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公開番号2024049768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156204
出願日2022-09-29
発明の名称作業機
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20240403BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】多関節フロント装置に設けられた油圧ホースが地面に接触するのを抑える。
【解決手段】多関節フロント装置11を構成する第1ブーム13の背面13C側には、昇降シリンダ用油圧管路26および開閉シリンダ用油圧管路28の一部を構成し第1ブーム13に沿って延びる第1ブーム側固定管路26A,28Aが設けられ、第2ブーム14の腹面14D側には、第2ブーム14に沿って延びる第2ブーム側固定管路26B,28Bが設けられる。第1ブーム側固定管路26A,28Aと第2ブーム側固定管路26B,28Bとの間を接続する油圧ホース26C,28Cは、第1ブーム13の先端13Gを地面側に下げたときに、第1ブーム13の背面13C、第2ブーム14の基端14Eおよび腹面14Dに沿って延び、かつ地面に向けて凸状に湾曲する凸湾曲部26D,28Dを有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
自走可能な車体と、回動可能に連結された複数のフロント部材および油圧アクチュエータを有し前記車体に設けられた多関節フロント装置とを備え、
前記多関節フロント装置を構成する複数のフロント部材のうち互いに回動可能に連結された2つのフロント部材には、それぞれ前記車体に設けられた油圧源と前記油圧アクチュエータとの間を接続する油圧管路が設けられた作業機において、
前記多関節フロント装置が作業姿勢にある状態で前記2つのフロント部材のうち一方のフロント部材の地面に対向する腹面とは反対側となる背面側には、前記油圧管路の一部を構成し前記一方のフロント部材に沿って延びる第1の固定管路が設けられ、
前記多関節フロント装置が作業姿勢にある状態で前記2つのフロント部材のうち他方のフロント部材の地面に対向する腹面側には、前記第1の固定管路と共に前記油圧管路の一部を構成し前記他方のフロント部材に沿って延びる第2の固定管路が設けられ、
前記第1の固定管路と前記第2の固定管路との間には、前記一方のフロント部材の先端を地面側に下げたときに、前記一方のフロント部材の前記背面、前記他方のフロント部材における前記一方のフロント部材側の基端および前記他方のフロント部材の前記腹面に沿って延び、かつ地面に向けて凸状に湾曲する凸湾曲部を有する油圧ホースが設けられていることを特徴とする作業機。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記多関節フロント装置は、基端が前記車体に回動可能に連結された前記一方のフロント部材である第1ブームと、前記第1ブームの先端に回動可能に連結された前記他方のフロント部材である第2ブームと、前記第2ブームの先端に回動可能に連結されたアームと、前記第2ブームおよび前記アームに設けられた前記油圧アクチュエータとを含んで構成され、前記第2ブームは、前記第1ブームとの連結部を中心として前記第1ブームの背面側に回動する構成とし、
前記第1の固定管路は前記第1ブームの背面側に設けられ、
前記第2の固定管路は前記第2ブームの腹面側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記多関節フロント装置は、前記第1ブームの先端を地面側に下げると共に前記第2ブームの先端を地面よりも上方に持ち上げた状態で非作業姿勢となり、
前記油圧ホースの前記凸湾曲部は、前記多関節フロント装置が前記非作業姿勢となったときに地面に向けて凸状に湾曲することを特徴とする請求項2に記載の作業機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、立抗の掘削作業、建築物の解体作業等に用いられる作業機に関し、特に複数のフロント部材が連結された多関節フロント装置を有する作業機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
