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公開番号
2024127086
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023035962
出願日
2023-03-08
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
H01L
29/739 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】短絡耐量が低下することを抑制する。
【解決手段】IGBT領域11は、FWD領域側に位置する第1領域11aと、第1領域11aを挟んでFWD領域と反対側に位置する第2領域11bと、を有し、第1領域11aは、第2領域11bよりもエミッタ領域36が疎となる状態で形成されていると共に、第2領域11bよりもコンタクト領域37が疎となる状態で形成されており、FWD領域12のうちのIGBT領域11側の端部から、第1領域11aを含む第2領域11bよりもコンタクト領域37が疎となる領域は、半導体基板の厚さの2.2倍以内とされている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
IGBT素子を有するIGBT領域(11)と、FWD素子を有するFWD領域(12)とが共通の半導体基板(30)に形成されている半導体装置であって、
前記IGBT領域と前記FWD領域とを有し、第1導電型のドリフト層(31)と、前記ドリフト層上に形成された第2導電型のベース層(32)と、前記IGBT領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(41)と、前記FWD領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(42)と、を含み、前記ベース層側の面を一面(30a)とし、前記コレクタ層および前記カソード層側の面を他面(30b)とする前記半導体基板と、
前記IGBT領域に形成され、前記ベース層を貫通して前記ドリフト層に達すると共に前記半導体基板の面方向における一方向を長手方向として延設されたトレンチ(33)の壁面に形成されたゲート絶縁膜(34)と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極(35)とを有する複数のトレンチゲート構造と、
前記IGBT領域におけるベース層の表層部に前記トレンチに接する状態で形成された第1導電型のエミッタ領域(36)と、
前記IGBT領域におけるベース層の表層部のうちの前記エミッタ領域と異なる部分に形成され、前記ベース層よりも高不純物濃度とされた第2導電型のコンタクト領域(37)と、
前記半導体基板の一面側に配置され、前記エミッタ領域および前記コンタクト領域と電気的に接続される第1電極(39)と、
前記半導体基板の他面側に配置され、前記コレクタ層および前記カソード層と電気的に接続される第2電極(43)と、を備え、
前記IGBT領域は、前記FWD領域側に位置する第1領域(11a)と、前記第1領域を挟んで前記FWD領域と反対側に位置する第2領域(11b)と、を有し、
前記第1領域は、前記第2領域よりも前記エミッタ領域が疎となる状態で形成されていると共に、前記第2領域よりも前記コンタクト領域が疎となる状態で形成されており、
前記FWD領域のうちの前記IGBT領域側の端部から、前記第1領域を含む前記第2領域よりも前記コンタクト領域が疎となる領域は、前記半導体基板の厚さの2.2倍以内とされている半導体装置。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記FWD領域のうちの前記IGBT領域側の端部は、前記第1領域と前記FWD領域との境界部である請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記エミッタ領域は、前記トレンチの長手方向に沿って複数形成され、
それぞれの前記エミッタ領域は、前記トレンチの長手方向に沿った幅が等しくされている請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1領域は、前記IGBT領域の全体に占める割合が63.0%以下とされている請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記エミッタ領域は、前記トレンチの長手方向に沿って複数形成され、
前記第1領域における前記エミッタ領域の前記トレンチの長手方向に沿った間隔(a1)は、前記第2領域における前記エミッタ領域の前記トレンチの長手方向に沿った間隔(a2)に対して2以上の整数倍とされ、
