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公開番号
2024178680
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023097004
出願日
2023-06-13
発明の名称
整流回路
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人サトー
主分類
H02M
7/12 20060101AFI20241218BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】より簡素な構成で使用可能な、可変リアクタ機能と整流機能とを一体にした整流回路を提供する。
【解決手段】LC共振回路12a,12bの一端を交流電力が入力される入力端子11a,11bのそれぞれに接続する。LC共振回路12a,12bの他端間にはスイッチS1及びS2の直列回路を接続する。ダイオードD1、D2をスイッチS1,S2のそれぞれに並列に、且つカソードが共通となるように接続する。コンデンサC1、C2をダイオードD1、D2にそれぞれ並列に接続する。フィルタ回路15はスイッチS1及びS2の直列回路に並列に接続されるインダクタ13a及び13bの直列回路、及び直流出力端子間に接続される出力コンデンサ15を有する。ゲート制御回路5はスイッチS1,S2を、互いに180度の位相差でスイッチングすることで、リアクタンスの可変制御を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
交流電力が入力される2つの入力端子(11a,11b)のそれぞれに一端が接続される2つのLC共振回路(12a,12b)と、
これら2つのLC共振回路の他端間に、互いに逆方向で接続される第1及び第2スイッチング素子(S1、S2)の直列回路と、
前記第1及び第2スイッチング素子のそれぞれに並列に、且つカソード又はアノードが共通となるように接続される第1及び第2ダイオード(D1、D2)と、
これらの第1及び第2ダイオードに、それぞれ並列に接続される第1及び第2コンデンサ(C1、C2)と、
前記第1及び第2スイッチング素子の直列回路に並列に接続される2つのインダクタ(13a,13b)の直列回路、及び直流出力端子間に接続される出力コンデンサ(14)を有するフィルタ回路(15)と、
前記第1及び第2スイッチング素子を、互いに180度の位相差でスイッチングすることで、リアクタンスの可変制御を行う制御部(5)と、を備え、
前記リアクタンスについて必要とされる可変制御値をΔXとし,前記制御部により可変制御されるリアクタンスを-jXrecとすると、前記第1及び第2コンデンサの容量Cは、ΔX≦(|jXrec|の最大値)を満たすように設定されており、
前記2つのLC共振回路のリアクタンスの合計値jXにより、前記入力端子から見たリアクタンスjXrを正側にシフトさせて、当該リアクタンスjXrの可変範囲を両極性とし、
前記制御部は、前記第1及び第2スイッチング素子の内、対応するダイオードがオンした後に前記スイッチング素子をオンさせ、
前記ダイオードがオフした後、所定時間の経過後に前記スイッチング素子をオフさせて、前記スイッチング素子のオフデューティ比により前記リアクタンスの可変制御を行う整流回路。
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【請求項2】
交流電力が入力される入力端子間に接続されるLC共振回路(12)、及びスイッチング素子(S1)の直列回路と、
前記スイッチング素子に並列に、且つカソードが前記LC共振回路側となるように接続されるダイオード(D1)と、
このダイオードに並列に接続されるコンデンサ(C1)と、
前記スイッチング素子に並列に接続されるインダクタ(13)及び出力コンデンサ(14)を有するフィルタ回路(52)と、
前記スイッチング素子をスイッチングすることで、リアクタンスの可変制御を行う制御部(5)と、を備え、
前記リアクタンスについて必要とされる可変制御値をΔXとし,前記制御部により可変制御されるリアクタンスを-jXrecとすると、前記ダイオードに並列に接続されるコンデンサの容量Cは、ΔX≦(|jXrec|の最大値)を満たすように設定されており、
前記LC共振回路のリアクタンスjXにより、前記入力端子から見たリアクタンスjXrを正側にシフトさせて、当該リアクタンスjXrの可変範囲を両極性とし、
前記制御部は、前記ダイオードがオンした後に前記スイッチング素子をオンさせ、
前記ダイオードがオフした後、所定時間の経過後に前記スイッチング素子をオフさせて、前記スイッチング素子のオフデューティ比により前記リアクタンスの可変制御を行う整流回路。
【請求項3】
前記制御部は、前記交流電力の電圧、電流の位相差を検出する位相差検出部を備え、
前記位相差に基いて、前記スイッチング素子のオフデューティ比を変化させる請求項1又は2記載の整流回路。
【請求項4】
前記位相差検出部は、前記位相差に応じた電圧Vbを出力し、
前記制御部は、前記電圧Vbと基準電圧との誤差電圧を出力するエラーアンプ(24)と、
三角波信号を出力する三角波出力回路(36)と、
前記三角波信号を、前記誤差電圧分だけオフセットさせるオフセット付与部(40,41)と、
