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公開番号2024036808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141289
出願日2022-09-06
発明の名称電圧出力回路
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類G05F 1/56 20060101AFI20240311BHJP(制御;調整)
要約【課題】大きな負荷容量に対して位相特性が安定している低消費電力の電圧出力回路を実現する。
【解決手段】電圧出力回路は、基準電圧Vrefを生成する電圧生成回路1と、基準電圧Vrefを非反転入力とする差動増幅回路2と、差動増幅回路2の出力を入力とするソースフォロア回路3と、差動増幅回路の出力を入力とし、出力が電圧出力端子OUTに接続されたソースフォロア回路4と、ソースフォロア回路3の出力と差動増幅回路の反転入力とを接続する帰還回路5とを備える。ソースフォロア回路3を構成するトランジスタQ1のゲート-ソース電圧とソースフォロア回路4を構成するトランジスタQ2のゲート-ソース電圧は、等しい値に設定されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
基準電圧を生成するように構成された電圧生成回路と、
前記基準電圧を非反転入力とする差動増幅回路と、
前記差動増幅回路の出力を入力とする第1のソースフォロア回路と、
前記差動増幅回路の出力を入力とし、出力が電圧出力端子に接続された第2のソースフォロア回路と、
前記第1のソースフォロア回路の出力と前記差動増幅回路の反転入力とを接続する帰還回路とを備え、
前記第1のソースフォロア回路を構成する第1のトランジスタと前記第2のソースフォロア回路を構成する第2のトランジスタのゲート-ソース電圧が等しい値に設定されていることを特徴とする電圧出力回路。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
請求項1記載の電圧出力回路において、
電圧出力回路の前記電圧出力端子毎に前記第2のソースフォロア回路を備えることを特徴とする電圧出力回路。
【請求項3】
請求項1または2記載の電圧出力回路において、
前記第1のソースフォロア回路は、
ゲートが前記差動増幅回路の出力端子に接続され、ドレインが電源電圧に接続された前記第1のトランジスタと、
一端が第1のソースフォロア回路の出力である前記第1のトランジスタのソースに接続され、他端がグランドに接続された第1の電流源とから構成され、
前記第2のソースフォロア回路は、
ゲートが前記差動増幅回路の出力端子に接続され、ドレインが前記電源電圧に接続された前記第2のトランジスタと、
一端が第2のソースフォロア回路の出力である前記第2のトランジスタのソースに接続され、他端がグランドに接続された第2の電流源とから構成されることを特徴とする電圧出力回路。
【請求項4】
請求項3記載の電圧出力回路において、
前記第1のトランジスタのゲート-ソース電圧と前記第2のトランジスタのゲート-ソース電圧とが等しくなるように、前記第1、第2の電流源の電流値と前記第1、第2のトランジスタのサイズとが設定されていることを特徴とする電圧出力回路。
【請求項5】
請求項1または2記載の電圧出力回路において、
前記電圧出力端子に接続された容量をさらに備えることを特徴とする電圧出力回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一定の電圧を低インピーダンスで出力する電圧出力回路に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
IC(Integrated Circuit)内部のアナログ回路において、アナログ電圧の入出力などにおけるシグナルグランドなど、一定の電圧を低インピーダンスで出力する用途が存在する。シグナルグランド等の電圧出力の方法として、抵抗分圧回路等で電圧を発生させて、演算増幅回路を使用したボルテージフォロア回路などによってインピーダンス変換を行う方法が考えられる(特許文献1参照)。
【0003】
図4は従来の電圧出力回路の構成例を示す回路図である。この構成では、抵抗R100,R101からなる抵抗分圧回路によって電圧を発生させ、演算増幅回路100と、トランジスタQ100と電流源IS100からなるソースフォロア回路との組み合わせによってインピーダンス変換を行っている。図4の例では、演算増幅回路100とソースフォロア回路(Q100,IS100)によって負帰還回路を構成しているが、通常の演算増幅器のみのボルテージフォロア回路でも同様のインピーダンス変換の効果が期待できる。
【0004】
図4に示した構成の注意点として、出力端子OUTに設計仕様を上回る負荷容量CLが接続されると、位相特性が不安定になる傾向がある。位相特性が不安定になる原因は、ボルテージフォロア回路の出力トランジスタQ100と負荷容量CLとによって形成される極によって、負帰還回路の位相余裕が悪化するためである。
【0005】
通常のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路で演算増幅回路を設計する場合、演算増幅回路に接続する出力回路としては、ソースフォロア回路またはソース接地回路を用いるのが一般的である。これらソースフォロア回路またはソース接地回路における極の角周波数ωpは、出力トランジスタのトランスコンダクタンスgmと負荷容量CLから、ωp=gm/CL程度の値となる(ソース接地回路の場合は、位相保証容量による極分離の効果を利用した場合の値)。
【0006】
演算増幅回路のユニティゲイン角周波数をωuとすると、ボルテージフォロア回路の位相特性を安定させる条件は、極の角周波数ωpがユニティゲイン角周波数ωuの2倍程度のマージンを確保すること(2ωu≦ωp)であり、出力トランジスタのトランスコンダクタンスgmの条件に言い換えれば、gm≧2ωu/CLを満たすことである。負荷容量CLが大きい場合、位相特性を安定させる条件を満たすためには、出力トランジスタのトランスコンダクタンスgmを相応に大きくする必要がある。
【0007】
一般的に、IC内部回路で電圧出力回路を使用する場合には負荷容量CLは大きくても数pF程度の容量となるが、特殊な用途の場合は、100~1000pF程度の容量になることも考えられる。例えば、以下の(I)~(III)のようなケースが考えられる。
【0008】
(I)IC外部に電圧出力を行う場合で、IC外部に負荷容量が接続されるケース。
(II)高周波数におけるインピーダンスを下げるために、大容量を接続したいケース。
(III)複数の信号に対する基準電圧を生成する場合に、クロストークを避けたいケース。
【0009】
これら(I)~(III)のケースで、回路の位相特性を安定させたい場合には、出力トランジスタのトランスコンダクタンスgmを相応に大きくする必要がある。しかしながら、トランスコンダクタンスgmを上げるには、出力トランジスタの電流値を大きくする必要があるため、回路の消費電流が大きくなるという課題があった。
【0010】
また、上記の複数信号のクロストークの問題を避けるには、大きな負荷容量CLを接続してインピーダンスを下げる方法の他に、信号系統ごとに個別に電圧出力回路を設ける方法もある。しかしながら、複数の電圧出力回路を設ける場合、バッファ用のアンプ回路が系統数分必要になるので消費電流が大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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