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公開番号
2024166556
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082730
出願日
2023-05-19
発明の名称
清掃装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
主分類
F04B
9/02 20060101AFI20241122BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】特殊なバルブ装置を設置することなく、安定して高い清掃効果を得ることを可能としながら振動を抑制可能とした清掃装置を提供すること。
【解決手段】清掃装置は、電動ポンプ21を備え、電動ポンプから吐出される空気をレンズに向けて噴射する。電動ポンプは、駆動軸32aを回転駆動するモータ32と、駆動軸と直交する第1軸線Lに沿った第1方向L1に設けられ、第1ポンプ室42の一部を構成する第1ダイヤフラム33と、第1方向の反対方向である第2方向L2に設けられ、第2ポンプ室47の一部を構成する第2ダイヤフラム34と、駆動軸の回転によって第1ダイヤフラムを第1方向と第2方向とに往復運動させる第1往復動部材35と、駆動軸の回転によって第2ダイヤフラムを第1ダイヤフラムの往復運動とは逆方向に往復運動させる第2往復動部材36とを備え、第1ポンプ室及び第2ポンプ室を同時に拡大・縮小することで空気を間欠的に吐出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電動ポンプ(21)を備え、前記電動ポンプから吐出される流体を清掃対象(11a)に向けて噴射可能な清掃装置(20)であって、
前記電動ポンプは、
駆動軸(32a)を回転駆動するモータ(32)と、
前記駆動軸と直交する第1軸線(L)に沿った第1方向(L1)に設けられ、第1ポンプ室(42)の一部を構成する第1ダイヤフラム(33)と、
前記第1方向の反対方向である第2方向(L2)に設けられ、第2ポンプ室(47)の一部を構成する第2ダイヤフラム(34)と、
前記駆動軸及び前記第1ダイヤフラムに連結され、前記駆動軸の回転によって前記第1ダイヤフラムを前記第1方向と前記第2方向とに往復運動させる第1往復動部材(35)と、
前記駆動軸及び前記第2ダイヤフラムに連結され、前記駆動軸の回転によって前記第2ダイヤフラムを前記第1ダイヤフラムの往復運動とは逆方向に往復運動させる第2往復動部材(36)と、
を備え、前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムの往復運動により前記第1ポンプ室及び前記第2ポンプ室を同時に拡大・縮小することで前記第1ポンプ室及び前記第2ポンプ室から流体を間欠的に吐出する、清掃装置。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記電動ポンプは、前記第1ダイヤフラム、前記第2ダイヤフラム、前記第1往復動部材、及び前記第2往復動部材を収容するハウジング(31)を有し、
前記ハウジングは、前記第1方向の端部に設けられ前記第1ポンプ室の第1吐出孔(38d)と連通した第1吐出室(46)と、前記第2方向の端部に設けられ前記第2ポンプ室の第2吐出孔(39d)と連通した第2吐出室(53)と、前記第1吐出室と前記第2吐出室とを繋ぐ吐出通路(50)と、前記吐出通路と連通しつつ流体を前記電動ポンプの外部に吐出する吐出口(51)とを有する、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項3】
前記吐出口は、前記ハウジングにおいて前記第1軸線に沿った中心位置に設けられている、
請求項2に記載の清掃装置。
【請求項4】
前記電動ポンプは、前記第1ダイヤフラム、前記第2ダイヤフラム、前記第1往復動部材、及び前記第2往復動部材を収容するハウジングを有し、
前記ハウジングは、前記第1方向の端部に設けられ前記第1ポンプ室の第1吐出孔(38d)と連通した第1吐出室(46)と、前記第1方向の端部に設けられ前記第1ポンプ室の第1吸入孔(38c)と連通した第1吸入室(45)と、前記第2方向の端部に設けられ前記第2ポンプ室の第2吐出孔(39d)と連通した第2吐出室(53)と、前記第2方向の端部に設けられ前記第2ポンプ室の第2吸入孔(39c)と連通した第2吸入室(52)とを有し、
前記第1吐出室と前記第2吐出室の各々の容積は、前記第1吸入室と前記第2吸入室の各々の容積よりも小さく設定されている、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項5】
前記電動ポンプは、前記駆動軸に固定されたフライホイール(54)を備える、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項6】
