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公開番号2024049237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155580
出願日2022-09-28
発明の名称電動式建設機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人開知
主分類E02F 9/00 20060101AFI20240402BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】電動ファンの騒音が運転室に伝わるのを低減でき、且つ、電動ファンを保護できる電動式建設機械を提供する。
【解決手段】電動式ショベルの旋回体2は、旋回フレーム10の前部に配置された運転室11と、旋回フレーム10の後部に配置されたカウンタウエイト12と、旋回フレーム10における運転室11とカウンタウエイト12の間に配置されたバッテリ13と、バッテリ13の電力によって駆動される電動ファン26a,26bと、電動ファン26aで生起された冷却風によって作動油を冷却する熱交換器27aと、電動ファン26bで生起された冷却風によって冷却水を冷却する熱交換器27bとを備える。電動ファン26a,26bは、運転室11との間にバッテリ13が介在するように配置され、例えば左側及び右側がカウンタウエイト12で覆われる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
走行体と、前記走行体の上側に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体の前側に連結された作業装置とを備え、
前記旋回体は、旋回フレームと、前記旋回フレームの前部に配置された運転室と、前記旋回フレームの後部に配置されたカウンタウエイトと、前記旋回フレームにおける前記運転室と前記カウンタウエイトの間に配置されたバッテリと、前記バッテリの電力によって駆動される電動モータと、前記電動モータで駆動され、作動油を加圧する油圧ポンプと、前記バッテリの電力によって駆動される電動ファンと、前記電動ファンで生起された冷却風によって作動油又は冷却水を冷却する熱交換器とを備えた、電動式建設機械において、
前記電動ファンは、前記運転室との間に前記バッテリが介在するように配置され、上側、下側、左側、及び右側のうちの少なくとも1つが前記カウンタウエイトで覆われたことを特徴とする電動式建設機械。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電動式建設機械において、
前記電動ファンは、左側及び右側が前記カウンタウエイトで覆われたことを特徴とする電動式建設機械。
【請求項3】
請求項2に記載の電動式建設機械において、
前記カウンタウエイトは、上方から見て全体の形状が弓形であることを特徴とする電動式建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動式建設機械に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エンジン駆動式の建設機械は、エンジンと、エンジンで駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプで加圧された作動油によって駆動する油圧アクチュエータと、エンジンの出力軸に連結されたファンと、ファンで生起された冷却風によって作動油又は冷却水を冷却する熱交換器とを備える。一方、電動式建設機械は、エンジンに代えて、電動モータを備え、エンジンの出力軸に連結されたファンに代えて、電動ファンを備える。電動ファンは、エンジンの出力軸に連結されたファンと比べ、レイアウトの自由度が大きく、速度制御が行いやすい。
【0003】
特許文献1は、電動式建設機械の一つである電動式ショベルを開示する。この電動式ショベルは、走行体と、走行体の上側に旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体の前側に連結された作業装置とを備える。旋回体は、旋回フレームと、旋回フレームの前部に配置されたキャブタイプの運転室と、旋回フレームの後部に配置されたバッテリと、旋回フレームにおける運転室とバッテリの間に形成されたメイン収納室と、メイン収納室に配置された電動モータ、油圧ポンプ、作動油タンク、及び熱交換器と、メイン収納室の開口部を開閉する開閉カバーと、開閉カバーに取付けられた電動ファンとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-063339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電動式建設機械では、エンジンが搭載されないので、電動ファンの騒音が目立ちやすい。電動ファンの騒音が電動式建設機械を構成する構造体を伝搬して運転室に到達すれば、運転室内の運転者を阻害する。電動ファンと運転室の間に介在する構造体は、音の減衰度を高めるため、振動が発生しにくい構造、すなわち重量物であることが好ましい。特許文献1の電動式ショベルでは、電動ファンと運転室の間に作動油タンク等が介在する。しかし、作動油タンクは、振動が発生しにくい構造、あるいは重量物であるとは言いきれない。そのため、電動ファンの騒音が運転室に伝わるのを低減する点で改善の余地がある。
【0006】
また、特許文献1の電動式ショベルでは、電動ファンが開閉カバーで覆われている。そのため、物体が飛来して衝突する場合や、旋回体の旋回によって周囲の物体と衝突する場合を考慮すれば、電動ファンを保護する点で改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動ファンの騒音が運転室に伝わるのを低減でき、且つ、電動ファンを保護できる電動式建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、走行体と、前記走行体の上側に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体の前側に連結された作業装置とを備え、前記旋回体は、旋回フレームと、前記旋回フレームの前部に配置された運転室と、前記旋回フレームの後部に配置されたカウンタウエイトと、前記旋回フレームにおける前記運転室と前記カウンタウエイトの間に配置されたバッテリと、前記バッテリの電力によって駆動される電動モータと、前記電動モータで駆動され、作動油を加圧する油圧ポンプと、前記バッテリの電力によって駆動される電動ファンと、前記電動ファンで生起された冷却風によって作動油又は冷却水を冷却する熱交換器とを備えた、電動式建設機械において、前記電動ファンは、前記運転室との間に前記バッテリが介在するように配置され、上側、下側、左側、及び右側のうちの少なくとも1つが前記カウンタウエイトで覆われる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電動ファンの騒音が運転室に伝わるのを低減でき、且つ、電動ファンを保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態における電動式ショベルの全体構造を表す斜視図である。
本発明の一実施形態における電動式ショベルの旋回体の機器配置を表す上面図である。
本発明の一実施形態における電動式ショベルの旋回体の機器配置を表す側面図である。
本発明の一実施形態における電動式ショベルの旋回体の機器配置を表す後面図である。
本発明の一実施形態における電動式ショベルの駆動装置の構成を表す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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