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公開番号2024049594
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022155903
出願日2022-09-29
発明の名称ブレーキシステム
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人服部国際特許事務所
主分類B60T 8/00 20060101AFI20240403BHJP(車両一般)
要約【課題】モビリティの減速時における乗員の安全性を向上させるブレーキシステムを提供する。
【解決手段】ブレーキシステムは、主機バッテリーを動力源とし、最高移動速度が25km/h未満であり、複数の車輪91-94を有するモビリティ900で用いられる。ブレーキシステムは、駆動モータ5の回生動作による回生ブレーキ、電力を用いて対応する車輪に対しクランプ力を発生させる電動ブレーキ81-84、及び、モビリティ900の速度がゼロの時に駐車用のブレーキとして作動する電磁ブレーキ6、のうち2種以上を含む複数系統のブレーキを備える。減速度推定部34は、モビリティの負の加速度である減速度を推定する。制動制御部35は、複数系統のブレーキを制御してモビリティ900を制動する。制動制御部35は、モビリティ900の減速度の絶対値が許容閾値以下となるように、複数系統のブレーキを制御する「減速度制限制御」を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
主機バッテリーを動力源とし、最高移動速度が25km/h未満であり、複数の車輪(91-94)を有するモビリティ(900)で用いられるブレーキシステムにおいて、
駆動モータ(5)の回生動作による回生ブレーキ、電力を用いて対応する車輪に対しクランプ力を発生させる電動ブレーキ(81-84)、及び、前記モビリティの速度がゼロの時に駐車用のブレーキとして作動する電磁ブレーキ(6)、のうち2種以上を含む複数系統のブレーキと、
前記モビリティの負の加速度である減速度を推定する減速度推定部(34)と、
前記複数系統のブレーキを制御して前記モビリティを制動する制動制御部(35)と、
を備え、
前記制動制御部は、所定の適用除外要件を満たす場合を除き、前記モビリティの減速度の絶対値が許容閾値以下となるように、前記複数系統のブレーキを制御する減速度制限制御を行うブレーキシステム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記複数系統のブレーキは、少なくとも前記電動ブレーキを含む請求項1に記載のブレーキシステム。
【請求項3】
前記減速度推定部は、前記モビリティの車輪速を検出する車輪速センサ(59)、前記モビリティに作用する負の加速度を検出する加速度センサ、前記電動ブレーキのクランプ荷重を検出する荷重センサ、又は、制動系に用いられる油圧を検出する油圧センサ、のうち一つ以上の検出値に基づいて前記モビリティの減速度を推定する請求項1または2に記載のブレーキシステム。
【請求項4】
前記適用除外要件として、
前記モビリティに乗員放出防止カバーが設置されていること、
乗員が保護装置を着用していること、
前記モビリティの座席に乗員が不在であること、
のうち一つ以上が検出手段により検出されたとき、
前記制動制御部は、前記減速度制限制御の実行を中止する請求項1または2に記載のブレーキシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキシステムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、主機バッテリーを動力源とするモビリティで用いられるブレーキシステムが知られている。例えば特許文献1に開示されたバッテリー式乗用ゴルフカートは、より強く安定した制動力を確保するとともに、自動運転時の傾斜地における駐車を可能にすることを目的としている。その目的のために特許文献1の乗用ゴルフカートは、[1]駆動モータの回生制動、[2]ドラムブレーキ、及び[3]電磁ブレーキの3系統のブレーキを組み合わせて使用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-312730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、地域の交通の課題の解決と低炭素社会の実現を目的とするモビリティとして、グリーンスローモビリティが推進されている。グリーンスローモビリティは、時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスで、その車両も含めた総称であると定義されている(参考:国土交通省ホームページ)。
【0005】
本発明では、公道以外での使用も想定した機能面から、公道での制限時速より一回り高速である「最高移動速度25km/h未満」の電動モビリティを発明の対象とする。その具体例として、ゴルフ場内で走行する乗用ゴルフカートに着目する。本明細書では、モビリティの速度について一般車両の「車速」と区別するため「移動速度」の語を用いる。
【0006】
例えばゴルフカートは、通常、座席の側面に一般乗用車のような外カバーが設置されておらず、外に開放されている。仮に乗員がシートベルト等の保護装置を着用していない場合でも、制動による減速ショックにより乗員がモビリティ内部の構造物に衝突することや外に放出されることを防止できるよう、安全性をより向上させることが求められる。
【0007】
特許文献1には、3系統のブレーキのうちいずれかが故障した場合や制動が十分でない場合の効果が記載されているが、減速時における乗員の安全性の向上に関しては何ら言及されていない。
【0008】
本発明は上述の点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、モビリティの減速時における乗員の安全性を向上させるブレーキシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、主機バッテリーを動力源とし、最高移動速度が25km/h未満であり、複数の車輪(91-94)を有するモビリティ(900)で用いられるブレーキシステムにおいて、複数系統のブレーキと、減速度推定部(34)と、制動制御部(35)と、を備えるブレーキシステムである。
【0010】
複数系統のブレーキは、[1]駆動モータ(5)の回生動作による回生ブレーキ、[2]電力を用いて対応する車輪に対しクランプ力を発生させる電動ブレーキ(81-84)、及び、[3]前記モビリティの速度がゼロの時に駐車用のブレーキとして作動する電磁ブレーキ(6)、のうち2種以上を含む。好ましくは、複数系統のブレーキは、少なくとも電動ブレーキを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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