前記第1領域のエミッタ領域は、前記第2領域のエミッタ領域を通り、前記トレンチの配列方向に沿って延びる仮想直線上に形成されている請求項1に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistorの略)という)素子が形成されたIGBT領域と還流ダイオード(以下、FWD(Free Wheeling Diodeの略)という)素子が形成されたFWD領域とを有する半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、インバータ等のスイッチング素子として、IGBT素子およびFWD素子が共通の半導体基板に形成されたRC-IGBT(逆導通IGBT(Reverse-Conducting IGBTの略))を有する半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的には、この半導体装置では、n
-
型のドリフト層を構成する半導体基板の表層部にベース層が形成され、ベース層を貫通するようにトレンチゲート構造が形成されている。また、半導体基板のうちのベース層側の面を一面とし、半導体基板のうちの一面と反対側の面を他面とすると、半導体基板の他面側には、p型のコレクタ層およびn型のカソード層が形成されている。そして、この半導体装置では、半導体基板の他面側にコレクタ層が形成されている領域がIGBT領域および境界領域とされ、カソード層が形成されている領域がFWD領域とされている。なお、境界領域は、IGBT領域とFWD領域との間に形成されている。
【0004】
そして、IGBT領域では、ベース層の表層部に、ドリフト層よりも高不純物濃度とされたn
+
型のエミッタ領域、およびベース層よりも高不純物濃度とされたp
+
型のコンタクト領域が形成されている。境界領域では、ベース層の表層部に、IGBT領域と同様のコンタクト領域が形成されている。但し、境界領域のコンタクト領域は、IGBT領域よりもコンタクト領域が疎となるように形成されている。また、この半導体装置では、境界領域にエミッタ領域は形成されていない。
【0005】
そして、半導体基板の一面側には、エミッタ領域およびコンタクト領域と電気的に接続される上部電極が形成され、半導体基板の他面側には、コレクタ層およびカソード層と電気的に接続される下部電極が形成されている。
【0006】
このような半導体装置では、境界領域が形成されていない場合と比較して、IGBT素子をオフ状態からオン状態に切り替えたときのリカバリ時に、高濃度のコンタクト領域からカソード層に向かうホールの注入量を少なくできる。したがって、最大逆方向電流Irrを低減でき、リカバリ損失Errが大きくなることを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-73911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のような半導体装置では、エミッタ領域が形成されていない境界領域を備えているため、境界領域を大きくし過ぎると、IGBT素子がオン状態である際の最大電流密度が高くなり、短絡耐量の低下を招く可能性がある。
【0009】
本発明は上記点に鑑み、短絡耐量が低下することを抑制できる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための請求項1では、IGBT素子を有するIGBT領域(11)と、FWD素子を有するFWD領域(12)とが共通の半導体基板(30)に形成されている半導体装置であって、IGBT領域とFWD領域とを有し、第1導電型のドリフト層(31)と、ドリフト層上に形成された第2導電型のベース層(32)と、IGBT領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(41)と、FWD領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(42)と、を含み、ベース層側の面を一面(30a)とし、コレクタ層およびカソード層側の面を他面(30b)とする半導体基板と、IGBT領域に形成され、ベース層を貫通してドリフト層に達すると共に半導体基板の面方向における一方向を長手方向として延設されたトレンチ(33)の壁面に形成されたゲート絶縁膜(34)と、ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極(35)とを有する複数のトレンチゲート構造と、IGBT領域におけるベース層の表層部にトレンチに接する状態で形成された第1導電型のエミッタ領域(36)と、IGBT領域におけるベース層の表層部のうちのエミッタ領域と異なる部分に形成され、ベース層よりも高不純物濃度とされた第2導電型のコンタクト領域(37)と、半導体基板の一面側に配置され、エミッタ領域およびコンタクト領域と電気的に接続される第1電極(39)と、半導体基板の他面側に配置され、コレクタ層およびカソード層と電気的に接続される第2電極(43)と、を備え、IGBT領域は、FWD領域側に位置する第1領域(11a)と、第1領域を挟んでFWD領域と反対側に位置する第2領域(11b)と、を有し、第1領域は、第2領域よりもエミッタ領域が疎となる状態で形成されていると共に、第2領域よりもコンタクト領域が疎となる状態で形成されており、FWD領域のうちのIGBT領域側の端部から、第1領域を含む第2領域よりもコンタクト領域が疎となる領域は、半導体基板の厚さの2.2倍以内とされている。
(【0011】以降は省略されています)
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