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公開番号2024048049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153882
出願日2022-09-27
発明の名称除塵装置
出願人株式会社丸島アクアシステム
代理人個人,個人
主分類E02B 5/08 20060101AFI20240401BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】より耐久性を高めることが可能な除塵装置を提供する。
【解決手段】除塵装置は、スクリーン1と、楕円軌道で周回移動する無端状のチェーン33と、連結ピン23を介してチェーン33に連結されるレーキ2と、レーキ2における連結ピン23の上方に配置された上部ガイドローラ25と、上部ガイドレール36とを備える。上部ガイドレール36は、チェーン上部の反転移動に伴い、レーキ2が自重で漸次垂直姿勢となるように上部ガイドローラ25を案内する第1ガイドレール37と、第1ガイドレール37とは別のガイドレールであって、垂直姿勢となったレーキ2の上部ガイドローラ25が後方から当接し、かつレーキ2がスクリーン1と平行な直線L1に沿った姿勢となるように当該上部ガイドローラ25を案内する第2ガイドレール38とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水路内に傾斜した姿勢で配置される除塵用のスクリーンと、
前記スクリーンの幅方向における所定間隔を隔てた位置で、当該スクリーンと平行に上下方向に延在し、上端部がスプロケットに掛け渡されて当該スプロケットの回転に伴い楕円軌道で周回移動する一対の無端状のチェーンと、
前記幅方向における前記レーキの両端部で前記一対のチェーンに連結ピンを介して揺動自在に連結され、当該一対のチェーンの移動に伴い前記スクリーンに沿って上昇するレーキと、
前記幅方向における前記レーキの両端部であって、かつ前記連結ピンよりも上方に配置されたガイドローラと、
前記スプロケットの上方で前記ガイドローラを案内することにより、前記レーキの姿勢を、前記連結ピンを支点として変化させる上部ガイドレールと、を備え、
前記上部ガイドレールは、
前記スクリーンに沿った姿勢で上昇してくる前記レーキの前記ガイドローラが水路下流側から当接するガイドレールであって、前記スプロケットに沿ったチェーン上部の反転移動に伴い、前記レーキが自重で漸次垂直姿勢となるように当該ガイドローラを案内する第1ガイドレールと、
前記垂直姿勢となった前記レーキの前記ガイドローラを、前記チェーン上部の反転移動に伴い前記第1ガイドレールから受け継ぐ、前記第1ガイドレールとは別のガイドレールであって、前記ガイドローラが水路下流側から当接し、かつ前記レーキが前記スクリーンと平行な直線に沿った姿勢となるように当該ガイドローラを案内する第2ガイドレールと、を備えている、ことを特徴とする除塵装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の除塵装置において、
前記水路の幅方向一方側から視たときに、
前記第1ガイドレールのガイド面は、前記スクリーンと平行に上下方向に延びる第1ガイド面下部と、この第1ガイド面下部の上端から水路上流側に向かって延びる上向きに凸の湾曲した第1ガイド面上部と、を備え、
前記第2ガイドレールのガイド面は、水路上流側かつ上方に向かって凸の湾曲した第2ガイド面上部と、この第2ガイド面上部の下端から前記直線に沿って下方に延在する第2ガイド面下部とを備え、前記チェーン上部の反転移動に伴い、前記第1ガイド面上部から前記第2ガイド面上部に前記ガイドローラを受け継ぐように設けられている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項3】
請求項2に記載の除塵装置において、
前記第1ガイド面上部は、垂直姿勢となった前記レーキの当該姿勢を維持しながら水路上流側に向かって当該レーキを平行移動させる部分を含み、
当該除塵装置は、前記レーキの平行移動の際に当該レーキに当接して、当該レーキが掻き上げた塵芥を除去するスクレーパを備える、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項4】
請求項3に記載の除塵装置において、
前記第1ガイド面上部のうち、前記レーキを平行移動させる部分は、前記スプロケットの曲率と同等の曲率を有する円弧状に形成されている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の除塵装置において、
前記ガイドローラを第1ガイドローラと定義したときに、
前記レーキのうち、前記幅方向における両端部であって、かつ前記連結ピンと同軸上に配置される第2ガイドローラと、
前記スプロケットの中心よりも下方、かつ前記スクリーンよりも水路下流側の位置で、前記直線に沿って上下方向に延在し、前記第1ガイドローラ及び前記第2ガイドローラを案内する下降用ガイドレールと、を備え、
前記下降用ガイドレールは、前記第1ガイドローラを水路下流側から当接させて案内する第1ガイド面と、前記第2ガイドローラを水路上流側から当接させて案内する第2ガイド面とを備え、かつ前記第1ガイド面と前記第2ガイド面との間隔が上方から下方に向かって漸次大きくなる部分を含む、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の除塵装置において、