前記電動ポンプは、前記第1軸線が水平に沿うように配置されている、
請求項1に記載の清掃装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、清掃装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、清掃対象の表面を清掃する清掃装置としては、流体を間欠的に清掃対象に吹き付けるものがある(特許文献1参照)。この清掃装置は、バルブ装置を備えている。バルブ装置は、連続して供給される流体としての空気を間欠的に吐出する。この清掃装置では、バルブ装置から間欠的に吐出される空気を清掃対象に向けて噴射することにより、清掃対象に付着した塵埃等の異物を効果的に除去できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-190221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した清掃装置では、特殊なバルブ装置が必要であった。そして、バルブ装置は、他の部材と摺動するピストンが空気の流路に配置されているため、ピストンの摺動時の摩耗粉や潤滑油が吐出する空気に混じるという虞があった。なお、空気に混じる摩耗粉や潤滑油は、清掃対象に付着することにより清掃対象を汚してしまう原因となる。また、バルブ装置は、一気に空気を流すように繰り返し動作するピストンを有するため、大きい振動が生じる虞があった。
【0005】
本開示は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、電動ポンプと別体に特殊なバルブ装置を設置することなく、安定して高い清掃効果を得ることを可能としながら振動を抑制可能とした清掃装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する清掃装置(20)は、電動ポンプ(21)を備え、前記電動ポンプから吐出される流体を清掃対象(11a)に向けて噴射可能な清掃装置であって、前記電動ポンプは、駆動軸(32a)を回転駆動するモータ(32)と、前記駆動軸と直交する第1軸線(L)に沿った第1方向(L1)に設けられ、第1ポンプ室(42)の一部を構成する第1ダイヤフラム(33)と、前記第1方向の反対方向である第2方向(L2)に設けられ、第2ポンプ室(47)の一部を構成する第2ダイヤフラム(34)と、前記駆動軸及び前記第1ダイヤフラムに連結され、前記駆動軸の回転によって前記第1ダイヤフラムを前記第1方向と前記第2方向とに往復運動させる第1往復動部材(35)と、前記駆動軸及び前記第2ダイヤフラムに連結され、前記駆動軸の回転によって前記第2ダイヤフラムを前記第1ダイヤフラムの往復運動とは逆方向に往復運動させる第2往復動部材(36)と、を備え、前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムの往復運動により前記第1ポンプ室及び前記第2ポンプ室を同時に拡大・縮小することで前記第1ポンプ室及び前記第2ポンプ室から流体を間欠的に吐出する。
【0007】
同構成によれば、電動ポンプは、第1ダイヤフラム及び第2ダイヤフラムの往復運動により第1ポンプ室及び第2ポンプ室を拡大・縮小させるため、例えば、摺動するピストンを用いた場合のように流体に摩耗粉や潤滑油が混じることがない。そして、電動ポンプは、第1ポンプ室及び第2ポンプ室を同時に拡大・縮小することで第1ポンプ室及び第2ポンプ室から流体を間欠的に吐出するため、清掃対象に付着した塵埃等の異物を効果的に除去できる。よって、安定して高い清掃効果を得ることができる。さらに、電動ポンプは、第2ダイヤフラムを第1ダイヤフラムの往復運動とは逆方向に往復運動させるため、往復運動に伴う慣性力が相殺されることになり、振動が抑制される。また、電動ポンプと別体に特殊なバルブ装置を設置する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態における清掃装置の概略構成図。
一実施形態における電動ポンプの断面図。
図2の3-3線に沿った断面図。
一実施形態における電動ポンプの動作を説明するための断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、清掃装置の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
【0010】
(車両10の構成)
図1に示すように、車両10には、前端中央部に車載センサ11が設置されている。車載センサ11は、例えば、車載カメラであり、清掃対象としてのレンズ11aを有する。レンズ11aは、車両10の外側に露出している。レンズ11aには雨滴や塵埃等の異物が付着し得るため、車両10にはレンズ11aに付着した異物を除去するための清掃装置20が搭載されている。
(【0011】以降は省略されています)
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