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公開番号2024058994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166455
出願日2022-10-17
発明の名称表示装置
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G09F 9/00 20060101AFI20240422BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】表示部および表示部のカバー部材を狙いの湾曲形状に維持すると共に、筐体の薄型、軽量化を可能とする表示装置を提供する。
【解決手段】表示部110と、カバーパネル120と、底面部131が湾曲形成されており、底面部に沿うように強制的に湾曲された表示部およびカバーパネルを支持する筐体リアケース130と、を備える表示装置であって、底面部は、リアケースの単体状態において、予め、狙いの湾曲形状に対して湾曲端部131bにて所定量、大きく湾曲されたプリオフセットが実施されており、表示部およびカバーパネルが組付けされた状態で、強制的に湾曲された表示部およびカバーパネルの反力によって所定量が相殺された状態でバランスして、狙いの湾曲形状に保持形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
単体状態で平面状を成して、画像を表示する表示部(110)と、
単体状態で前記平面状を成して、前記表示部の視認側に接合される透明なカバー部材(120)と、
前記表示部の背面側に配設される底面部(131)が湾曲形成されており、前記底面部に沿うように強制的に湾曲された前記表示部および前記カバー部材を支持する筐体(130)と、を備える表示装置であって、
前記底面部は、
前記筐体の単体状態において、予め、狙いの湾曲形状に対して湾曲端部(131b)にて所定量(X)、大きく湾曲されたプリオフセットが実施されており、
前記表示部および前記カバー部材が組付けされた状態で、強制的に湾曲された前記表示部および前記カバー部材の反力(Po)によって前記所定量が相殺された状態でバランスして、前記狙いの湾曲形状に保持形成された表示装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記プリオフセットは、前記底面部において、前記湾曲端部の両側に実施された請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記底面部には、所定の部品を取付けるための取付け部(134)と、補強用のリブ(133)と、が設けられており、
前記取付け部の間に設けられる前記リブは、他の部位の前記リブよりも剛性が高くなるように設定された請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記底面部には、所定の部品を取付けるための取付け部(134)が設けられており、
前記取付け部の間となる領域では、前記底面部の板厚が他の領域よりも厚くなるように設定された請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
車両ダッシュボードの上側に立ち姿勢で搭載され、
前記筐体は、正面形状が矩形となっており、
前記筐体において、前記矩形の上辺に対応する領域は、他の領域に比べて、剛性が高くなるように設定された請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記プリオフセットは、前記底面部において、前記湾曲端部の片側に実施された請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示部には、表示制御用の駆動回路(150)が、フレキシブル配線(151)を介して接続されており、
前記フレキシブル配線は、前記底面部に形成された挿通孔(131a)に挿通されており、
前記プリオフセットの実施された前記片側は、前記挿通孔を含む側である請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記所定量をXとしたとき、
0<X<1mm、である請求項1~請求項7のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項9】
前記底面部の前記湾曲形状における曲率半径をRとしたとき、
0<R≦200mm、である請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示部および前記カバー部材との間に、タッチ操作に基づく所定機器への入力を可能とするタッチセンサが設けられた請求項1に記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
表示装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の表示装置は、湾曲形状に形成された板状の筐体(シャーシ)と、単体状態では平面状を成しており、筐体の湾曲形状に沿って湾曲されて筐体に取り付けされた表示パネルと、表示パネルの端部に当接して、表示パネルを保持する保持部材と、を備えている。保持部材は、筐体に摺動可能に取り付けされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/087518号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、筐体は、表示パネルに対して、充分に剛性が高いことが前提となっている。つまり、筐体に充分な剛性がないと、湾曲された表示パネルの反力によって、筐体が変位してしまい、表示装置としての狙いの湾曲形状(曲率)から外れてしまう。
【0005】
よって、表示パネルの反力に対して、低剛性の筐体では、充分な意匠精度が得られず、他製品との意匠のツラ合わせが要求される場合は、適用が困難となる。
【0006】
また、表示パネルの反力に耐えるように、筐体の剛性を上げるためには、板厚の増加、背面の補強リブの追加等が必要となり、筐体の大型化に直結してしまう。
【0007】
本開示の目的は、上記問題に鑑み、表示部および表示部のカバー部材を狙いの湾曲形状に維持すると共に、筐体の薄型、軽量化を可能とする表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0009】
本開示では、単体状態で平面状を成して、画像を表示する表示部(110)と、
単体状態で平面状を成して、表示部の視認側に接合される透明なカバー部材(120)と、
表示部の背面側に配設される底面部(131)が湾曲形成されており、底面部に沿うように強制的に湾曲された表示部およびカバー部材を支持する筐体(130)と、を備える表示装置であって、
底面部は、
筐体の単体状態において、予め、狙いの湾曲形状に対して湾曲端部(131b)にて所定量(X)、大きく湾曲されたプリオフセットが実施されており、
表示部およびカバー部材が組付けされた状態で、強制的に湾曲された表示部およびカバー部材の反力(Po)によって所定量が相殺された状態でバランスして、狙いの湾曲形状に保持形成されている。
【0010】
本開示によれば、筐体の底面部に必要とされる対抗荷重としては、表示部およびカバー部材の反力に対して、所定量が相殺される際の相殺荷重の分だけ、減少させることができるので、プリオフセットを実施しない場合に比べて、筐体の剛性を下げることが可能となる。よって、表示部およびカバー部材を狙いの湾曲形状に維持すると共に、筐体の薄型、軽量化が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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