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公開番号2024127087
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035963
出願日2023-03-08
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社デンソー,株式会社SOKEN
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類F04B 39/00 20060101AFI20240912BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】防振機能を適切に発揮させることが可能な電動圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮機1は、外部ハウジングと、回転軸20と、圧縮部30と、電動モータ50と、防振部材60と、を備える。防振部材60は、板状または棒状に形成された複数のバネ部611、612を含んでいる。外部ハウジングおよび内部構造体STは、回転軸20の径方向Drにおいて外部ハウジングの内面と内部構造体STの外面とが離間した状態で、複数のバネ部611、612を介して互いに接続されている。複数のバネ部611、612は、バネ部611、612の一端側が外部ハウジングの内面に設定された第1固定部FP1に接続されている。また、複数のバネ部611、612は、バネ部611、612の他端側が内部構造体STのうち、回転軸20の軸方向Daxにおいて第1固定部FP1とは重なり合わない位置に設定された第2固定部FP2に接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電動圧縮機であって、
外殻を構成する外部ハウジング(12、14)と、
前記外部ハウジングの内側に収容される回転軸(20)と、
前記回転軸が回転することにより流体を圧縮する圧縮部(30)と、
前記圧縮部を駆動させる電動モータ(50)と、
前記外部ハウジングの内側において、前記圧縮部および前記電動モータを含む内部構造体(ST)と前記外部ハウジングとの間に介在して振動の伝達を抑制する防振部材(60)と、を備え、
前記防振部材は、板状または棒状に形成された複数のバネ部(611、612、623、633)を含んでおり、
前記外部ハウジングおよび前記内部構造体は、前記回転軸の径方向において前記外部ハウジングの内面と前記内部構造体の外面とが離間した状態で、複数の前記バネ部を介して互いに接続されており、
複数の前記バネ部は、前記バネ部の一端側が前記外部ハウジングの内面に設定された第1固定部(FP1)に接続され、前記バネ部の他端側が前記内部構造体のうち、前記回転軸の軸方向において前記第1固定部とは重なり合わない位置に設定された第2固定部(FP2)に接続されている、電動圧縮機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記外部ハウジングおよび前記内部構造体を前記回転軸の周方向に均等に三つの領域(AR1、AR2、AR3)に分けたとき、当該三つの領域に対して前記第1固定部および前記第2固定部それぞれが少なくとも1つ設定されている、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記圧縮部は、前記回転軸の軸方向において前記電動モータとは反対側に位置する圧縮側端部(36)に、圧縮後の流体を吐出する吐出穴(362)を有する吐出部(363)が設けられ、
前記外部ハウジングは、前記回転軸の軸方向において前記吐出部と重なり合う部位に、流体を前記外部ハウジングの外側に導出させる外部導出穴(143)が形成された導出部(144)が設けられており、
前記吐出部と前記導出部とは、シール部材(38)を介して前記回転軸の軸方向に接続されている、請求項1または2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記第2固定部は、前記圧縮側端部に設定されている、請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記シール部材は、前記吐出部および前記導出部の一方における他方と対向する対向部分に配設されたシールリング(381)を含んでいる、請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項6】
前記シール部材は、前記吐出穴および前記外部導出穴の双方に挿通されたジョイントパイプ(382)、前記ジョイントパイプと前記吐出穴と間に配置される第1シールリング(383)、前記ジョイントパイプと前記外部導出穴と間に配置される第2シールリング(384)を含んでいる、請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項7】
前記ジョイントパイプは、前記吐出穴に挿通される部位の外径が前記吐出穴の内径よりも小さく、且つ、前記外部導出穴に挿通される部位の外径が前記外部導出穴の内径よりも小さくなっており、
前記シール部材は、前記吐出穴と前記ジョイントパイプとの隙間への前記第1シールリングのはみ出しを抑える第1バックアップリング(385)および前記外部導出穴と前記ジョイントパイプとの隙間への前記第2シールリングのはみ出しを抑える第2バックアップリング(386)を含んでいる、請求項6に記載の電動圧縮機。
【請求項8】
前記ジョイントパイプは、前記吐出穴とのクリアランスおよび前記外部導出穴とのクリアランスそれぞれが、前記内部構造体の振動による前記吐出部と前記導出部との相対的な変位量の最大値よりも大きくなるように設定されている、請求項7に記載の電動圧縮機。
【請求項9】
複数の前記バネ部(623、633)は、前記外部ハウジングおよび前記内部構造体の少なくとも一方で使用されるガスケット(GKT)と一体の部品として構成されている、請求項1または2に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、圧縮要素と電動要素とからなる内部構造体を上下一対の中吊りバネと吐出管によって、密閉容器の内側に支持する中吊り機構を備える電動圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-1497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本発明者らは、電動圧縮機の外殻となる外部ハウジングと内部構造体とが直に接触しないように両者の間に弾性ゴムを挟み込んで回転軸の軸方向に撓ませることで、内部構造体の振動が外部ハウジングへ伝わることを抑える防振構造を検討した。
【0005】
しかしながら、上記の防振構造の如く、外部ハウジングと内部構造体との間に弾性ゴムを挟み込んで回転軸の軸方向に撓ませる場合、弾性ゴムのバネ定数を所望の状態に設定することが難しく、防振機能を適切に発揮させることが困難となる。このことは、本発明者らの鋭意検討の末に見い出された。
【0006】
本開示は、防振機能を適切に発揮させることが可能な電動圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、
電動圧縮機であって、
外殻を構成する外部ハウジング(12、14)と、
外部ハウジングの内側に収容される回転軸(20)と、
回転軸が回転することにより流体を圧縮する圧縮部(30)と、
圧縮部を駆動させる電動モータ(50)と、
外部ハウジングの内側において、圧縮部および電動モータを含む内部構造体(ST)と外部ハウジングとの間に介在して振動の伝達を抑制する防振部材(60)と、を備え、
防振部材は、板状または棒状に形成された複数のバネ部(611、612、623、633)を含んでおり、
外部ハウジングおよび内部構造体は、回転軸の径方向において外部ハウジングの内面と内部構造体の外面とが離間した状態で、複数のバネ部を介して互いに接続されており、
複数のバネ部は、バネ部の一端側が外部ハウジングの内面に設定された第1固定部(FP1)に接続され、バネ部の他端側が内部構造体のうち、回転軸の軸方向において第1固定部とは重なり合わない位置に設定された第2固定部(FP2)に接続されている。
【0008】
このように、回転軸の径方向において外部ハウジングの内面と内部構造体の外面とが離間した状態で、複数のバネ部を介して接続されていれば、内部構造体の振動がバネ部で減衰されることで、内部構造体の振動が外部ハウジングに伝わり難くなる。その結果、外部ハウジングからその周囲の空気への振動伝達、すなわち騒音の放射を抑制することができる。
【0009】
特に、本開示の電動圧縮機は、内部構造体の第2固定部が回転軸の軸方向において外部ハウジングの第1固定部と重なり合わない位置に設けられている。このようになっていれば、複数のバネ部を第1固定部および第2固定部に接続した際に、複数のバネ部が回転軸の軸方向において外部ハウジングの内面と内部構造体の外面とで挟まれて撓むことはないので、複数のバネ部のバネ定数を任意に設定することができる。したがって、本開示の電動圧縮機によれば、防振機能を適切に発揮させて、外部への振動伝達を抑制することができる。
【0010】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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