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公開番号2024129485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038718
出願日2023-03-13
発明の名称ワイパ制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H02P 29/02 20160101AFI20240919BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】サージに対する信頼性を向上させる。
【解決手段】ワイパ制御装置1は、駆動部12と制御部11とを備える。駆動部12は、バッテリ3の正極および負極とモータ21の端子TU,TV,TWとを接続するスイッチング素子41~46を有する三相ブリッジ回路を備える。制御部11は、スイッチング素子41~46のそれぞれについてオン状態とオフ状態とを切り替える。制御部11は、バッテリ3の検出電圧値が予め設定された過電圧判定値を超えると、ベクトル制御を用いて、q軸電流が0となるように、スイッチング素子41~46のオン状態とオフ状態とを切り替えてモータ21への通電を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ワイパブレード(23)を駆動するモータ(21)を備えるワイパ(2)を制御するワイパ制御装置(1)であって、
直流電源(3)の正極および負極と前記モータの複数の端子(TU,TV,TW)とを接続する複数のスイッチング素子(41,42,43,44,45,46)を有する三相ブリッジ回路を備えて前記モータに三相交流電流を供給するように構成された駆動部(12)と、
前記駆動部の複数の前記スイッチング素子のそれぞれについてオン状態とオフ状態とを切り替えることにより前記モータを制御するように構成された制御部(11)と、
前記直流電源の電圧値を検出電圧値として検出するように構成された電圧検出部(13)とを備え、
前記制御部は、
前記検出電圧値が予め設定された過電圧判定値を超えると、ベクトル制御を用いて、q軸電流が0となるように、複数の前記スイッチング素子のそれぞれについて前記オン状態と前記オフ状態とを切り替えて前記モータへの通電を制御するように構成されたq軸電流通電部(S10~S80)を備えるワイパ制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のワイパ制御装置であって、
前記q軸電流通電部は、前記モータへの通電を開始してから予め設定された継続時間が経過した場合に、前記モータへの通電を停止するように構成されるワイパ制御装置。
【請求項3】
ワイパブレード(23)を駆動するモータ(21)を備えるワイパ(2)を制御するワイパ制御装置(1)であって、
前記モータの複数の端子(TU,TV,TW)のそれぞれについて、前記端子と直流電源(3)の正極側との間に配置される複数のハイサイドスイッチング素子(41,42,43)と、前記端子と前記直流電源の負極側との間に配置される複数のローサイドスイッチング素子(44,45,46)とを有する三相ブリッジ回路を備えて前記モータに三相交流電流を供給するように構成された駆動部(12)と、
複数の前記ハイサイドスイッチング素子および複数の前記ローサイドスイッチング素子のそれぞれについてオン状態とオフ状態とを切り替えることにより前記モータを制御するように構成された制御部(11)と、
前記直流電源の電圧値を検出電圧値として検出するように構成された電圧検出部(13)とを備え、
複数の前記ハイサイドスイッチング素子のうちの1つを通電対象ハイサイドスイッチング素子とし、
複数の前記ローサイドスイッチング素子のうち、前記通電対象ハイサイドスイッチング素子に接続されている前記端子とは異なる2つの前記端子に接続されている2つの前記ローサイドスイッチング素子をそれぞれ、第1通電対象ローサイドスイッチング素子および第2通電対象ローサイドスイッチング素子として、
前記制御部は、
前記検出電圧値が予め設定された過電圧判定値を超えると、前記通電対象ハイサイドスイッチング素子を前記オン状態に固定して、前記第1通電対象ローサイドスイッチング素子および前記第2通電対象ローサイドスイッチング素子の何れか一方が前記オン状態となるように前記第1通電対象ローサイドスイッチング素子および前記第2通電対象ローサイドスイッチング素子の前記オン状態と前記オフ状態とを順次切り替えて前記モータへの通電を制御するように構成された固定通電部(S110~S160,S170,S175,S180~S210)を備えるワイパ制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載のワイパ制御装置であって、
前記固定通電部(S110~S160,S175,S180~S210)は、複数の前記ハイサイドスイッチング素子の中から、前記通電対象ハイサイドスイッチング素子を順次切り替えるように構成されるワイパ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイパ制御装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ブラシ付きDCモータにより駆動するワイパを制御するワイパ制御装置において、サージが発生した場合に、ワイパ制御装置を構成する回路が破損するのを抑制する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6642201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者の詳細な検討の結果、三相交流モータにより駆動するワイパを制御するワイパ制御装置においても、サージが発生した場合に、ワイパ制御装置を構成する回路が破損するおそれがあるという課題が見出された。
【0005】
本開示は、サージに対する信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、ワイパブレード(23)を駆動するモータ(21)を備えるワイパ(2)を制御するワイパ制御装置(1)である。
本開示のワイパ制御装置は、駆動部(12)と、制御部(11)と、電圧検出部(13)とを備える。
【0007】
駆動部は、直流電源(3)の正極および負極とモータの複数の端子(TU,TV,TW)とを接続する複数のスイッチング素子(41,42,43,44,45,46)を有する三相ブリッジ回路を備えてモータに三相交流電流を供給するように構成される。
【0008】
制御部は、駆動部の複数のスイッチング素子のそれぞれについてオン状態とオフ状態とを切り替えることによりモータを制御するように構成される。
電圧検出部は、直流電源の電圧値を検出電圧値として検出するように構成される。
【0009】
制御部は、q軸電流通電部(S10~S80)を備える。q軸電流通電部は、検出電圧値が予め設定された過電圧判定値を超えると、ベクトル制御を用いて、q軸電流が0となるように、複数のスイッチング素子のそれぞれについてオン状態とオフ状態とを切り替えてモータへの通電を制御するように構成される。
【0010】
このように構成された本開示のワイパ制御装置は、サージが発生して直流電源の電圧値が過電圧判定値を超えた場合に、q軸電流が0となるようにモータへの通電を制御するため、モータを回転させることなく、サージに起因した過電流をモータに流すことができる。これにより、本開示のワイパ制御装置は、サージが発生したときに、ワイパ制御装置を構成する回路の素子に素子耐圧を超える電圧が印加されてしまう事態の発生を抑制することができ、ワイパ制御装置を構成する回路の破損を抑制することできるため、サージに対する信頼性を向上させることができる。なお、本開示のワイパ制御装置は、サージが発生したときにモータを回転させないため、車両の走行中に突然ワイパブレードが動作を開始して運転者の視界を遮ってしまうという事態の発生を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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