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公開番号
2024134249
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044454
出願日
2023-03-20
発明の名称
無線通信端末
出願人
株式会社デンソーウェーブ
代理人
個人
,
個人
主分類
G06K
7/10 20060101AFI20240926BHJP(計算;計数)
要約
【課題】本体部の裏面側に設けられた発熱部にて生じた熱が本体部の裏面に設けられた把持部を把持する手に伝わり難い構成を提供する。
【解決手段】本体部12に対して裏面12b側であって把持部14から離れた位置に設けられる無線通信部30は、本体部12からの指示に応じて動作することで発熱する無線通信モジュール40と、無線通信モジュール40が収容される保護ケース31と、無線通信モジュール40からの熱が伝わるように保護ケース31内に収容される金属体50と、を有している。保護ケース31の外郭を構成する外壁のうち把持部14に対向する対向壁31aと異なる放熱壁31c,31dに複数の放熱孔32が形成され、金属体50は、無線通信モジュール40におけるRFIDモジュール部42の回路素子42a等からの熱が伝わる受熱面51と異なる一面が放熱面53,54として保護ケース31の各放熱孔32を介して外部に露出するように配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
無線通信媒体に記憶されている情報を読み取る無線通信端末であって、
前記無線通信媒体を読み取る読取処理時に発熱する発熱部品を有する発熱部と、
前記発熱部との間に所定の隙間が介在するように配置される把持部と、
を備え、
前記発熱部は、
前記発熱部品が収容される保護ケースと、
前記発熱部品からの熱が伝わるように前記保護ケース内に収容される金属体と、
を有し、
前記保護ケースの外郭を構成する外壁のうち前記把持部に対向する対向壁と異なる放熱壁に放熱孔が形成され、
前記金属体は、前記発熱部品からの熱が伝わる受熱面と異なる一面が放熱面として前記放熱孔を介して外部に露出するように配置されることを特徴とする無線通信端末。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記放熱孔は、前記放熱壁の内面での開口面積が前記放熱壁の外面での開口面積よりも大きくなるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項3】
前記金属体は、前記受熱面が平状であって前記放熱面が前記受熱面に沿う一方向に長くなるように平板状に形成され、
前記放熱孔は、前記一方向に沿って長くなるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項4】
前記金属体は、前記受熱面が設けられる第1の薄板部と前記放熱面が設けられる第2の薄板部とが連なるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項5】
前記発熱部は、前記無線通信媒体の読取処理時に電波が平面状の送受信面から前記無線通信媒体が位置する読取方向に向けて放出されるアンテナ部を備え、
前記金属体は、前記受熱面が平面であり、前記受熱面が前記送受信面に対して前記読取方向と逆方向となる位置にて前記送受信面と平行であって、前記受熱面と前記送受信面との距離が当該送受信面から放出される電波の波長の1/4の長さとなるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信端末に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
把持した状態での操作性を確保するため本体部の裏面に把持部を設けるタイプの携帯型の無線通信端末が知られており、このような携帯型の無線通信端末として、例えば、下記特許文献1に開示される無線タグ通信装置が知られている。この無線タグ通信装置は、表示部が上面に設けられる筐体と、トリガースイッチが設けられる把持部と、アンテナとを備えている。筐体には放熱用の通気孔が設けられ、把持部は筐体の下部(裏面)に設けられ、アンテナは筐体の前面部に対して略垂直となるように立設されている。このように構成される無線タグ通信装置は、放熱用の通気孔部に通気性を有した防水シートを組付けることにより防水機能確保と放熱性向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-204072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、無線通信媒体を読み取る読取処理時に発熱する発熱部と把持部とが筐体の裏側にて隙間を介して配置される構成では、端末の小型化の要求等に応じて裏面側が小さくされていると、発熱部にて生じた熱が把持部を把持している手に伝わってしまう場合がある。特に、一度に大量の無線通信媒体を読み取る場合にはその発熱量が多くなるので、発熱量を下げるために無線通信媒体の読み取り数を減らすなどの処理負荷軽減を図ることもできるが、その処理負荷軽減によって読取性能が低下してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、読取性能を低下させることなく発熱部にて生じた熱が把持部を把持する手に伝わり難い構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
無線通信媒体(T)に記憶されている情報を読み取る無線通信端末(10)であって、
前記無線通信媒体を読み取る読取処理時に発熱する発熱部品を有する発熱部(30)と、
前記発熱部との間に所定の隙間(S)が介在するように配置される把持部(14)と、
を備え、
前記発熱部は、
前記発熱部品が収容される保護ケース(31)と、
前記発熱部品からの熱が伝わるように前記保護ケース内に収容される金属体(50,55)と、
を有し、
前記保護ケースの外郭を構成する外壁のうち前記把持部に対向する対向壁(31a)と異なる放熱壁(31c,31d)に放熱孔(32~35)が形成され、
前記金属体は、前記発熱部品からの熱が伝わる受熱面(51)と異なる一面が放熱面(53,54)として前記放熱孔を介して外部に露出するように配置されることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明では、発熱部は、無線通信媒体を読み取る読取処理時に発熱する発熱部品と、発熱部品が収容される保護ケースと、発熱部品からの熱が伝わるように保護ケース内に収容される金属体と、を有している。保護ケースの外郭を構成する外壁のうち把持部に対向する対向壁と異なる放熱壁に放熱孔が形成され、金属体は、発熱部品からの熱が伝わる受熱面と異なる一面が放熱面として放熱孔を介して外部に露出するように配置される。
【0008】
これにより、発熱部品からの熱は、金属体の受熱面及び放熱面を介して放熱孔から放熱されやすくなるので、放熱孔が形成されない場合と比較して、保護ケース内に熱がこもり難くすることができる。特に、放熱孔は、保護ケースの外壁のうち把持部に対向する対向壁と異なる放熱壁に形成されているため、読取性能を低下させることなく発熱部にて生じた熱が把持部を把持する手に伝わり難くすることができる。
【0009】
請求項2の発明では、放熱孔は、放熱壁の内面での開口面積が放熱壁の外面での開口面積よりも大きくなるように形成される。
【0010】
これにより、人の指が金属体に触れないようにするために放熱壁の外面での放熱孔の開口面積を小さくしても、放熱壁の内面での放熱孔の開口面積が大きいために金属体が放熱孔を介して外気に触れる面積を大きくできるので、人の指等を保護しつつ放熱孔による放熱効果を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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