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公開番号2024038912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143281
出願日2022-09-08
発明の名称保護カバー装置、および保護カバーの設置構造
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類F16L 57/00 20060101AFI20240313BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 障害物との干渉を的確に避けることができる保護カバー装置を提供する。
【解決手段】 保護カバー装置3は、建物における壁の入隅領域部1に配置される。保護カバー装置3は、保護カバー5とスペーサ6とを備える。保護カバー5は、入隅領域部1に沿って配設される配線・配管材2の配設経路5aを形成するとともに、入隅領域部1を形成する二つの壁面1a、1aのそれぞれに沿う二つの側部5b、5bを備える。スペーサ6は、二つの側部5b、5bの両方またはいずれか一方とその側部5bに対向する壁面1aとの間に介在する。スペーサ6の幅6aは、そのスペーサ6aが介在する側部5bの外側の端縁5cから、各側部5b、5bの底面のそれぞれを含む二つの側部仮想面5d、5dが交わる側部交線5eまでの距離5fよりも短い。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
建物における壁の入隅領域部に配置される保護カバー装置であって、
前記入隅領域部に沿って配設される配線・配管材の配設経路を形成するとともに、前記入隅領域部を形成する二つの壁面のそれぞれに沿う二つの側部を備える保護カバーと、
前記二つの側部の両方またはいずれか一方とその側部に対向する前記壁面との間に介在するスペーサとを、備え、
前記スペーサの幅は、そのスペーサが介在する前記側部の外側の端縁から、各側部の底面のそれぞれを含む二つの側部仮想面が交わる側部交線までの距離よりも短い、保護カバー装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
建物における壁の入隅領域部に配置される保護カバー装置であって、
前記入隅領域部に沿って配設される配線・配管材の配設経路を形成するとともに、前記入隅領域部を形成する二つの壁面のそれぞれに沿う二つの側部を備える保護カバーと、
前記二つの側部の両方またはいずれか一方とその側部に対向する前記壁面との間に介在するスペーサとを、備え、
前記スペーサは、そのスペーサが介在する前記側部と位置合わせされる位置合わせ部を備え、前記側部に位置合わせされた状態で、前記二つの壁面のそれぞれを含む二つの入隅領域部仮想面が交わる入隅領域部交線から離れる、保護カバー装置。
【請求項3】
前記保護カバーは、基台と、その基台に組み付けられてその基台とで前記配設経路を形成する蓋体とを備え、
前記基台は、前記二つの側部を構成する二つの側壁と、それら二つの側壁を繋ぐ繋ぎ部とを有し、
前記保護カバーにおいて、前記二つの側部のそれぞれの外側の端縁から、各側部の底面のそれぞれを含む二つの側部仮想面が交わる側部交線までの距離は、互いに同じであって、
前記二つの側部の両方またはいずれか一方とその側部に対向する前記壁面との間に前記スペーサが介在するようにして、前記二つの側壁が前記二つの壁面に固定可能である、請求項1または2に記載の保護カバー装置。
【請求項4】
前記保護カバーは、前記側部を構成する第1側部を有して前記入隅領域部に沿って直線状に延びる直状保護カバーと、前記側部を構成する第2側部を有するとともに、前記直状保護カバーを接続可能な接続口を有する付属保護カバーとを、備え、
前記スペーサは、接続状態にある前記直状保護カバーと前記付属保護カバーとに渡って配置される連続スペーサであって、
前記スペーサは、そのスペーサが介在する前記側部と位置合わせされる位置合わせ部を備え、その位置合わせ部は、前記第1側部と位置合わせ可能な直状保護カバー用位置合わせ部と、前記第2側部と位置合わせ可能な付属保護カバー用位置合わせ部とを備える、請求項1または2に記載の保護カバー装置。
【請求項5】
前記付属保護カバーは、前記第2側部の両方が、各第2側部の底面のそれぞれを含む二つの側部仮想面が交わる側部交線に達することなく短く形成されている、請求項4に記載の保護カバー装置。
【請求項6】
前記保護カバーは、前記側部を構成する第1側部を有して前記入隅領域部に沿って直線状に延びる直状保護カバーと、前記側部を構成する第2側部を有するとともに、前記直状保護カバーを接続可能な接続口を有する付属保護カバーとを、備え、
前記スペーサは、前記直状保護カバー用の直状スペーサと、その直状スペーサとは別体である、前記付属保護カバー用の付属スペーサとを備える、請求項1または2に記載の保護カバー装置。
【請求項7】
建物における壁の入隅領域部に沿って配設される配線・配管材の配設経路を形成する保護カバーの、設置構造であって、
前記保護カバーは、長手方向の少なくとも一部に、前記配線・配管材を囲繞する囲繞部を備え、また、
前記保護カバーは、前記入隅領域部を形成する二つの壁面のそれぞれに沿う二つの側部を備え、前記二つの側部の両方またはいずれか一方とその側部に対向する前記壁面との間にスペーサが介在して、その壁面から、前記保護カバーが形成する前記配設経路が離れて位置し、
