理装置。
【請求項10】
請求項1に記載のコインホッパに使用される回転体であることを特徴とするコインホッパの回転体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コインを一枚ずつ送り出すコインホッパ、コインホッパに用いる回転体、およびコインホッパを備えるコイン処理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
複数枚のコインを格納する容器を備え、容器に格納されているコインを、1枚ずつ排出するコインホッパが知られている。
【0003】
例えば、特開2022-48988号公報に記載のコインホッパは、多数のコインを保留する容器と、容器内のコインを1枚ずつ排出する払出手段を備える。容器の底部には、開口が設けられている。払出手段の上面には、その開口に対向して回転体が配置されている。回転体には、コインが入り込む複数の分離孔が設けられている。回転体の分離孔に入ったコインは、回転体の裏面に対向するとともに離隔して配置された平坦なベース上に保持される。また、分離孔の側面には、コインを押動する押動片が設けられている。回転体の回転に伴い、コインは、押動片に押され、ベース上を移動する。ベース上の所定の位置に移動したコインは、払出手段のピンによって移動方向を変えられ、払出口から排出される。また、回転体が回転することにより容器内のコインは、攪拌される。
【0004】
押動片は、分離孔に入ったコインに当接し、回転体の回転に伴いコインを移動方向に押して搬送する。押動片は、コインとの接触によって生じる摩耗や損傷を低減するため、金属製である。
【0005】
また、この様なコインホッパを搭載したコイン処理装置が知られている。コイン処理装置は、複数のコインホッパを備え、コインを金種毎にコインホッパに格納し、コインホッパを制御して所望の金額のコインを払出すことができる。例えば、コイン処理装置は、自動釣銭機や両替機などが知られている。自動釣銭機は、投入されたコインを金種毎に格納し、釣銭の額に基づきコインを排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-48988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の回転体は、金属製の回転体を、樹脂製の2つの回転体の間に挟んで構成されている。押動片は、金属製の回転体の一部を曲げることで形成されている。押動片のコインとの当接面は、平坦である。コインは、当接部に押されると共に、当接面に沿って移動する。コインは、回転体の回転に伴い、徐々に回転体の外周方向に移動する。コインは、押動片の表面をすりながら、徐々に外周方向に移動する。ピンによって回転方向への移動を妨げられたコインを、押動片は外周方向に押すことになる。そのため、押動片のコインにかかる外周方向に働く力の成分が大きい方が望ましい。また、コインとの当接部には強い力が加わるので、回転体は、撓まないような剛性や耐久性が必要である。
【0008】
コインに当接する回転体の耐久性を向上させると共に、コインをなめらかに移動させることができ、剛性の高い回転体およびその回転体を備えたコインホッパが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のコインホッパは、コインを格納する容器と、前記コインを支持するベースと、前記コインを一枚ずつ保持する複数の分離孔を有し、前記ベースに対向する位置に配置され、樹脂製の第1樹脂回転体と樹脂製の第2樹脂回転体との間に前記コインを押動する金属製の押動片を備える金属回転体が配置された回転体と、前記回転体によって保持される前記コインの搬送経路に配置され、搬送される前記コインに当接し、前記コインの移動方向を変える制御突起と、を有し、前記容器に格納されている前記コインを前記分離孔に保持した状態で前記ベースの上を搬送し、前記コインを前記制御突起に当接させ、搬送される前記コインの移動方向を変え、外部に前記コインを排出するコインホッパにおいて、前記金属回転体は、前記回転体の回転中心から放射状に配置されたアーム部と、前記アーム部の表面から突出すると共に前記回転中心と前記アーム部の先端の間であって前記回転体の隣り合う前記分離孔の間に配置される凸部と、前記アーム部の端部を曲げて形成された前記押動片と、を備え、前記第2樹脂回転体は、前記ベースに対向する位置に配置され、前記金属回転体は、前記第1樹脂回転体と前記第2樹脂回転体の間に挟まれ、前記押動片が前記第2樹脂回転体から前記ベースの方向に露出すると共に前記凸部が前記第1樹脂回転体と前記第2樹脂回転体の間に収納されることを特徴とする。
【0010】
本発明のコイン処理装置は、上述のコインホッパと、前記コインホッパから排出される前記コインを受けて集めるコイン受部と、を有し、前記コインホッパは複数台配置され、それぞれの前記コインホッパから排出される前記コインを前記コイン受部が受けとることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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