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公開番号2024036749
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141191
出願日2022-09-06
発明の名称ストレーナ装置
出願人トーハツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E02B 7/20 20060101AFI20240311BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 吸水管を大きな角度で傾斜させても、ストレーナの取水部が水面から出ることを防止して、水源が消防ポンプ等の送水ポンプよりも下方に位置する場合にも吸水を適切に行う。
【解決手段】 ストレーナ装置10は、吸水管接続部16とポンプにとって有害な異物の通過を阻止する大きさを有する取水孔が設けられた取水部18とを備えて取水を行う際に取水部が水中に配置されるストレーナ12と、このストレーナ12に取り付けられてストレーナ12を水源の水に浮かせるために必要な浮力を生じさせるフロート14とを備えている。ストレーナ12は、ストレーナ12に設けられた軸部20をフロート14に形成された軸受け部22に自由状態で係合させることにより、吸水管接続部16に接続された吸水管の動きに追随した場合にフロート14とは同期せずに独立してフロート14に対して回転する。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
ポンプに水を供給する吸水管の取水側の端部に接続される吸水管接続部と前記ポンプにとって有害な異物の通過を阻止する大きさを有する取水孔が設けられた取水部とを備えて取水を行う際に前記取水部が水中に配置されるストレーナと、前記ストレーナに取り付けられて前記ストレーナを水源の水に浮かせるために必要な浮力を生じさせるフロートとを備えたストレーナ装置において、
前記ストレーナは、前記ストレーナに設けられた軸部を前記フロートに形成された軸受け部に自由状態で係合させることにより、前記吸水管接続部に接続された吸水管の動きに追随した場合に前記フロートとは同期せずに独立して前記フロートに対して回転することを特徴とするストレーナ装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
ポンプに水を供給する吸水管の取水側の端部に接続される吸水管接続部と前記ポンプにとって有害な異物の通過を阻止する大きさを有する取水孔が設けられた取水部とを備えて取水を行う際に前記取水部が水中に配置されるストレーナと、前記ストレーナに取り付けられて前記ストレーナを水源の水に浮かせるために必要な浮力を生じさせるフロートとを備えたストレーナ装置において、
前記ストレーナは、前記ストレーナに設けられた軸部を前記フロートに形成された軸受け部に自由状態で係合させることにより、前記吸水管接続部に接続された吸水管の動きに追随した場合に前記フロートとは同期せずに独立して前記フロートに対して回転し、
前記フロートに形成された前記軸受け部は、円の相対向する一部を内側に凹ませたバタフライ型の形状を有し、
前記ストレーナの軸部は、前記バタフライ型の形状を有する前記軸受け部に入り込む矩形状の断面を有することを特徴とするストレーナ装置。
【請求項3】
ポンプに水を供給する吸水管の取水側の端部に接続される吸水管接続部と前記ポンプにとって有害な異物の通過を阻止する大きさを有する取水孔が設けられた取水部とを備えて取水を行う際に前記取水部が水中に配置されるストレーナと、前記ストレーナに取り付けられて前記ストレーナを水源の水に浮かせるために必要な浮力を生じさせるフロートとを備えたストレーナ装置において、
前記ストレーナは、前記ストレーナに設けられた軸部を前記フロートに形成された軸受け部に自由状態で係合させることにより、前記吸水管接続部に接続された吸水管の動きに追随した場合に前記フロートとは同期せずに独立して前記フロートに対して回転し、
前記ストレーナ装置全体の重量は、前記ストレーナ装置を前記水源の水底に接しない状態で前記水源の水に浮かべた場合において、前記ストレーナが前記水源の水を吸い込んだ状態で前記ストレーナが設定された最大の傾斜角度で前記フロートに対して傾斜しても前記取水部が前記水源の水面から出ない程度に前記ストレーナ装置が前記水源の水中に沈むように調整されていることを特徴とするストレーナ装置。
【請求項4】
ポンプに水を供給する吸水管の取水側の端部に接続される吸水管接続部と前記ポンプにとって有害な異物の通過を阻止する大きさを有する取水孔が設けられた取水部とを備えて取水を行う際に前記取水部が水中に配置されるストレーナと、前記ストレーナに取り付けられて前記ストレーナを水源の水に浮かせるために必要な浮力を生じさせるフロートとを備えたストレーナ装置において、
前記ストレーナは、前記ストレーナに設けられた軸部を前記フロートに形成された軸受け部に自由状態で係合させることにより、前記吸水管接続部に接続された吸水管の動きに追随した場合に前記フロートとは同期せずに独立して前記フロートに対して回転し、
前記フロートに形成された前記軸受け部は、円の相対向する一部を内側に凹ませたバタフライ型の形状を有し、
前記ストレーナの軸部は、前記バタフライ型の形状を有する前記軸受け部に入り込む矩形状の断面を有し、