前記スクリーンの下端部であってかつ当該スクリーンの水路上流側に設けられ、チェーン下部の反転移動に伴う前記レーキの移動に伴い、当該レーキの下端部が水路上流側から前記スクリーンに向かって漸次接近するように当該下端部を案内する誘導ガイド板を備えている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項7】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の除塵装置において、
前記スクリーンの上端に連続するように設けられ、前記レーキの下端部を支持することにより、前記スクリーンに沿って上昇する前記レーキの姿勢を維持しながら当該レーキを案内するエプロンを備え、
前記第1ガイドレールは、前記エプロンの上端部分に前記レーキの下端部が支持されている状態で、前記ガイドローラを案内し始めるように設けられている、ことを特徴とする除塵装置。
【請求項8】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の除塵装置において、
前記一対のチェーンに対して、複数の前記レーキがチェーン周方向に間隔を隔てて連結されている、ことを特徴とする除塵装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、河川、取水路、上下水処理場、廃水処理場等の水路、あるいは取水口等に配設され、流木、藻類、草等の塵芥(ゴミ類)を捕捉して除去する除塵装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、水路の取水口等に配設されるスクリーンと、このスクリーンに沿って上昇するレーキとを備え、流水中の塵芥をスクリーンで捕捉しながらレーキで掻き上げて除去するように構成された除塵装置が知られている。出願人も、特許文献1に開示されるような除塵装置を開発し、提案している。この特許文献1に係る除塵装置について、図11を用いて説明する。図11は、除塵装置の概略側面図である。
【0003】
除塵装置80は、水路等に傾斜姿勢で配置されたスクリーン70の上方に、このスクリーン70と略平行に上下方向に延在して、スプロケット81の回転に伴い楕円軌道で周回移動する無端状のチェーン82を備える。
【0004】
レーキ83は、連結ピン84でチェーン82に回動自在に連結されており、チェーン82と共に移動する。図示の例では、2つのレーキ83がチェーン82に連結されている。連結ピン84の上下両側には、上部ガイドローラ86と下部ガイドローラ85とが設けられている。これらのガイドローラ85、86は、チェーン82の楕円軌道にほぼ沿うように設けられたガイドレール90に沿って案内される。
【0005】
ガイドレール90は、後方(図中右方)の上昇用ガイドレール91と、前方(図中左方)の下降用ガイドレール92とで構成され、各ガイドレール91、92は上下方向に延在している。上昇用ガイドレール91の上端には、前下向きに屈曲する屈曲部91aが設けられている。
【0006】
レーキ83は、チェーン82と共に反時計回り(図11で反時計回り)に移動する。具体的には、上昇用ガイドレール91に沿ってガイドローラ85、86が案内されることにより、図中実線に示す水底位置からスクリーン70に沿って上昇する。この上昇によりスクリーン70に捕捉された塵芥がレーキ83によって掻き上げられる。レーキ83は、上昇用ガイドレール91に沿って上昇端位置まで移動する。上昇端位置に達すると、上部ガイドローラ86が上昇用ガイドレール91の屈曲部91aに当接する。この状態で、スプロケット81に沿ってチェーン82が反転移動するのに伴い、レーキ83が揺動しながら前方に揺動する。その後、下部ガイドローラ85が下降用ガイドレール92の前面(上流側面)に、上部ガイドローラ86が下降用ガイドレール92の後面(下流側面)に乗り移ることにより、やや前方に傾斜した姿勢を維持しながらレーキ83が下降する。
【0007】
レーキ83が下降端に移動すると、下部ガイドローラ85が下降用ガイドレール92から上昇用ガイドレール91に乗り移り、上部ガイドローラ86が下降用ガイドレール92の下端部で案内される。これにより、水中でスクリーン70に沿った元の位置にレーキ83が配置される。レーキ83がスクリーン70に当接する直前に上部ガイドローラ86は、上昇用ガイドレール91に乗り移っており、レーキ83がスクリーン70に当接すると、レーキ92の上昇が開始される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
登録実用新案第3157790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記従来の除塵装置のように、上昇端位置において、上昇用ガイドレール91の屈曲部91aに対して上部ガイドローラ86を突き当て、この状態でレーキ83を揺動させながら前方へ移動させる場合には、上部ガイドローラ86が屈曲部91aに当接しながら、スプロケット81に沿って連結ピン84がチェーン82と共に上昇する期間が少なからず発生する。この間は、上部ガイドローラ86が上昇用ガイドレール91の屈曲部91aに衝突する衝撃荷重に加え、レーキ83の自重と、屈曲部91aによるレーキ83(上部ガイドローラ86)の押し下げ荷重とが連結ピン84に作用し続ける。これが連結ピン84の摩耗や破損の原因となり、また、上部ガイドローラ86やレーキ83に繰り返し力が作用することで、レーキ83の故障原因になることが考えられる。そのため、レーキ83の耐久性向上、ひいては除塵装置の耐久性向上に鑑みた場合、長期的な使用に向け、従来の除塵装置には改善の余地がある。
【0010】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、より耐久性を高めることが可能な除塵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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