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公開番号2024061303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022169161
出願日2022-10-21
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類F04C 29/12 20060101AFI20240425BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】回転軸の軸方向の体格を抑えつつ、圧縮部での液圧縮を抑制可能な電動圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮機ECPは、ハウジング10と、冷媒を圧縮する圧縮部30と、圧縮部30を駆動させる電動モータ50と、を備える。ハウジング10は、電動モータ50のステータ54が固定される内部ハウジング16と、内部ハウジング16を収容するとともに、冷媒の吸込口127が形成されたモータハウジング12と、モータハウジング12に固定される吐出ハウジング14と、を含む。モータハウジング12および内部ハウジング16は、少なくとも回転軸20の径方向Drにおいて重なり合う部位の一部が離間している。圧縮機ECPは、吸込口127からモータハウジング12の内側に流入した冷媒が、内部ハウジング16とモータハウジング12との間に形成される隙間空間164を流れた後に圧縮部30に吸入される構造になっている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
蒸気圧縮式の冷凍サイクル(1)に適用される電動圧縮機であって、
ハウジング(10)と、
前記ハウジングの内側に収容される回転軸(20)と、
前記回転軸が回転することにより冷媒を圧縮する圧縮部(30)と、
前記回転軸と一体的に回転するロータ(52)および前記ハウジングに固定されるステータ(54)を有するとともに前記圧縮部を駆動させる電動モータ(50)と、を備え、
前記ハウジングは、
前記電動モータの少なくとも一部を収容するとともに前記ステータが固定される内部ハウジング(16)と、
前記内部ハウジングを収容するとともに、冷媒の吸込口(127)が形成された外部ハウジング(12)と、
前記圧縮部により圧縮された冷媒が吐出されるとともに前記外部ハウジングに固定される吐出ハウジング(14)と、を含み、
前記外部ハウジングおよび前記内部ハウジングは、少なくとも前記回転軸の径方向において重なり合う部位の一部が離間しており、前記吸込口から前記外部ハウジングの内側に流入した冷媒が、前記内部ハウジングと前記外部ハウジングとの間に形成される隙間空間(164)を流れた後に前記圧縮部に吸入される構造になっている、電動圧縮機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記内部ハウジングには、前記内部ハウジングの内外を連通させる内外連通部(165)が設けられ、前記吸込口から前記外部ハウジングの内側に流入した冷媒が、前記隙間空間(164)を流れた後、前記内外連通部を介して、前記内部ハウジングの内側に導入されて前記圧縮部に吸入される構造になっている、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記回転軸は、前記回転軸の軸心(CL)が鉛直方向に交差する姿勢で前記ハウジングの内側に収容されており、
前記内部ハウジングは、前記ステータが固定される円筒形状の筒部(161)と、前記筒部において前記圧縮部に近い側の一端部(161a)とは反対側に位置する他端部(161b)から前記回転軸に近づくように延びる底面部(163)と、を含み、
前記筒部および前記底面部の少なくとも一方には、前記鉛直方向において前記軸心よりも上方側に位置する部位に、前記内部ハウジングの内外を連通させる内外連通部(165)が設けられている、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記内部ハウジングの内側と前記隙間空間とは、前記鉛直方向において前記軸心よりも下方側において、前記内部ハウジングの内外が連通しないように前記筒部および前記底面部によって区画されている、請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記ハウジングの内側には、前記圧縮部に隣接する位置に前記圧縮部に冷媒を吸引させる冷媒吸引流路(38)と、前記内部ハウジングの内側から前記冷媒吸引流路へ冷媒を導く冷媒導入流路(45)と、前記鉛直方向において前記軸心よりも下方側において、前記隙間空間と前記冷媒導入流路とを連通させる連通流路(19、46)とが、設けられている、請求項3または4に記載の電動圧縮機。
【請求項6】
前記連通流路は、前記冷媒導入流路よりも流路断面積が小さい絞り流路になっている、請求項5に記載の電動圧縮機。
【請求項7】
前記冷媒導入流路は、前記鉛直方向において前記軸心よりも下方側に設けられている、請求項5に記載の電動圧縮機。
【請求項8】
前記隙間空間には、前記吸込口から前記隙間空間に導入された冷媒を衝突させて冷媒の気液の分離を促進させる分離板(18)が配置されている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動圧縮機。
【請求項9】
前記外部ハウジングには、前記内部ハウジングと対向する部位に、前記吸込口が設けられている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動圧縮機。
【請求項10】
前記外部ハウジングには、前記回転軸に近づく方向に突き出る凸部(166)が、前記回転軸の軸方向に延びるように設けられている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、圧縮機と気液分離手段を一体化して省スペース化を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、圧縮機本体および電動モータを密閉ケース内の下部空間に配置し、密閉ケース内の上部空間に液冷媒を収容する冷媒収容室を設けることで、圧縮機での液圧縮を抑えるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-256275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、回転軸の軸方向において、圧縮機本体、電動モータ、冷媒収容室が並ぶことになり、軸方向の体格が大きくなってしまう。電動圧縮機において軸方向の体格が大きいことは、搭載性の低下等を招く要因となることから好ましくない。このことは、本発明者らの鋭意検討の末に見い出された。
【0005】
本開示は、回転軸の軸方向の体格を抑えつつ、圧縮部での液圧縮を抑制可能な電動圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
蒸気圧縮式の冷凍サイクル(1)に適用される電動圧縮機であって、
ハウジング(10)と、
ハウジングの内側に収容される回転軸(20)と、
回転軸が回転することにより冷媒を圧縮する圧縮部(30)と、
回転軸と一体的に回転するロータ(52)およびハウジングに固定されるステータ(54)を有するとともに圧縮部を駆動させる電動モータ(50)と、を備え、
ハウジングは、
電動モータの少なくとも一部を収容するとともにステータが固定される内部ハウジング(16)と、
内部ハウジングを収容するとともに、冷媒の吸込口(127)が形成された外部ハウジング(12)と、
圧縮部により圧縮された冷媒が吐出されるとともに外部ハウジングに固定される吐出ハウジング(14)と、を含み、
外部ハウジングおよび内部ハウジングは、少なくとも回転軸の径方向において重なり合う部位の一部が離間しており、吸込口から外部ハウジングの内側に流入した冷媒が、内部ハウジングと外部ハウジングとの間に形成される隙間空間(164)を流れた後に圧縮部に吸入される構造になっている。
【0007】
このような構造になっていれば、回転軸の径方向において外部ハウジングと内部ハウジングとの間に形成される隙間を、液冷媒を貯留させる液溜め空間として機能させることができる。したがって、本開示の電動圧縮機によれば、軸方向の体格を抑えつつ、圧縮部での液圧縮を抑制することができる。
【0008】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る電動圧縮機を含む冷凍サイクルの概略構成図である。
第1実施形態に係る電動圧縮機の模式的な断面図である。
図2のIII-III断面図である。
図2のIV-IV断面図である。
図2のV部分の拡大図である。
第1実施形態に係る電動圧縮機の作動を説明するための説明図である。
吸込口からハウジングの内側に吸い込まれる冷媒の流れ方を説明するための説明図である。
図2のV部分における冷媒の流れ方を説明するための説明図である。
第2実施形態に係る電動圧縮機の模式的な断面図である。
第2実施形態に係る電動圧縮機の作動を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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