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公開番号2024127535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036749
出願日2023-03-09
発明の名称電気部品
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20240912BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コンデンサ素子に過度に熱が伝熱されることが抑制された電気部品を提供する。
【解決手段】電気部品10は、Yコンデンサ30と、バスバ112、122と、モータ4を収納する第1収納空間101、Yコンデンサとバスバを収納する第2収納空間102、および、区分壁153、161を有する筐体100と、を有する。Yコンデンサは、区分壁を介して、モータの斜向かいに配置されている。バスバは、厚さ方向に関して支持台に重なるとともに、コンデンサ素子に接続されるYコン接続部114、124を有している。Yコン接続部よりも幅方向一方側に位置する領域と、Yコン接続部よりも幅方向他方側に位置する領域のうち、モータの存在比率の低い側の対象領域114A、124Aに、コンデンサ素子の半分以上が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンデンサ素子(31、32)、および、前記コンデンサ素子を支持する支持台(60)を有するYコンデンサ(30)と、
前記コンデンサ素子とインバータ(11)に電気的に接続されるバスバ(112、122)と、
前記Yコンデンサ、前記バスバ、および、前記インバータにつながるモータ(4)を収納する筐体(100)と、を備え、
前記筐体は、前記モータを収納する第1収納空間(101)と、前記Yコンデンサおよび前記バスバを収納する第2収納空間(102)と、前記第1収納空間と前記第2収納空間を厚さ方向(TD)で区分する区分壁(153、161)と、を有し、
前記筐体の幅方向(WD)に関して、前記Yコンデンサは、前記区分壁を介して、前記モータの斜向かいに配置され、
前記バスバは、前記厚さ方向に関して前記支持台に重なるとともに、前記コンデンサ素子に電気的に接続されるYコン接続部(114、124)を有し、
前記Yコン接続部と前記モータとが、前記厚さ方向に関して重複または非重複であり、
前記Yコン接続部よりも前記幅方向で一方側に位置する領域と、前記Yコン接続部よりも前記幅方向で他方側に位置する領域のうち、前記モータの存在比率の低い側の領域である対象領域(114A、124A)に、前記コンデンサ素子の半分以上が設けられている電気部品。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記Yコンデンサは、前記コンデンサ素子と前記Yコン接続部とを接続するYコンデンサバスバ(41、42)をさらに備え、
前記対象領域に、前記コンデンサ素子と前記Yコンデンサバスバとの接続部位が設けられている請求項1に記載の電気部品。
【請求項3】
前記Yコン接続部は、前記厚さ方向および前記幅方向とは異なる奥行方向(DP)に長手を有し、
前記対象領域において、前記Yコンデンサバスバの少なくとも一部が、前記奥行方向に前記Yコン接続部に沿って延びている請求項2に記載の電気部品。
【請求項4】
前記筐体はグラウンドに電気的に接続されており、
前記Yコンデンサは、前記コンデンサ素子と前記筐体とを接続するGNDバスバ(50)をさらに備え、
前記コンデンサ素子は、前記Yコンデンサバスバに接続されるP側素子端子(31A、31B)と、前記GNDバスバに接続されるN側素子端子(31B、32B)と、を有し、
前記P側素子端子と前記N側素子端子が前記奥行方向に並んでおり、
前記GNDバスバと前記筐体とを締結するGND側締結部材(71)、前記コンデンサ素子、および、前記Yコンデンサバスバと前記Yコン接続部とを締結する接続部側締結部材(72、73)が、前記奥行方向に関して、前記GND側締結部材、前記コンデンサ素子、前記接続部側締結部材の順に並んでいる請求項3に記載の電気部品。
【請求項5】
前記支持台は、前記コンデンサ素子の底部を固定するための接着剤(64)をさらに有し、
前記コンデンサ素子における前記底部を除く部位が前記接着剤から露出されている請求項4に記載の電気部品。
【請求項6】
前記支持台は、前記コンデンサ素子を支持するコンデンサ支持部(63)、前記GNDバスバを支持する第1支持部(61)、および、前記Yコンデンサバスバと前記Yコン接続部を支持する第2支持部(62)を有し、
前記奥行方向に関して、前記第1支持部、前記コンデンサ支持部、および、前記第2支持部が同一材料によって連なっている請求項5に記載の電気部品。
【請求項7】
前記厚さ方向に関して、前記Yコン接続部が前記コンデンサ素子の一部に重複している請求項1~6のいずれか1項に記載の電気部品。