前記ストレーナ装置全体の重量は、前記ストレーナ装置を前記水源の水底に接しない状態で前記水源の水に浮かべた場合において、前記ストレーナが前記水源の水を吸い込んだ状態で前記ストレーナが設定された最大の傾斜角度で前記フロートに対して傾斜しても前記取水部が前記水源の水面から出ない程度に前記ストレーナ装置が前記水源の水中に沈むように調整されていることを特徴とするストレーナ装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたにストレーナ装置であって、前記フロートの浮力は、前記ストレーナの軸部を境にして均等に設定されていることを特徴とするストレーナ装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたにストレーナ装置であって、前記フロートの浮力は、前記ストレーナの軸部を境にして前記ストレーナの前記吸水管接続部が位置する方向とは反対側における浮力が、前記ストレーナの軸部を境にして前記吸水管接続部が位置する方向における浮力以下に設定されていることを特徴とするストレーナ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消防ポンプ等の送水ポンプの吸入口に水を供給する吸水管内に水を取り入れるために該吸水管の取水側の端部に取り付けられるストレーナ装置の改良に関し、特に、吸水管を大きな角度で傾斜させて行う吸水にも対応することに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
消防ポンプや排水ポンプ等の送水ポンプにより、池や河川などの水源の水を送水する場合には、ポンプにごみや砂利などの異物が供給されてポンプが故障するのを防ぐために、ポンプの吸入口に水を供給する吸水管の取水側の端部に異物の通過を阻止する手段を備えたストレーナを取り付ける必要がある。
【0003】
ストレーナは、例えば特許文献1に示されているように、中空に形成された本体部分を有していて、該本体部分の下部に異物の通過を阻止する大きさの取水孔が設けられたフィルタ手段を有する取水部を備え、該本体部分に吸水管の取水側の端部に接続される吸水管接続部を備えている。
【0004】
取水部に設けるフィルタ手段は、金網や、多数の孔が穿設された金属板などにより構成されるが、細かい異物の通過をも阻止するようにフィルタ手段が構成されていると、取水能力の低下を招くことになるのを避けられない。そのため、ストレーナに設けるフィルタ手段は、細かい異物の通過は許容するように構成せざるを得ない。
【0005】
この種のストレーナを用いて取水を行う際に、ストレーナが水底に着座した状態になると、取水部が水底に近接した状態で配置されることになるため、水底の汚泥などのように粒子が細かい異物がストレーナ内に吸い込まれ、この異物がポンプに達してポンプが故障するおそれがある。
【0006】
そこで、ストレーナを水に浮かせるための浮力を生じさせるフロートをストレーナに取り付けて、ストレーナを水に浮かせた状態に保持して、ストレーナの取水部を水底から十分離れた位置に位置させることにより、ストレーナ内に汚泥などが吸い込まれるのを防ぐようにしたストレーナ装置が提案されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1等参照)。特許文献1に示されたストレーナ装置においては、フロートは膨張収縮が可能な袋状部材により構成され、ストレーナは、このフロートに一体的に取り付けられている。また、非特許文献1に示されたストレーナ装置においては、硬質の合成樹脂により形成された中空部材によりフロートが形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実用新案登録第3217586号公報
【非特許文献】
【0008】
トーハツ株式会社「MINIフローティングストレーナー」(URL:https://www.tohatsu.com/ffdp/jp/p_option/ff_supply/float_straner.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、これらの従来技術のストレーナ装置においては、フロートは略コの字状の形状に形成され、ストレーナの側方のみならずストレーナの吸水管接続部とは反対の側にもフロートが存在する。このため、例えば、特許文献1のストレーナ装置にあっては、ストレーナはフロートに一体的に取り付けられているため、吸水管接続部に接続された吸水管を、仰角側において水源の水面に対して大きな角度で傾けると、ストレーナとともにフロートも仰角側へ傾斜し、取水部が水面上に出てしまい、吸水ができなくなるおそれがあった。このため、この従来技術では、水源が、消防ポンプ等の送水ポンプよりも下方に位置する場合に、吸水を適切に行うことができなくなる問題があった。
【0010】
また、図8に示すように、非特許文献1のストレーナ装置10にあっては、吸水管に追随したストレーナ12の仰角側への動き(揺動)が、フロート14に対する抜け止めのためのストッパ26により制限され、また、ストレーナ12の側方のみならずストレーナ12の吸水管接続部16とは反対の側(後端側)にもフロート14が存在し、ストレーナ12よりも後端側の方が浮力が高くなるため、吸水管接続部16に接続された吸水管を、仰角側において水源の水面に対して大きな角度で傾けると、この後端側のフロート14部分が水源の水に対する回転軸となり、ストレーナ12とともにフロート14も仰角側へ傾斜してしまい、取水部が水面上に出て、大きな角度での吸水ができなくなるおそれがあった。具体的には、約15°を超える仰角となると、取水部が水面上に出るおそれがあった。
(【0011】以降は省略されています)

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