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公開番号2024162081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077266
出願日2023-05-09
発明の名称通信装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類H04L 49/552 20220101AFI20241114BHJP(電気通信技術)
要約【課題】帯域負荷の過剰な増加を抑制しつつパケットの損失率の低減を図る。
【解決手段】ネットワーク1は、パケットの送信を行う第1プロトコル2と、第1プロトコル2から送信されたパケットを受信する第2プロトコル3と、第1プロトコル2と第2プロトコル3との間を仲介する複数の通信装置4~13と、を備え、複数の通信装置4~13がリング状に接続されている。ネットワーク1において用いられる複数の通信装置4~13のうち第1プロトコル2から送信されたパケットを最初に受信する通信装置4は、パケットを複製する複製部22と、パケットを後段の通信装置5、6に転送する転送部23と、を備える。複製部22は、ネットワーク1において管理されるリストに基づいて、第1プロトコル2から送信されたパケットのうち、特定のパケットの複製の可否を決定し、ネットワーク1の帯域負荷を表す負荷情報に基づいて特定のパケットの複製を行うか否かを判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パケットの送信を行う第1プロトコル(2、33)と、前記第1プロトコルから送信された前記パケットを受信する第2プロトコル(3)と、前記第1プロトコルと前記第2プロトコルとの間を仲介する複数の通信装置(4~13、34)と、を備え、前記複数の通信装置がリング状に接続されたネットワーク(1、31、41)において用いられる前記複数の通信装置のうち、前記第1プロトコルから送信された前記パケットを最初に受信する通信装置(4、34、42)であって、
前記パケットを複製する複製部(22、35、43)と、
前記パケットを後段の前記通信装置に転送する転送部(23、36)と、
を備え、
前記複製部は、
前記ネットワークにおいて管理されるリストに基づいて、前記第1プロトコルから送信された前記パケットのうち、特定のパケットの複製の可否を決定し、
前記ネットワークの帯域負荷を表す負荷情報に基づいて前記特定のパケットの複製を行うか否かを判断する通信装置。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記負荷情報は、前記ネットワーク(31)全体の帯域負荷を表す情報である請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記パケットには、優先度が付与されており、
前記複製部(43)は、前記特定のパケットの前記優先度を判断し、相対的に前記優先度が高い前記特定のパケットについては、前記負荷情報に基づく判断に関係なく複製を行うようになっている請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記複製部は、前記パケットに埋め込まれた前記優先度を表す情報または予め定められた前記パケット毎の優先度を表す情報に基づいて、前記特定のパケットの優先度を判断する請求項3に記載の通信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の通信装置がリング状に接続されたネットワークにおいて用いられる通信装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動運転の発展が進む中で、自動車などの車両全体に搭載されるセンサの数が多くなるとともに、また、それらセンサから送り出されるデータ量も必然的に多くなってきている。そのため、近年では、車両に搭載される車両ネットワークにおいて、大量のデータをより速く届けることが可能なイーサネットが多く採用されるようになっている。なお、イーサネットは、登録商標である。現在、特許文献1に開示されるように、IEEE802.1CBでは、ネットワークの信頼性を向上させるため、送信されるパケットを0個以上に複製して2つ以上のバスに送信を行うとともに、エンドシステムにおいてフレームの排除を行う方法が定義されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-128404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した方法を採用したネットワークによれば、パケットを確実にエンドシステムまで届けることが可能となる。なお、以下では、上記した方法を採用したネットワークのことを従来技術と称することとする。従来技術によれば、伝送経路の1つが故障した場合においても、他の伝送経路を介してエンドシステムに対してパケットが送信されるようになり、その結果、パケットの損失率の低減および信頼性の向上を図ることができる。しかしながら、従来技術では、パケットを複製して送信することで帯域負荷が過剰に増加する可能性があり、その結果、スムーズな通信ができる通信環境の構築が妨げられるおそれがあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、帯域負荷の過剰な増加を抑制しつつパケットの損失率の低減を図ることができる通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の通信装置は、パケットの送信を行う第1プロトコルと、前記第1プロトコルから送信された前記パケットを受信する第2プロトコルと、前記第1プロトコルと前記第2プロトコルとの間を仲介する複数の通信装置と、を備え、前記複数の通信装置がリング状に接続されたネットワークにおいて用いられる前記複数の通信装置のうち、前記第1プロトコルから送信された前記パケットを最初に受信する通信装置であり、前記パケットを複製する複製部と、前記パケットを後段の前記通信装置に転送する転送部と、を備える。
【0007】
前記複製部は、前記ネットワークにおいて管理されるリストに基づいて、前記第1プロトコルから送信された前記パケットのうち、特定のパケットの複製の可否を決定し、前記ネットワークの帯域負荷を表す負荷情報に基づいて前記特定のパケットの複製を行うか否かを判断する。つまり、前記複製部は、前記特定のパケットの複製を前記ネットワークの帯域負荷に応じて動的に制御する。
【0008】
このような構成の通信装置によれば、負荷情報に基づいて通信経路の問題状況を判断することが可能となる。複製して転送を行う予定であった通信経路に問題がある場合、パケットを複製して転送を行ってもスムーズな通信が保証されることはない。そこで、上記構成の通信装置では、複製して転送を行う予定であった通信経路に問題があると判断した場合、問題のない通信経路についてだけパケットの複製および転送を行うようにすることができる。
【0009】
上記構成によれば、問題のある通信経路についてはパケットの複製および転送が行われないため、無駄な帯域負荷の増加を抑えることが可能となり、例えば帯域負荷が増大して他の通信を妨げるといった事態の発生も防止される。また、上記構成によれば、問題のない通信経路についてはパケットの複製および転送が行われるため、パケットの損失を防ぐことができる。したがって、上記構成によれば、帯域負荷の過剰な増加を抑制しつつパケットの損失率の低減を図ることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係るネットワークの構成を模式的に示す図
第1実施形態に係る通信装置の構成を模式的に示す図
第1実施形態に係る通信装置が実行する処理の内容の一例を示す図
第1実施形態に係るネットワークにおいて複製対象のパケットが送信される際における各部の動作を説明するための図その1
第1実施形態に係るネットワークにおいて複製対象のパケットが送信される際における各部の動作を説明するための図その2
第2実施形態に係るネットワークの構成を模式的に示す図
第2実施形態に係る通信装置の構成を模式的に示す図
第2実施形態に係る第1プロトコルが実行する処理の内容の一例を示す図
第2実施形態に係る通信装置が実行する処理の内容の一例を示す図
第1実施形態に係るネットワークにおいて複製対象のパケットが送信される際における各部の動作を説明するための図その3
第2実施形態に係るネットワークにおいて複製対象のパケットが送信される際における各部の動作を説明するための図
第3実施形態に係るネットワークの構成を模式的に示す図
第3実施形態に係る通信装置の構成を模式的に示す図
第3実施形態に係るパケットに優先度を表す情報を埋め込む方法の一例を模式的に示す図
第3実施形態に係るPCPの値と優先度との関係の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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