【請求項8】
前記厚さ方向に関して、前記Yコン接続部が前記コンデンサ素子に非重複である請求項1~6のいずれか1項に記載の電気部品。
【請求項9】
前記コンデンサ素子、前記Yコン接続部、および、前記Yコンデンサバスバを2つずつ有し、
1つの前記Yコン接続部であるP側Yコン接続部(114)に対応する前記対象領域であるP側対象領域(114A)に、1つの前記コンデンサ素子であるP側コンデンサ素子(31)と、1つの前記YコンデンサバスバであるP側Yコンデンサバスバ(41)と、前記P側コンデンサ素子と前記P側Yコンデンサバスバとの第1接続部位が設けられ、
別の1つの前記Yコン接続部であるN側Yコン接続部(124)に対応する前記対象領域であるN側対象領域(124A)に、別の1つの前記コンデンサ素子であるN側コンデンサ素子(32)と、別の1つの前記YコンデンサバスバであるN側Yコンデンサバスバ(42)と、前記N側コンデンサ素子と前記N側Yコンデンサバスバとの第2接続部位が設けられ、
前記幅方向に関して、2つの接続部位および2つの前記Yコン接続部が、前記第1接続部位、前記P側Yコン接続部、前記第2接続部位、前記N側Yコン接続部の順に並んでいる請求項2に記載の電気部品。
【請求項10】
前記Yコンデンサは、2つの前記コンデンサ素子と前記筐体とを接続するGNDバスバ(50)をさらに備え、
前記GNDバスバは、幅方向WDに関して2つの前記コンデンサ素子の間で、前記筐体に接続されている請求項9に記載の電気部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の開示は、電気部品に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ギアトレインおよびモータを収容するハウジングの上部に、インバータ回路を構成するパワーモジュールを収容するハウジングが配置された構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-256983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パワーモジュールを収容するハウジングに、インバータ回路につながるYコンデンサが設けられると、モータからYコンデンサに輻射熱が伝熱することがある。Yコンデンサがモータに近いと、Yコンデンサに過度にモータの輻射熱が伝熱する虞がある。
【0005】
そこで本開示の目的は、コンデンサ素子に過度に熱が伝熱されることが抑制された電気部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による電気部品は、
コンデンサ素子(31、32)、および、コンデンサ素子を支持する支持台(60)を有するYコンデンサ(30)と、
コンデンサ素子とインバータ(11)に電気的に接続されるバスバ(112、122)と、
Yコンデンサ、バスバ、および、インバータにつながるモータ(4)を収納する筐体(100)と、を備え、
筐体は、モータを収納する第1収納空間(101)と、Yコンデンサおよびバスバを収納する第2収納空間(102)と、第1収納空間と第2収納空間を厚さ方向(TD)で区分する区分壁(153、161)と、を有し、
筐体の幅方向(WD)に関して、Yコンデンサは、区分壁を介して、モータの斜向かいに配置され、
バスバは、厚さ方向に関して支持台に重なるとともに、コンデンサ素子に電気的に接続されるYコン接続部(114、124)を有し、
Yコン接続部とモータとが、厚さ方向に関して重複または非重複であり、
Yコン接続部よりも幅方向で一方側に位置する領域と、Yコン接続部よりも幅方向で他方側に位置する領域のうち、モータの存在比率の低い側の領域である対象領域(114A、124A)に、コンデンサ素子の半分以上が設けられている。
【0007】
モータ(4)の存在比率の低い側の領域である対象領域(114A、124A)にコンデンサ素子(31、32)の半分以上が設けられているために、モータからコンデンサ素子(31、32)に過度にモータの輻射熱が伝熱されることが抑制される。
【0008】
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
電気部品の電気回路図である。
電気部品の平面図である。
電気部品の断面図である。
Yコンデンサとバスバとの配置を説明する平面図である。
Yコンデンサとバスバとの配置を説明する平面図である。
Yコンデンサとバスバとの配置を説明する断面図である。
第2実施形態におけるYコンデンサとバスバとの配置を説明する平面図である。
第3実施形態におけるYコンデンサとバスバとの配置を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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