前記オフセットが付与された三角波信号によってトリガされ、そのトリガされた一定時間後にクリアされるフリップフロップ(39)と、を備え、
前記フリップフロップの出力信号に基いて前記スイッチング素子を駆動する請求項3記載の整流回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流電力を直流電力に整流する回路に関する。
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【背景技術】
【0002】
電界結合式や磁界結合式等で用いられる非接触給電(WPT:Wireless Power Transfer)システムでは、電力の伝送効率を向上させるためや、電力の反射を抑制するため、送電経路上のリアクタンス成分をキャンセルしたりインピーダンス整合をさせる整合回路や、結合器のLC値と交流電源周波数とで共振させる共振回路を設けている。
【0003】
結合器の共振周波数や送電経路上のリアクタンス成分は、結合器等の経年による寸法変動や受電側の移動等により変動する場合がある。整合回路や共振回路が、定数が固定のLC素子で構成されていると、発生したリアクタンス成分に対応できず、電力反射が発生し、電力伝送性能が劣化することが懸念される。
【0004】
そのような問題に対処するため、可変リアクタ回路を挿入し,リアクタ値を自動調整して影響をキャンセルする手法がある。可変リアクタ回路は、機械式やスイッチング素子とLC部品とで構成した電子式の構成がある。しかし、その場合、回路体格の増大が懸念される。特に、受電側の回路は、移動体や飛行体等に搭載される想定により体格や重量に制約がある場合が多く、小型化が求められる。そこで、電力伝送性能と受電側回路の小型化を両立するため、可変リアクタ回路と整流回路を一体にした回路が提案されている。
【0005】
非特許文献1は、+jX又は-jX成分を付与するLC共振回路と、スイッチ二つとコンデンサで構成された2つの整流部と、これらの整流部にそれぞれ接続されるDC-DCコンバータとで構成された整流回路を開示している。この構成では、各DC-DCコンバータの電圧変換比を制御することで、コンバータ、ひいては整流部の入力抵抗を制御する。それにより、+jXと-jXの寄与を制御してインピーダンスZrを制御し、送電経路上のリアクタンスをキャンセルしている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
IEEE JOURNAL OF EMERGING AND SELECTED TOPICS IN POWER ELECTRONICS, VOL.8,NO.3,SEPTEMBER 2020
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の構成では、LC直列回路、整流部及びコンバータの組み合わせが2組必要であり、回路体格の増大が懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より簡素な構成で使用可能な、可変リアクタ機能と整流機能とを一体にした整流回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の整流回路によれば、2つのLC共振回路(12a,12b)の一端は、交流電力が入力される2つの入力端子(11a,11b)のそれぞれに接続される。2つのLC共振回路の他端間には、互いに逆方向で接続される第1及び第2スイッチング素子(S1、S2)の直列回路が接続される。第1及び第2ダイオード(D1、D2)は、第1及び第2スイッチング素子のそれぞれに並列に、且つカソード又はアノードが共通となるように接続される。第1及び第2コンデンサ(C1、C2)は、第1及び第2ダイオードにそれぞれ並列に接続される。フィルタ回路(15)は、第1及び第2スイッチング素子の直列回路に並列に接続される2つのインダクタ(13a,13b)の直列回路、及び直流出力端子間に接続される出力コンデンサ(14)を有する。制御部(5)は、第1及び第2スイッチング素子を、互いに180度の位相差でスイッチングすることでリアクタンスの可変制御を行う。
【0009】
制御部により可変制御されるリアクタンスを-jXrecとすると、その絶対値の大きさは第1及び第2コンデンサの容量Cで調整することができる。第1及び第2コンデンサの容量Cは、リアクタンスについて必要とされる可変制御値をΔXとすると、ΔX≦(|jXrec|の最大値)を満たすように設定する。2つのLC共振回路のリアクタンスの合計値jXにより、入力端子から見たリアクタンスjXrを正側にシフトさせて、当該リアクタンスjXrの可変範囲を両極性にする。制御部は、第1及び第2スイッチング素子の内、対応するダイオードがオンした後に前記スイッチング素子をオンさせ、前記ダイオードがオフした後、所定時間の経過後に前記スイッチング素子をオフさせて、そのオフデューティ比によりリアクタンスの可変制御を行う。
【0010】
このように構成すれば、出力コンデンサに1つのDC-DCコンバータを接続すればよく、整流回路によってリアクタンスjXrを両極性で可変制御することができる。したがって、従来構成よりも回路規模を低減できる。
(【0011】以降は省略されています)
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