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公開番号2024035358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022139775
出願日2022-09-02
発明の名称トナー用ワックス組成物
出願人日油株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20240307BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】トナー中での保存安定性に優れ、高速印刷時においても印刷物の光沢ムラを抑制し、かつ光沢性を向上させることが可能なトナー用ワックス組成物を提供することである。
【解決手段】下記構造式(1)で表されるエステル化合物Aと下記構造式(2)で表される脂肪族ケトン化合物Bとを含有し、エステル化合物Aと脂肪族ケトン化合物Bとの質量比〔(A):(B)〕が0.1:99.9~30:70であるトナー用ワックス組成物。[構造式(1):HO-(CH2)n-O-C(=O)-R1](R1は炭素数15~24の直鎖飽和アルキル基、nは2~6の整数)[構造式(2):R2-C(=O)-R3](R2およびR3はそれぞれ独立に直鎖アルキル基、R2およびR3の合計炭素数は30~48)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記構造式(1)で表されるエステル化合物Aと下記構造式(2)で表される脂肪族ケトン化合物Bとを含有し、エステル化合物Aと脂肪族ケトン化合物Bとの質量比〔(A):(B)〕が0.1:99.9~30:70であるトナー用ワックス組成物。
エステル化合物A:
TIFF
2024035358000010.tif
33
87
(構造式(1)中のR

は炭素数15~24の直鎖飽和アルキル基を表し、nは2~6の整数を表す。)
脂肪族ケトン化合物B:
TIFF
2024035358000011.tif
33
69
(構造式(2)中、R

およびR

はそれぞれ独立に直鎖アルキル基を表し、R

およびR

の合計炭素数は30~48である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、レーザープリンタなどの電子写真法や静電記録法などで記録される静電荷像の現像に使用されるトナーに対して好適に用いられるトナー用ワックス組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
複写機やプリンターなどの画像形成装置に使用されるトナーは、バインダー樹脂となる熱可塑性樹脂に、着色剤(カーボンブラック、磁性粉、顔料など)、荷電制御剤、ワックスを含み、必要に応じて、流動性付加剤、クリーニング助剤、転写助剤を更に含む。
この中で、ワックスは定着時にトナーが定着ロールに残存すること(フィルミング)を防止する離型剤として機能するとともに、熱可塑性樹脂の軟化を促進して定着性を向上させる機能を有する。
【0003】
一方、ワックスはトナー保管時にブリードすることで、トナー粒子同士のブロッキングの要因となることから、トナーの保存安定性を改善することが検討されている。
例えば特許文献1には、炭素数14~30の中から選ばれる直鎖飽和モノカルボン酸あるいはその混合物と、炭素数14~30の中から選ばれる直鎖飽和一価アルコールあるいはその混合物、または炭素数2~30の中から選ばれる2~6価の多価アルコールあるいはその混合物とを縮合反応し、その後にアルカリ水溶液を用いて中和して中和塩を遠心分離で除去することを特徴とするトナー用エステルワックスの製造方法が記載されており、本ワックスを用いることにより、保存安定性に優れたトナーが提供されることが記載されている。
【0004】
また近年、複合機や商業印刷機等の複写装置には、生産効率の向上と省エネルギー化の観点から従来以上の超高速印刷に適応可能なトナーが求められている。
例えば特許文献2には、炭化水素ワックスとエステルワックスを混合することで、低温定着性および定着分離性に優れ、画像形成機器の部材への離型剤の付着が生じにくく、耐擦り性に優れた画像を形成可能なトナーが得られることが記載されており、このようなトナーを用いることで高速印刷への対応についても可能となることが期待される。
【0005】
さらに、これらの装置が用いられる商業印刷分野では、前述の超高速印刷条件下においても、銀塩写真やグラビア印刷によって得られる写真やポスターと同等以上のムラのない高い光沢性の付与された高画質な印刷物を安定的に提供することが求められてる。これに対して、ワックスは印刷物表層での結晶状態に差異が生じることにより光沢ムラが発生する原因となることが課題となっており、これらの課題を解決可能なワックスが求められている。
例えば特許文献3には、広い定着温度の範囲に渡って写真光沢に近い高光沢を示し、優れた低温定着性と、高い耐ホットオフセット特性、良好な保存安定性を両立する電子写真用トナーとして合成モノエステルワックスを用いたトナーが紹介されているが、このようなトナーについても、超高速印刷への対応が十分でなく、印刷物の光沢ムラを低減することもできない。
【0006】
また、特許文献4には、示差走査熱量(DSC)測定によるワックスの昇温時の吸熱ピーク温度と降温時の発熱ピーク温度の差、すなわち融点と凝固点の差が特定の範囲となるエステルワックスを用いることで、ワックスと結着樹脂であるポリエステル樹脂との親和性を調整し、ひいては画像定着時のワックスのブリード量を抑制し、ワックスに起因する光沢ムラの抑制を可能としたトナーが紹介されている。しかし、このようなワックスを用いる場合においても、結晶状態の差による光沢ムラを抑制するには十分でなく、また、高速印刷時においてはワックスのブリード量が不足することがあり、融点と凝固点の差が大きいため、ワックスの融解・凝固が不十分となる恐れがあり、高画質な印刷物を安定的に供給できるとは言えない。
このようにトナーには多くの要求特性があり、これらの要求特性を同時に満たすトナー用ワックスが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-32479号公報
特開2020-187270号公報
特開2019-53322号公報
特開2021-170100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、トナー中での保存安定性に優れ、高速印刷時においても印刷物の光沢ムラを抑制し、かつ光沢性を向上させることが可能なトナー用ワックス組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、下記に示すエステル化合物Aと脂肪族ケトン化合物Bを特定の割合で含む組成物をトナー用ワックスとして使用した場合に、トナー中での保存安定性に優れ、高速印刷時においても印刷物の光沢ムラを抑制し、かつ光沢性を向上させることが可能なトナー用ワックス組成物を提供可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明のトナー用ワックス組成物は、下記構造式(1)で表されるエステル化合物Aと下記構造式(2)で表される脂肪族ケトン化合物Bとを含有し、エステル化合物Aと脂肪族ケトン化合物Bとの質量比〔(A):(B)〕が0.1:99.9~30:70であるトナー用ワックス組成物である。
エステル化合物A:
(【0011】以降は省略されています)

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