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公開番号2024059327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166941
出願日2022-10-18
発明の名称時刻同期通信システム、時刻同期エンドステーション及びメッセージの送信制御プログラム
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類H04L 7/00 20060101AFI20240423BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ソフトウェアやハードウェアの開発及び製造に掛かるコストの課題を解消しつつ、メッセージの送受信を適切に行う。
【解決手段】時刻同期通信システム11において、時刻同期エンドステーション51は、時刻同期ブリッジ61をリモート制御する。時刻同期エンドステーション51は、第1メッセージを時刻同期ブリッジへ送信後に、第1メッセージが時刻同期ブリッジに受信されたことで時刻保持部に保持されている時刻を、時刻同期エンドステーションが時刻同期ブリッジから取得したことを条件として、第2メッセージを時刻同期ブリッジへ送信する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノードが通信ネットワークを介して時刻同期を行う時刻同期通信システム(11,111)であって、
前記複数のノードは、
メッセージの送受信時において第1タイマにより計測された時刻を記録する第1時刻記録部(58,158)と、前記メッセージの送信を制御するメッセージ送信制御部(52,152)と、を有する時刻同期エンドステーション(51,151)と、
メッセージの送受信時において第2タイマにより計測された時刻を記録する第2時刻記録部(63,163)と、第2時刻記録部により記録された時刻を保持する時刻保持部(64,164)と、を有し、前記時刻同期エンドステーション間で送受信されるメッセージを中継する時刻同期ブリッジ(61,161)と、を含み、
前記時刻同期エンドステーションは、前記時刻同期ブリッジをリモート制御し、
前記メッセージ送信制御部は、第1メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信後に、前記第1メッセージが前記時刻同期ブリッジに受信されたことで前記時刻保持部に保持されている時刻を、前記時刻同期エンドステーションが前記時刻同期ブリッジから取得したことを条件として、第2メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信する時刻同期通信システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記メッセージ送信制御部は、前記第1メッセージが前記時刻同期ブリッジに受信されたことで前記時刻保持部に保持されている時刻を、前記時刻同期エンドステーションが前記時刻同期ブリッジから取得可能な所定時間を計測可能であり、前記所定時間の計測を開始すると共に前記第1メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信し、前記所定時間の計測を実行中において前記第2メッセージの前記時刻同期ブリッジへの送信を禁止する請求項1に記載した時刻同期通信システム。
【請求項3】
前記メッセージ送信制御部は、複数の第1メッセージに対して個別に所定時間を計測する請求項2に記載した時刻同期通信システム。
【請求項4】
前記メッセージ送信制御部は、メッセージの送信可否を示す送信可否フラグを設定可能であり、前記送信可否フラグに送信不可を設定すると共に前記第1メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信し、前記送信可否フラグに送信不可を設定中において前記第2メッセージの前記時刻同期ブリッジへの送信を禁止し、前記第1メッセージが前記時刻同期ブリッジに受信されたことで前記時刻保持部に保持されている時刻を、前記時刻同期エンドステーションが前記時刻同期ブリッジから取得後に前記送信可否フラグに送信可を設定する請求項1に記載した時刻同期通信システム。
【請求項5】
前記メッセージ送信制御部は、複数の第1メッセージに対して個別に送信可否フラグを設定する請求項4に記載した時刻同期通信システム。
【請求項6】
前記時刻同期エンドステーションは、基準時刻を時刻同期スレーブへ配信する時刻同期マスタである請求項1から5の何れか一項に記載した時刻同期通信システム。
【請求項7】
前記時刻同期エンドステーションは、基準時刻を配信する時刻同期マスタのクロックを推定する時刻同期スレーブである請求項1から5の何れか一項に記載した時刻同期通信システム。
【請求項8】
メッセージの送受信時において第2タイマにより計測された時刻を記録する第2時刻記録部(63,163)と、第2時刻記録部により記録された時刻を保持する時刻保持部(64,164)と、を有し、前記時刻同期エンドステーションとの間で送受信されるメッセージを中継する時刻同期ブリッジ(61,161)と共に、時刻同期通信システム(11,111)内のノードとして含まれ、前記時刻同期ブリッジをリモート制御する時刻同期エンドステーション(51,151)であって、
メッセージの送受信時において第1タイマにより計測された時刻を記録する第1時刻記録部(58,158)と、
前記メッセージの送信を制御するメッセージ送信制御部(52,152)と、を有し、
前記メッセージ送信制御部は、第1メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信後に、前記第1メッセージが前記時刻同期ブリッジに受信されたことで前記時刻保持部に保持されている時刻を、前記時刻同期エンドステーションが前記時刻同期ブリッジから取得したことを条件として、第2メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信する時刻同期エンドステーション。
【請求項9】
メッセージの送受信時において第2タイマにより計測された時刻を記録する第2時刻記録部(63,163)と、第2時刻記録部により記録された時刻を保持する時刻保持部(64,164)と、を有し、前記時刻同期エンドステーションとの間で送受信されるメッセージを中継する時刻同期ブリッジ(61,161)と共に、時刻同期通信システム(11,111)内のノードとして含まれ、前記時刻同期ブリッジをリモート制御する時刻同期エンドステーション(51,151)に、
第1メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信する第1メッセージ送信手順と、
