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公開番号2024058615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023173141
出願日2023-10-04
発明の名称回転電機のステータ
出願人株式会社デンソー,株式会社デンソープレステック
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02K 1/16 20060101AFI20240418BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】帯状の鋼板が螺旋状に積層されたヘリカルコアステータコアを備えるステータにおいて、スプリングバックによるスリット合わせ面の離間を抑制する。
【解決手段】回転電機のステータ(10)は、帯状の鋼板が螺旋状に積層され内周側に開口する複数のスロット(23)が形成されたヘリカルステータコア(11)と、スロットに挿入され互いに接続されてステータ巻線を構成している複数の導体セグメント(30)とを備える。帯状の鋼板には、複数のスロットに対応する位置にそれぞれ1つのスリットがスロット側に開口するように形成されており、導体セグメントは、U字状に形成され、両足(31)が互いに2つ以上離れたスロットにそれぞれ挿入されている。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
帯状の鋼板(20)が螺旋状に積層され内周側に開口する複数のスロット(23)が形成されたヘリカルステータコア(11)と、前記スロットに挿入され互いに接続されてステータ巻線を構成している複数の導体セグメント(30)とを備える、回転電機のステータ(10)において、
前記帯状の鋼板には、前記複数のスロットの少なくとも一部に対応する位置に1つ以上のスリット(25)が前記スロット側に開口するように形成されており、
前記導体セグメントの2つの足(31)が前記スリットに対応する前記スロットを跨いで接続された状態が1箇所以上存在している、回転電機のステータ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
帯状の鋼板(20)が螺旋状に積層され内周側に開口する複数のスロット(23)が形成されたヘリカルステータコア(11)と、前記スロットに挿入され互いに接続されてステータ巻線を構成している複数の導体セグメント(30)とを備える、回転電機のステータ(10)において、
前記帯状の鋼板には、前記複数のスロットに対応する位置にそれぞれ1つのスリット(25)が前記スロット側に開口するように形成されており、
前記導体セグメントは、U字状に形成され、両足(31)が互いに2つ以上離れた前記スロットにそれぞれ挿入されている、回転電機のステータ。
【請求項3】
前記スリットの互いに対向する側面(25a)の一方に凹部(25c)が形成され他方に凸部(25d)が形成されており、前記凹部と前記凸部とが圧入嵌合している、請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
【請求項4】
前記スリットの互いに対向する側面の一方に第1係合部(25e)が形成され他方に第2係合部(25f)が形成されており、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合している、請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
【請求項5】
前記スリットの前記スロットと反対側の端部(25b)に対応する前記帯状の鋼板の外縁部(20a)には切欠(27)が形成されている、請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
【請求項6】
前記スロット及び前記スリットの数はそれぞれ48以上である、請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
【請求項7】
前記ヘリカルステータコアは、中心軸を中心として周方向に延びるバックヨーク(21)と、前記バックヨークから前記中心軸に向かって延びるティース(22)とを備え、
前記スリットの前記スロットと反対側の端部(25b)は前記ティースの外径方向に位置している、請求項5に記載の回転電機のステータ。
【請求項8】
前記スリットの互いに対向する側面(25a、25a1、25a2)は、円弧面状に形成されている、請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
【請求項9】
前記スリットの互いに対向する側面において、先に螺旋状に積層される側の側面(25a1)の曲率半径よりも、後に螺旋状に積層される側の側面(25a2)の曲率半径が大きい、請求項8に記載の回転電機のステータ。
【請求項10】
前記ヘリカルステータコアは多角柱状に形成され、
前記ヘリカルステータコアの外周にはケース(15)が加圧嵌合されている、請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機のステータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、帯状のバックヨークの一方の長辺部側から突出した複数個のティースと、バックヨークにおける隣接するティースの間に、ティースが突出している側に設けられたV字状の切り込み部とを備えた積層板が積層されて構成されたストレートコアがある(特許文献1参照)。そして、ステータは、ストレートコアの切り込み部で折り曲げてリング状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3681487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のステータでは、折り曲げたストレートコアが元の形に戻ろうとするスプリングバックにより、切り込み部の対向する斜面(スリット合わせ面)が互いに離間し、ステータコアの磁気特性が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、帯状の鋼板が螺旋状に積層されたヘリカルコアステータコアを備えるステータにおいて、スプリングバックによるスリット合わせ面の離間を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための第1の手段は、
帯状の鋼板(20)が螺旋状に積層され内周側に開口する複数のスロット(23)が形成されたヘリカルステータコア(11)と、前記スロットに挿入され互いに接続されてステータ巻線を構成している複数の導体セグメント(30)とを備える、回転電機のステータ(10)において、
前記帯状の鋼板には、前記複数のスロットの少なくとも一部に対応する位置に1つ以上のスリット(25)が前記スロット側に開口するように形成されており、
前記導体セグメントの2つの足(31)が前記スリットに対応する前記スロットを跨いで接続された状態が1箇所以上存在している。
【0007】
上記構成によれば、ヘリカルステータコアは、帯状の鋼板が螺旋状に積層されており、内周側に開口する複数のスロットが形成されている。複数の導体セグメントは、前記スロットに挿入され、互いに接続されてステータ巻線を構成している。
【0008】
ここで、前記帯状の鋼板には、前記複数のスロットの少なくとも一部に対応する位置に1つ以上のスリットが前記スロット側に開口するように形成されている。このため、帯状の鋼板を螺旋状に積層する際に、スリットの互いに対向する側面(以下、「スリット合わせ面」という)を近付けるように帯状の鋼板を容易に変形させることができる。しかし、帯状の鋼板が元の形に戻ろうとするスプリングバックにより、スリット合わせ面が互いに離間し、ヘリカルステータコアの磁気特性が低下するおそれがある。
【0009】
この点、前記導体セグメントの2つの足(31)が前記スリットに対応する前記スロットを跨いで接続された状態が1箇所以上存在している。一般的に、導体セグメントの両足をスロットに挿入した状態では、両足は互いに近付く方向の力をステータコアに作用させる。また、2つの導体セグメントにおいて、一方の導体セグメントの片足と他方の導体セグメントの片足とを接続した状態では、それらの片足は互いに近付く方向の力をステータコアに作用させる。したがって、導体セグメントの2つの足の間にあるスロットに対応するスリットにおいて、スリット合わせ面を互いに近付ける力が作用し、スプリングバックによるスリット合わせ面の離間を抑制することができる。
【0010】
上記課題を解決するための第2の手段は、
帯状の鋼板(20)が螺旋状に積層され内周側に開口する複数のスロット(23)が形成されたヘリカルステータコア(11)と、前記スロットに挿入され互いに接続されてステータ巻線を構成している複数の導体セグメント(30)とを備える、回転電機のステータ(10)において、
前記帯状の鋼板には、前記複数のスロットに対応する位置にそれぞれ1つのスリット(25)が前記スロット側に開口するように形成されており、
前記導体セグメントは、U字状に形成され、両足(31)が互いに2つ以上離れた前記スロットにそれぞれ挿入されている。
(【0011】以降は省略されています)

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