作業機を代表する油圧ショベルは、自走可能な車体と、車体に設けられたフロント装置とにより大略構成されている。フロント装置の先端には、作業内容に応じて各種の作業具(アタッチメント)が取り付けられる。油圧ショベルを用いて立抗を掘削するときには、フロント装置の先端にクラムシェルバケット等が取り付けられ、建築物の解体作業を行うときには、フロント装置の先端に破砕機等が取り付けられる。
【0003】
油圧ショベルには、複数のフロント部材を互いに回動可能に連結して構成された多関節フロント装置を備えるものが知られている。多関節フロント装置を備えた油圧ショベルは、フロント装置の全長が大きく設定され、高層建築物の解体作業、地下鉄あるいは建築物の基礎用の立抗の掘削作業に好適に用いられる。
【0004】
ここで、多関節フロント装置には、複数のフロント部材を回動させる油圧シリンダ、および作業具を駆動する油圧シリンダを含む複数の油圧シリンダが設けられている。これら複数の油圧シリンダと車体に搭載された油圧源との間は、油圧管路を介して連結されている。この油圧管路は、複数のフロント部材にそれぞれ固定される鋼管等の固定管路と、連結された2つのフロント部材に固定された固定管路間を連結する油圧ホースとにより構成されている。そして、固定管路は、通常、油圧ショベルが解体作業、掘削作業を行う作業姿勢において、多関節フロント装置を構成するフロント部材のうち地面と対向する腹面とは反対側となる背面側に固定され、フロント部材の長さ方向に延びている。
【0005】
ところで、多関節フロント装置を備えた油圧ショベルを、輸送車両に積載して作業現場に搬送する場合、あるいは作業現場で駐機させる場合には、多関節フロント装置を、フロント部材の連結部分で折り畳んだ状態で地面側に伏せた非作業姿勢に移行させる必要がある。しかし、折り畳んだ多関節フロント装置を地面側に伏せたときに、地面近くに配置された2つのフロント部材の固定管路間を接続する油圧ホースが弛むことにより、この油圧ホースが地面に接触して損傷してしまう虞がある。
【0006】
これに対し、折り畳んだ多関節フロント装置を地面側に伏せたときに地面近くに配置される2つのフロント部材のうち、一方のフロント部材の背面と、他方のフロント部材の側面とに固定管路を設けた油圧ショベルが開示されている。この油圧ショベルにおいては、前記一方のフロント部材の固定管路と前記他方のフロント部材の固定管路との間を接続する油圧ホースが、地面から離れる方向(上方)に弧を描くように湾曲することにより、この油圧ホースが地面に接触するのを防止している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平7-317329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1による油圧ショベルでは、2つの固定管路間を接続する油圧ホースの上向きの湾曲部が、その自重によって下向きに湾曲することにより、油圧ホースが地面に接触して損傷する虞がある。
【0009】
本発明の目的は、多関節フロント装置に設けられた油圧ホースが地面に接触するのを抑えることができるようにした作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、自走可能な車体と、回動可能に連結された複数のフロント部材および油圧アクチュエータを有し前記車体に設けられた多関節フロント装置と備え、前記多関節フロント装置を構成する複数のフロント部材のうち互いに回動可能に連結された2つのフロント部材には、それぞれ前記車体に設けられた油圧源と前記油圧アクチュエータとの間を接続する油圧管路が設けられた作業機において、前記多関節フロント装置が作業姿勢にある状態で前記2つのフロント部材のうち一方のフロント部材の地面に対向する腹面とは反対側となる背面側には、前記油圧管路の一部を構成し前記一方のフロント部材に沿って延びる第1の固定管路が設けられ、前記多関節フロント装置が作業姿勢にある状態で前記2つのフロント部材のうち他方のフロント部材の地面に対向する腹面側には、前記第1の固定管路と共に前記油圧管路の一部を構成し前記他方のフロント部材に沿って延びる第2の固定管路が設けられ、前記第1の固定管路と前記第2の固定管路との間には、前記一方のフロント部材の先端を地面側に下ろしたときに、前記一方のフロント部材の前記背面、前記他方のフロント部材における前記一方のフロント部材側の基端および前記他方のフロント部材の前記腹面に沿って延び、かつ地面に向けて凸状に湾曲する凸湾曲部を有する油圧ホースが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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