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公開番号2024059192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166718
出願日2022-10-18
発明の名称密封装置
出願人NOK株式会社
代理人個人,個人
主分類F16J 15/10 20060101AFI20240423BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】リップ部に対して、プラグチューブやインジェクションパイプなどの筒状体をカウンター方向から進入させる場合であっても、リップ部が裏返らないようにする。
【解決手段】密封装置11は、一方向の挿入方向IDからの筒状体CYの挿入を受け入れるエンジン側の開口部に取付板31を介して取り付けられる基部52と、挿入方向IDと反対の挿入逆方向RDに向けて延びるリップ部54とを備え、基部52とリップ部54とを湾曲部53で連結して一体に成形した弾性体51を備えている。リップ部54は、先端部54aから挿入方向IDに向けて内径を縮小する導入面56を有し、内径が最小になる最小内径部分54b、筒状体CYの外径D1よりも小径のシールリップ55を形成している。導入面56は、進入してくる筒状体CYが接触したとき、挿入方向IDに沿う軸A方向の力よりも、軸A方向と直交する方向の力の方が大きくなるようにしている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
点火プラグを配置するプラグチューブを一方向の挿入方向から挿入させる開口を設けたエンジン側の開口部に取り付けられる基部と、
前記基部から前記挿入方向に向けて延びてから反転し、前記挿入方向と反対の挿入逆方向に向けて湾曲する湾曲部と、
前記湾曲部から前記挿入逆方向に向けて延び、前記プラグチューブに接触するリップ部と、
を一体に備える環状の弾性体によって成形された密封装置であって、
前記リップ部は、先端部から前記挿入方向に向けて内径を縮小し、最小内径部分を前記プラグチューブの外径よりも小径のシールリップとする導入面を内周面に有し、
前記導入面は、挿入された前記プラグチューブが接触したときに加わる力のうち、前記挿入方向に沿う軸方向の成分の力よりも、前記軸方向と直交する方向の成分の力の方を大きくする、
密封装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
インジェクタを配置するインジェクションパイプを一方向の挿入方向から挿入させる開口を設けたエンジン側の開口部に取り付けられる基部と、
前記基部から前記挿入方向に向けて延びてから反転し、前記挿入方向と反対の挿入逆方向に向けて湾曲する湾曲部と、
前記湾曲部から前記挿入逆方向に向けて延び、前記インジェクションパイプに接触するリップ部と、
を一体に備える環状の弾性体によって成形された密封装置であって、
前記リップ部は、先端部から前記挿入方向に向けて内径を縮小し、最小内径部分を前記インジェクションパイプの外径よりも小径のシールリップとする導入面を内周面に有し、
前記導入面は、挿入された前記インジェクションパイプが接触したときに加わる力のうち、前記挿入方向に沿う軸方向の成分の力よりも、前記軸方向と直交する方向の成分の力の方を大きくする、
密封装置。
【請求項3】
前記導入面は、テーパ形状を有している、
請求項1又は2に記載の密封装置。
【請求項4】
前記導入面は、前記リップ部の軸に対して鋭角に傾斜している、
請求項3に記載の密封装置。
【請求項5】
前記導入面における前記リップ部の最大内径部分は、前記プラグチューブよりも大径である、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項6】
前記導入面における前記リップ部の最大内径部分は、前記インジェクションパイプよりも大径である、
請求項2に記載の密封装置。
【請求項7】
前記最大内径部分は、前記リップ部の先端部に設けられ、
前記リップ部の先端部は、前記最大内径部分と同一の内径のままストレートに延びる縁部を有している、
請求項5又は6に記載の密封装置。
【請求項8】
前記シールリップは、前記弾性体の復元力のみによって前記プラグチューブに対する接触圧を確保している、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項9】
前記シールリップは、前記弾性体の復元力のみによって前記インジェクションパイプに対する接触圧を確保している、
請求項2に記載の密封装置。
【請求項10】
前記基部は、前記開口部に固定される取付板に設けられた環状孔に接着され、前記取付板を介して前記開口部に取り付けられる、
請求項1又は2に記載の密封装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、密封装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のエンジンでは、補器類用の密封装置として、プラグチューブシールやインジェクションパイプシールなどが用いられる。
【0003】
プラグチューブシールは、エンジンの燃焼室に先端部を導くように点火プラグを配置するプラグチューブを相手部材として、シリンダヘッドのヘッドカバーに設けられた開口に挿入されたプラグチューブと開口との間の間隙に取り付けられ、シリンダヘッドの内部空間を外部空間から密封する。
【0004】
インジェクションパイプシールは、インテークポートや燃焼室に混合気を噴射するインジェクタに接続するインジェクションパイプを相手部材として、シリンダヘッドに設けられた開口に挿入されたインジェクションパイプと開口との間の間隙に取り付けられ、シリンダヘッドの内部空間を外部空間から密封する。
【0005】
これらのプラグチューブシール及びインジェクションパイプシールは、ともにチューブ状あるいはパイプ状の部材を相手部材とすることから、構造に共通性がみられる。
【0006】
例えば特許文献1には、エンジンのヘッドカバー(61)に設けたカバー開口(62)にインジェクションパイプ(71)を配置し、カバー開口(62)の内周面に取り付けたゴム状弾性体からなる密封装置(1)のシールリップ(21)をインジェクションパイプ(71)に接触させるようにしたシール構造が開示されている(特許文献1の段落[0023]-[0024]、図1参照)。
【0007】
特許文献2には、エンジン側のハウジング(100)に設けた開口部(101)を貫通する配管部(102)と開口部(101)との間に、金属材料や樹脂材料などを用いた環状板(2)にゴム材料からなるシール体(3)を取り付けた密封装置(1)を介在させるようにしたシール構造が開示されている(特許文献2の段落[0025]、[0028]-[0034]、図1~図5参照)。特許文献2に明記はないが、その明細書全体の記載内容から、配管部(102)は、プラグチューブ又はインジェクションパイプであると理解することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2015-152042号公報
特開2022-052395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載された密封装置では、ヘッドカバー(61)のカバー開口(62)に取り付けた密封装置(1)のシールリップ(21)をエンジンの内部側に延ばしている。特許文献2に記載された密封装置(1)も同様で、エンジンのハウジング(100)に設けた開口部(101)に取り付けたシール体(3)のリップ部(7)をエンジンの内部側に延ばしている。
【0010】
このためプラグチューブやインジェクションパイプ(文献1の符号71、文献2の符号102)などの筒状体をエンジンの内部側から開口(文献1の符号62、文献2の符号101)に挿通する場合、つまりリップ部(文献1の符号21、文献2の符号7)の延びる方向に対して筒状体の挿入方向がカウンター方向になる場合、リップ部は筒状体に押し込まれ、反転するように裏返ってしまう可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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