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公開番号2024047214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152720
出願日2022-09-26
発明の名称制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類G05B 9/02 20060101AFI20240329BHJP(制御;調整)
要約【課題】制御部のリセット解除に伴う起動時において不定な通信出力がされてしまうことを抑制可能な制御装置を提供する。
【解決手段】ECU1において、マイコン3は、電源IC5によるリセットが解除された後、初期診断を実施し、正常と判断してから、正常動作を示す最初のウォッチドッグ信号WDを電源IC5に出力するように構成される。そして、電源IC5は、マイコン3のリセットを開始してから、リセットの解除後に少なくともマイコン3から最初のウォッチドッグ信号WDが出力されるまでは、エラー信号ERRをローにしてトランシーバ7の動作を禁止することにより、マイコン3の動作による他のECU15,17への通信出力を禁止し、ウォッチドッグ信号WD信号が出力されたことを確認した上で通信出力を許可する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも他の装置と通信するための処理を行うように構成された制御部(3)と、
前記制御部に関する所定のリセット条件が成立した場合に、前記制御部をリセットするように構成された監視部(5)と、
を備えた制御装置であって、
前記制御部は、前記監視部によるリセットが解除された後、起動直後の自己診断である初期診断を実施し、前記初期診断により正常と判断してから、正常動作を示す所定の信号(WD)を前記監視部に出力するように構成され、
前記監視部は、前記制御部のリセットを開始してから、当該リセットの解除後に少なくとも前記制御部から前記所定の信号が最初に出力されるまでは、前記制御部の動作による前記他の装置への通信出力を禁止し、前記所定の信号が出力されたことを確認した上で、前記通信出力を許可するように構成されている、
制御装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記制御部は、前記初期診断により正常と判断してからの動作中において、定期的に実施する自己診断である動作時診断により異常を検出した場合に、異常報知信号を前記監視部に出力するように構成され、
前記監視部は、前記通信出力を許可した後に、前記制御部から前記異常報知信号が出力されたか否かの監視を行い、前記異常報知信号が出力された場合には、前記リセット条件が成立したと判断して、前記制御部のリセットを実施するように構成されている、
制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の制御装置であって、
前記制御部は、前記初期診断により異常を検出した場合には、前記所定の信号を出力しない状態となるように構成され、
前記監視部は、前記制御部のリセットを解除してから規定時間が経過するまでに、前記制御部から前記所定の信号が出力されない場合には、前記制御部のリセットを再度実施するように構成されている、
制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両に搭載されるECUの構成として、メインマイコンがCANドライバを介して他のユニットと通信する構成が記載されている。なお、ECUは「Electronic Control Unit」の略である。CANは「Controller Area Network」の略である。また、CANは登録商標である。
【0003】
そして、特許文献1に記載のECUでは、サブマイコンが、メインマイコンからのプログラムランパルスに基づいてメインマイコンの動作を監視し、メインマイコンが異常の場合には、CANドライバに対する出力禁止信号を出力して、通信出力を禁止する。また、メインマイコンとサブマイコンは、ウオッチドッグタイマを有する電源ICによって同時にリセットされる構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-122942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のECUでは、他のユニットと通信するための処理を行う制御部としてのメインマイコンがリセットされて、そのリセットが解除された後、正常化していないメインマイコンがCANドライバに不定な通信信号を出力してしまう可能性がある。そして、その不定な通信信号が他のユニットに送信されてしまう、すなわち、他のユニットへ不定な通信出力がされてしまう可能性がある。
【0006】
本開示の1つの局面は、制御部のリセット解除に伴う起動時において不定な通信出力がされてしまうことを抑制可能な制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの態様による制御装置は、少なくとも他の装置と通信するための処理を行うように構成された制御部(3)と、制御部に関する所定のリセット条件が成立した場合に、制御部をリセットするように構成された監視部(5)と、を備える。
【0008】
そして、制御部は、監視部によるリセットが解除された後、起動直後の自己診断である初期診断を実施し、この初期診断により正常と判断してから、正常動作を示す所定の信号(WD)を監視部に出力する。
【0009】
監視部は、制御部のリセットを開始してから、当該リセットの解除後に少なくとも制御部から前記所定の信号が最初に出力されるまでは、制御部の動作による他の装置への通信出力を禁止し、前記所定の信号が出力されたことを確認した上で、前記通信出力を許可する。
【0010】
このような構成によれば、制御部のリセット解除後に、制御部の初期診断によって制御部が正常動作可能なことが確認されてから、制御部の動作による他の装置への通信出力が許可される。よって、制御部のリセット解除に伴う起動時において、他の装置へ不定な通信出力がされてしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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