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公開番号
2024170048
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023086991
出願日
2023-05-26
発明の名称
電源コントローラ
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人サトー
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20241129BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ノイズフィルタを常時接続する構成においても、高電圧ノイズに対して保護できる電源コントローラを提供する。
【解決手段】インバータ1を構成するFET2を駆動するドライバ7に電力を供給する一石絶縁型の電源回路8において、電源コントローラ32はFET12をスイッチング制御する。ノイズ予測部22は、FET2のスイッチングによるノイズ発生期間を予測してスイッチング禁止パルスを出力する。エラーアンプ19は電源回路8の出力をフィードバックした入力電圧と基準電圧20との比較結果に基づいてエラー信号を出力する。パルス生成部21は、エラー信号とスイッチング禁止パルスとに基づいてFET12をスイッチングさせるスイッチングパルスを生成し、スイッチング禁止パルスが入力されている期間はスイッチングパルスの出力を禁止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
インバータ(1)を構成するパワー素子(2)を駆動する駆動回路(7)に電力を供給する一石絶縁型の電源回路(8、33、37、40、42、50、56)において、1次側トランジスタ(12)をスイッチング制御する電源コントローラであって、
前記パワー素子のスイッチングによるノイズ発生期間を予測して、スイッチング禁止パルスを出力するノイズ予測部(22、34、38、38A、43、51,58)と、
前記電源回路の出力をフィードバックした入力電圧と基準電圧との比較結果に基づいてエラー信号を出力するエラーアンプ(19)と、
前記エラー信号と、前記スイッチング禁止パルスとに基づいて、前記1次側トランジスタをスイッチングさせるスイッチングパルスを生成するパルス生成部(21)と、を備え、
前記パルス生成部は、前記スイッチング禁止パルスが入力されている期間は、前記スイッチングパルスの出力を禁止する電源コントローラ。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記ノイズ予測部(22)は、前記パワー素子に出力される駆動信号の電圧を入力とし、それぞれの信号電圧の二値レベルが切替わるタイミングを起点として、前記スイッチング禁止パルスを一定時間出力する請求項1記載の電源コントローラ。
【請求項3】
前記ノイズ予測部(38)は、前記インバータの駆動電源に重畳されるスイッチングノイズをモニタして、前記スイッチングノイズが発生したタイミングを起点として前記スイッチング禁止パルスを一定時間出力する請求項1記載の電源コントローラ。
【請求項4】
前記ノイズ予測部(38A)は、前記インバータの制御部から出力される3相分の駆動信号の二値レベルが切替わるタイミングを起点として前記スイッチング禁止パルスを一定時間出力する請求項1記載の電源コントローラ。
【請求項5】
前記ノイズ予測部(43)は、前記インバータの駆動電源に重畳されるスイッチングノイズをモニタして、前記スイッチングノイズのレベルが閾値以下となったタイミングで、前記スイッチング禁止パルスの出力を停止する請求項1から4の何れか一項に記載の電源コントローラ。
【請求項6】
前記ノイズ予測部(51)は、前記インバータの制御部より入力されるPWM制御のキャリアである三角波信号を参照して、前記三角波信号がピークレベルを示すタイミングを含む一定期間を除く期間に、前記スイッチング禁止パルスを出力する請求項1記載の電源コントローラ。
【請求項7】
前記インバータより負荷に出力される電流の極性を判定する電流極性判定部(57)を備え、
前記ノイズ予測部(58)は、前記電流極性判定部が判定した極性に基づいて、前記パワー素子のオン・オフの何れでスイッチングノイズが発生するか予測し、前記スイッチングノイズノイズが発生すると判定するとスイッチング禁止パルスを出力する請求項1記載の電源コントローラ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバータを構成するパワー素子を駆動する駆動回路に電力を供給する一石絶縁型の電源回路において、1次側トランジスタをスイッチング制御するコントローラに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、以下のような構成が開示されている。スイッチモード電源装置に接続され、コンデンサC1を有する入力フィルタ回路を、フィルタ制御回路が制御する。フィルタ制御回路は、過電圧状態でない通常動作中であれば、コンデンサC1を入力リターンに接続し、過電圧事象が発生すると、コンデンサC1を入力リターンから切断する。これにより、入力フィルタコンデンサC1をスイッチモード電源装置から電気的に切断して、過電圧より保護している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-174523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構成では、高電圧時に入力フィルタ回路が切り離されるため、ノイズや電圧の変動、上昇が発生し、その影響を主制御回路が受けるおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズフィルタを常時接続する構成においても、高電圧ノイズに対して保護できる電源コントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の電源コントローラによれば、インバータ(1)を構成するパワー素子(2)を駆動する駆動回路に電力を供給する一石絶縁型の電源回路(8、33、37、40、42、50、56)において、1次側トランジスタ(12)をスイッチング制御する。