前記スペーサは、前記二つの壁面のそれぞれを含む二つの入隅領域部仮想面が交わる入隅領域部交線から離れることで、前記保護カバーに加えて前記スペーサは、前記入隅領域部交線部分に形成された障害物との干渉が回避されている、保護カバーの設置構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、入隅領域部に配置される保護カバー装置、および、入隅領域部における保護カバーの設置構造に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物内の壁面が交差する入隅領域部に配置される配線用保護カバーがあった(例えば、特許文献1参照)。図28に示すように、この保護カバー23は、基台24と蓋体25とで構成され、内部に、線類22を収容する配線収容空間26を有していた。そして、保護カバー23は、基台24と蓋体25とに、突出形成された折取予定板24a、25aを備えていた。そこで、保護カバー23は、床面21aと壁面21bとの入隅領域部21において、折取予定板24a、25aの先端を壁面21bに当接させるようにして、床面21aに載置された。このとき、折取予定板24a、25aによって、その下方に空間部27が形成されることから、床面21aと壁面21bとの交差部分に異物28が存している場合でも、その異物28と干渉することなく、保護カバー23を壁面21bに当接させて設置することができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-186132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来の保護カバー23においては、床面21aと壁面21bとの交差部分に異物28(障害物)が存していなく、不要となった折取予定板24a、25aを折り取った場合には、その後に状況が変化して、折取予定板24a、25aが必要となったとしても、折り取った折取予定板24a、25aを元に戻すことはできず、その変化した状況に対応することができなかった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、障害物との干渉を的確に避けることができる、保護カバー装置、および保護カバーの設置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る保護カバー装置、および保護カバーの設置構造は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る保護カバー装置は、建物における壁の入隅領域部に配置される保護カバー装置である。この保護カバー装置は、前記入隅領域部に沿って配設される配線・配管材の配設経路を形成するとともに、前記入隅領域部を形成する二つの壁面のそれぞれに沿う二つの側部を備える保護カバーと、前記二つの側部の両方またはいずれか一方とその側部に対向する前記壁面との間に介在するスペーサとを、備える。ここで、前記スペーサの幅は、そのスペーサが介在する前記側部の外側の端縁から、各側部の底面のそれぞれを含む二つの側部仮想面が交わる側部交線までの距離よりも短い。
【0007】
この保護カバー装置によると、入隅領域部において、保護カバーは、その保護カバーの側部と入隅領域部を形成する壁面との間にスペーサが介在することで、壁面から離れる。保護カバーが、壁面から離れることで、入隅領域部の角部に障害物があっても、保護カバーは、その障害物との干渉を避けることができる。そして、スペーサの幅は、そのスペーサが介在する側部の外側の端縁から、各側部の底面のそれぞれを含む二つの側部仮想面が交わる側部交線までの距離よりも短くなっており、スペーサもまた、前記障害物との干渉を避けることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る保護カバー装置は、建物における壁の入隅領域部に配置される保護カバー装置である。この保護カバー装置は、前記入隅領域部に沿って配設される配線・配管材の配設経路を形成するとともに、前記入隅領域部を形成する二つの壁面のそれぞれに沿う二つの側部を備える保護カバーと、前記二つの側部の両方またはいずれか一方とその側部に対向する前記壁面との間に介在するスペーサとを、備える。ここで、前記スペーサは、そのスペーサが介在する前記側部と位置合わせされる位置合わせ部を備え、前記側部に位置合わせされた状態で、前記二つの壁面のそれぞれを含む二つの入隅領域部仮想面が交わる入隅領域部交線から離れる。
【0009】
この保護カバー装置によると、入隅領域部において、保護カバーは、その保護カバーの側部と入隅領域部を形成する壁面との間にスペーサが介在することで、壁面から離れる。保護カバーが、壁面から離れることで、入隅領域部の角部に障害物があっても、保護カバーは、その障害物との干渉を避けることができる。そして、スペーサは、側部に位置合わせされた状態で、二つの壁面のそれぞれを含む二つの入隅領域部仮想面が交わる入隅領域部交線から離れることから、スペーサもまた、前記障害物との干渉を避けることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明に係る保護カバー装置は、請求項1または2に記載の保護カバー装置において、前記保護カバーは、基台と、その基台に組み付けられてその基台とで前記配設経路を形成する蓋体とを備える。ここで、前記基台は、前記二つの側部を構成する二つの側壁と、それら二つの側壁を繋ぐ繋ぎ部とを有する。そして、前記保護カバーにおいて、前記二つの側部のそれぞれの外側の端縁から、各側部の底面のそれぞれを含む二つの側部仮想面が交わる側部交線までの距離は、互いに同じである。そこで、前記二つの側部の両方またはいずれか一方とその側部に対向する前記壁面との間に前記スペーサが介在するようにして、前記二つの側壁が前記二つの壁面に固定可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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