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公開番号2024034021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138007
出願日2022-08-31
発明の名称減圧弁制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G05D 16/20 20060101AFI20240306BHJP(制御;調整)
要約【課題】ノーマリクローズタイプの減圧弁を用いる構成において、駆動IC等に異常が発生した際にも、コモンレール内の圧力を確実に減圧できる装置を提供する。
【解決手段】減圧弁駆動装置1において、駆動IC3は、コモンレール内の圧力を減圧させるノーマリクローズタイプの減圧弁8に通電を行う通電部4の駆動を制御する。マイコン2は駆動IC3を制御し、監視IC5は駆動IC3及びマイコン2を監視する。強制駆動部6は、マイコン2、駆動IC3及び監視IC5の何れか1つ以上に異常が発生すると、減圧弁8を強制駆動する信号を通電部4に出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コモンレール内の圧力を減圧させるノーマリクローズタイプの減圧弁(8)に通電を行う通電部(4)と、
この通電部の駆動を制御する駆動IC(3、22)と、
この駆動ICを制御するマイクロコンピュータ(2)と、
前記駆動IC及び前記マイクロコンピュータを監視する監視IC(5)と、
前記駆動IC、前記マイクロコンピュータ及び前記監視ICの何れか1つ以上に異常が発生すると、前記減圧弁を強制駆動する信号を、前記通電部に出力する強制駆動部(6)とを備える減圧弁駆動装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記コモンレール内の圧力が閾値を超えたことを判定する圧力判定部(10)と、
前記減圧弁に通電される電流が閾値を下回ったことを判定する電流判定部(11)と、を備え、
前記通電部は、前記減圧弁の高電位側と低電位側とにそれぞれ配置されるスイッチ(4H、4L)を備えており、
前記強制駆動部は、前記異常が発生すると、前記圧力が閾値を超えたこと、及び前記電流が閾値を下回ったことを条件に2つのスイッチの両方をオンにし、
前記オンの状態から前記電流が閾値を上回ったことを条件に2つのスイッチの他方をオフにする請求項1記載の減圧弁駆動装置。
【請求項3】
前記監視ICは、前記マイクロコンピュータの異常を検知すると、前記強制駆動部に異常信号を出力する請求項1又は2記載の減圧弁駆動装置。
【請求項4】
前記監視ICは、前記駆動ICの異常を検知すると、前記強制駆動部に異常信号を出力する請求項1又は2記載の減圧弁駆動装置。
【請求項5】
前記マイクロコンピュータは、前記監視ICの異常を検知すると、前記強制駆動部に異常信号を出力する請求項1又は2記載の減圧弁駆動装置。
【請求項6】
前記マイクロコンピュータは、自身の異常を検知すると、前記強制駆動部に異常信号を出力する請求項1又は2記載の減圧弁駆動装置。
【請求項7】
前記マイクロコンピュータは、前記駆動ICの異常を検知すると、前記強制駆動部に異常信号を出力する請求項1又は2記載の減圧弁駆動装置。
【請求項8】
前記強制駆動部は、前記駆動ICの外部においてディスクリート素子により構成されている請求項1又は2記載の減圧弁駆動装置。
【請求項9】
前記強制駆動部は、前記駆動IC(22)の内部に構成されている請求項1又は2記載の減圧弁駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コモンレール内の圧力を減圧させる減圧弁を制御する装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ディーゼルエンジンにおけるコモンレールの燃料噴射システムにおいて、コモンレール内の圧力を減圧させるために減圧弁を制御する技術が開示されている。この技術は、減圧弁に通電する電流及び時間を制御することで減圧弁を開閉させて、コモンレール内の圧力が目標値となるように制御するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4569598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術において、減圧弁にノーマリクローズタイプを採用することを想定する。この場合、減圧弁に通電することで開弁状態となり、コモンレール内の圧力を減圧させることができる。このため、減圧弁に通電する電流を制御する駆動ICや、駆動ICの動作を制御するマイクロコンピュータや監視ICに異常が発生すると、減圧弁に通電して開弁させることができず、コモンレール内の圧力を減圧できなくなるおそれがある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノーマリクローズタイプの減圧弁を用いる構成において、駆動IC等に異常が発生した際にも、コモンレール内の圧力を確実に減圧できる減圧弁駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の減圧弁駆動装置によれば、駆動ICは、コモンレール内の圧力を減圧させるノーマリクローズタイプの減圧弁に通電を行う通電部の駆動を制御する。マイクロコンピュータ;マイコンは駆動ICを制御し、監視ICは駆動IC及びマイコンを監視する。強制駆動部は、駆動IC、マイコン及び監視ICの何れか1つ以上に異常が発生すると、減圧弁を強制駆動する信号を通電部に出力する。このように構成すれば、駆動IC、マイコン及び監視ICの何れかに異常が発生した場合でも、強制駆動部により減圧弁を強制駆動して開弁させ、コモンレール内の圧力を減圧させることが可能になる。
【0007】
請求項2記載の減圧弁駆動装置によれば、圧力判定部は、コモンレール内の圧力が閾値を超えたことを判定し、電流判定部は、減圧弁に通電される電流が閾値を下回ったことを判定する。通電部は、減圧弁の高電位側と低電位側とにそれぞれ配置されるスイッチを備え、強制駆動部は前記異常が発生すると、圧力が閾値を超えたこと、及び電流が閾値を下回ったことを条件に2つのスイッチの両方をオンにする。そして、前記オンの状態から電流が閾値を上回ったことを条件に2つのスイッチの他方をオフにする。これにより、減圧弁に通電する電流を所定の値に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態であり、減圧弁駆動装置の構成を示す図
マイコンが、駆動ICと監視IC5とをそれぞれ診断するルーチンを示すフローチャート
各部の動作を示すタイミングチャート
第2実施形態であり、減圧弁駆動装置の構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。図1に示すように、減圧弁駆動装置1は、マイコン2、駆動IC3、通電部4、監視IC5及び強制駆動部6を備えている。通電部4は、ハイサイドドライバであるPチャネルMOSFET4H、及びローサイドドライバであるNチャネルMOSFET4Lを備えている。電源VBとグランドとの間には、FET4H、減圧弁8、FET4L及び電流検出回路9の直列回路が接続されている。FET4H及び4Lは、スイッチの一例である。
【0010】
減圧弁8はノーマリクローズタイプであり、図示しないが、車両に搭載されるディーゼルエンジンにおけるコモンレール内の圧力を減圧させるために用いられる。電流検出回路9は、FET4H及び4Lがオンした際に、減圧弁8に通電される負荷電流を検出し、検出値を強制駆動部6に入力する。マイコン2は、駆動IC3を制御して通電部4を駆動させる。駆動IC3は、FET4H及び4Lのゲートに駆動信号を出力する。また、マイコン2は、駆動IC3の動作を、例えばウォッチドッグタイマ等を用いて監視する。監視IC5は、マイコン2及び駆動IC3の動作を監視する。また、マイコン2は監視IC5の動作も監視する。
(【0011】以降は省略されています)

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