前記第1メッセージが前記時刻同期ブリッジに受信されたことで前記時刻保持部に保持されている時刻を、前記時刻同期エンドステーションが前記時刻同期ブリッジから取得したことを条件として、第2メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信する第2メッセージ送信手順とを、実行させるメッセージの送信制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻同期通信システム、時刻同期エンドステーション及びメッセージの送信制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車両に搭載されている車両用のデータ通信システムにおいては、先進運転支援システム(ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems)や自動運転を実現するため、車両各所に配置されている電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)にカメラやセンサ等の多種多様な機器が接続されている。これらカメラやセンサ等のデータを時系列で把握するには、通信ネットワークを介して接続される複数のECU間で時刻同期を行う必要がある。時刻同期を行う手法として、IEEE1588(PTP(Precision Time Protocol))やIEEE802.1AS(gPTP(Generalized Precision Time Protocol))による時刻同期プロトコルが車載用途で適用されつつある。例えば特許文献1には、車両用のデータ通信システムにIEEE802.1ASによる時刻同期プロトコルを適用した時刻同期通信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-82278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の時刻同期エンドステーションとして時刻同期マスタと時刻同期スレーブとが例えばイーサネット(Ethernet)(イーサネット及びEthernetは何れも登録商標)を介して時刻同期を行う構成では、時刻同期マスタと時刻同期スレーブとの間に、gPTP規格のタイムスタンプに対応した時刻同期ブリッジが配置される。時刻同期ブリッジは、時刻同期マスタと時刻同期スレーブとの間で送受信されるメッセージを中継し、メッセージを送受信した時刻を示すタイムスタンプを時刻同期エンドステーションへ送信する機能を有する。ところが、上記した機能を実現するためには、時刻同期ブリッジに演算コア、演算コアにより実行されるソフトウェア、専用のハードウェア等が必要となり、ソフトウェアやハードウェアの開発及び製造に掛かるコストが課題となる。このような課題に対し、時刻同期エンドステーションに内蔵されている演算コアを用い、時刻同期ブリッジをリモート制御する方式がAUTOSARで仕様化されている。
【0005】
上記した構成では、時刻同期ブリッジのレジスタにメッセージの送受信タイムスタンプが保持される。ここで、時刻同期ブリッジにおいて、時刻同期エンドステーションからメッセージを受信すると、その受信したメッセージの受信タイムスタンプがレジスタに保持され、続けて時刻同期エンドステーションから新たなメッセージを受信すると、その受信した新たなメッセージの受信タイムスタンプがレジスタに保持される。即ち、先行のメッセージの受信タイムスタンプが後続のメッセージの受信タイムスタンプに上書きされる。
【0006】
この場合、先行のメッセージの受信タイムスタンプが後続のメッセージの受信タイムスタンプに上書きされる前に先行のメッセージの受信タイムスタンプを時刻同期エンドステーションが取得していれば、メッセージの時刻管理に不具合が生じることはない。しかしながら、先行のメッセージの受信タイムスタンプが後続のメッセージの受信タイムスタンプに上書きされる前に先行のメッセージの受信タイムスタンプを時刻同期エンドステーションが取得していないと、後続のメッセージの受信タイムスタンプが上書きされた以降では先行のメッセージの受信タイムスタンプを時刻同期エンドステーションが取得することができない。その結果、メッセージの時刻管理に不具合が生じ、メッセージの送受信を適切に行えない問題が新たに生じている。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ソフトウェアやハードウェアの開発及び製造に掛かるコストの課題を解消しつつ、メッセージの送受信を適切に行うことができる時刻同期通信システム、時刻同期エンドステーション及びメッセージの送信制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載した発明によれば、時刻同期エンドステーション(51,151)は、メッセージの送受信時において第1タイマにより計測された時刻を記録する第1時刻記録部(58,158)と、前記メッセージの送信を制御するメッセージ送信制御部(52,152)と、を有する。時刻同期ブリッジ(61,161)は、メッセージの送受信時において第2タイマにより計測された時刻を記録する第2時刻記録部(63,163)と、第2時刻記録部により記録された時刻を保持する時刻保持部(64,164)と、を有し、前記時刻同期エンドステーション間で送受信されるメッセージを中継する。
【0009】
前記時刻同期エンドステーションは、前記時刻同期ブリッジをリモート制御する。前記メッセージ送信制御部は、第1メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信後に、前記第1メッセージが前記時刻同期ブリッジに受信されたことで前記時刻保持部に保持されている時刻を、前記時刻同期エンドステーションが前記時刻同期ブリッジから取得したことを条件として、第2メッセージを前記時刻同期ブリッジへ送信する。
【0010】
時刻同期エンドステーションが時刻同期ブリッジをリモート制御する構成において、第1メッセージを時刻同期ブリッジへ送信後に、第1メッセージが時刻同期ブリッジに受信されたことで時刻保持部に保持されている時刻を、時刻同期エンドステーションが時刻同期ブリッジから取得したことを条件として、第2メッセージを時刻同期ブリッジへ送信するようにした。時刻保持部に保持されている時刻を時刻同期エンドステーションが時刻同期ブリッジから取得したことを条件として、第2メッセージを時刻同期ブリッジへ送信することで、メッセージの時刻管理に不具合が生じることを未然に回避することができる。時刻同期エンドステーションが時刻同期ブリッジをリモート制御する構成によりソフトウェアやハードウェアの開発及び製造に掛かるコストの課題を解消しつつ、メッセージの送受信を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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