尚、パワー素子とは、例えば上記のインバータのような電力変換回路を構成する、比較的大きな電力をスイッチングするのに対応した半導体素子である。ノイズ予測部(22、34、38、38A、43、51,58)は、パワー素子のスイッチングによるノイズ発生期間を予測して、スイッチング禁止パルスを出力する。エラーアンプは、電源回路の出力をフィードバックした入力電圧と基準電圧との比較結果に基づいてエラー信号を出力する。パルス生成部(21)は、エラー信号とスイッチング禁止パルスとに基づいて、1次側トランジスタをスイッチングさせるスイッチングパルスを生成し、スイッチング禁止パルスが入力されている期間はスイッチングパルスの出力を禁止する。
【0006】
すなわち、パルス生成部は、ノイズ予測部が、パワー素子のスイッチングによるノイズ発生期間を予測して出力した、スイッチング禁止パルスが入力されている期間はスイッチングパルスの出力を禁止する。これにより、ノイズフィルタが、電力供給源と1次側トランジスタとの間に常時接続されている構成においても、パワー素子のスイッチングに伴う高電圧のノイズが、1次側トランジスタがスイッチングを行うタイミングで重畳されることは回避できる。したがって、ノイズフィルタの出力側に接続されている回路素子等を、常にノイズから保護することが可能になる。
【0007】
請求項2記載の電源コントローラによれば、ノイズ予測部(22)は、パワー素子に出力される駆動信号の電圧を入力とし、それぞれの信号電圧の二値レベルが切替わるタイミングを起点としてスイッチング禁止パルスを一定時間出力する。駆動信号の電圧の二値レベルが切替わるタイミングでは、パワー素子によりスイッチングされる電圧が大きく変化するので、そのタイミングを起点としてノイズが発生することが予測される。したがって、前記起点からスイッチング禁止パルスを一定時間出力することで、パルス生成部においてスイッチングパルスの出力を適切に禁止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態であり、電源コントローラを含む電源回路の構成を示す図
ノイズ予測部の内部ロジックを示す回路図
スイッチングノイズの発生タイミングと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとを示す波形図
第2実施形態であり、電源コントローラを含む電源回路の構成を示す図
スイッチングノイズの発生タイミングと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとを示す波形図
第3実施形態であり、電源コントローラを含む電源回路の構成を示す図
ノイズ予測部の内部ロジックを示す回路図
スイッチングノイズの発生タイミングと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとを示す波形図
第4実施形態であり、電源コントローラを含む電源回路の構成を示す図
スイッチングノイズの発生タイミングと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとを示す波形図
第5実施形態であり、電源コントローラを含む電源回路の構成を示す図
ノイズ予測部の内部ロジックを示す回路図
ノイズ予測部の動作を示すタイミングチャート
スイッチングノイズの発生タイミングと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとを示す波形図
第6実施形態であり、電源コントローラを含む電源回路の構成を示す図
ノイズ予測部の内部ロジックを示す回路図
PWM制御に使用するキャリアと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとの関係を示す波形図
スイッチングノイズの発生タイミングと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとを示す波形図
第7実施形態であり、電源コントローラを含む電源回路の構成を示す図
スイッチングノイズの発生タイミングと、スイッチング禁止パルスの出力タイミングとを示す波形図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1に示すように、インバータ1は、パワー素子であるNチャネルのパワーMOSFET2a~2fを3相ブリッジ接続して構成されており、直流電源3の正側端子と負側端子との間に接続されている。その負側端子は、電源側グランドに接続されている。インバータ1の各相U,V,Wの出力端子は、それぞれモータ4の各相巻線の一端に接続されている。各FET2a~2fは、インバータ制御部5より出力される駆動信号により、1次側、2次側が絶縁されている通信部6a~6f及びドライバ7a~7fを介して駆動される。尚、図1では、FET2aに対応したドライバ7aだけを示している。
【0010】
ドライバ7aは、電源端子Vcc、グランド端子GND及び入力端子INを備え、入力端子INには、通信部6aより駆動信号が入力される。電源端子Vccには、電源回路8より生成されたゲート駆動用の電源Vccが供給される。グランド端子GNDは、回路側グランド、及びFET2a及び2bの共通接続点に接続されている。電源回路8は、トランス9を備えている。直流電源3の正側端子と電源側グランドとの間には、ノイズ除去用のフィルタ10、トランス9の1次巻線11、及び1次側トランジスタであるNチャネルMOSFET12の直列回路が接続されている。フィルタ10に入力される直流電源3の正側端子の電圧をVinとする。
(【0011】以降は省略されています)
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