TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024057814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164733
出願日2022-10-13
発明の名称光学材料用化合物
出願人株式会社トクヤマ,日油株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 65/28 20060101AFI20240418BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明の目的は、機能性色素の優れた性能を実現可能な光学材料用化合物を提供することにある。
【解決手段】実施形態によると、式(I)に表される光学材料用組成物が提供される。式(I)において、p及びqは、それぞれ独立に、2以上26以下である。p+qは、4以上28以下である。R1は、式(Ia)、又は、(Ib)で表される2価の基である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(I)に表される光学材料用化合物:
TIFF
2024057814000019.tif
19
134
上記式(I)において、
p及びqは、それぞれ独立に、2以上26以下であり、
p+qは、4以上28以下のブロック付加体であり、


は、下記式(Ia)、又は、(Ib)で表される2価の基であり、
TIFF
2024057814000020.tif
19
134
上記式(Ia)において、

11
は、ノルマルブチレン基又はイソブチレン基(-CH

CH(CH

CH

)-)であり、
aは、1以上9以下であり、
m及びnは、それぞれ独立に、1以上19以下であり、
m+nは、2以上20以下のブロック付加体であり、
TIFF
2024057814000021.tif
24
134
上記式(Ib)において、

14
は、ノルマルブチレン基又はイソブチレン基(-CH

CH(CH

CH

)-)であり、
bは、1以上9以下であり、
cは、2以上20以下のランダム付加体である。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
JIS K 1557-1:2007による水酸基価から算出される数平均分子量が、500以上2000以下である請求項1に記載の光学材料用化合物。
【請求項3】
前記光学材料用化合物の数平均分子量に対して、水酸基価から算出される前記光学材料用化合物の数平均分子量と核磁気共鳴(NMR)法から算出される、上記式(I)中のポリエチレンオキシド鎖の数平均分子量が占める割合は、4%以上97%以下である請求項1又は2に記載の光学材料用化合物。
【請求項4】
水酸基価から算出される前記光学材料用化合物の数平均分子量と核磁気共鳴(NMR)法から算出されるR

鎖の数平均分子量は、300以上1500以下である請求項1又は2に記載の光学材料用化合物。
【請求項5】
前記光学材料用化合物の数平均分子量に対して、R

鎖の数平均分子量が占める割合は、3%以上96%以下である請求項1又は2に記載の光学材料用化合物。
【請求項6】


鎖の数平均分子量に対して、水酸基価から算出される前記光学材料用化合物の数平均分子量と核磁気共鳴(NMR)法から算出されるR
11
O鎖の数平均分子量が占める割合は、3%以上100%以下である請求項1又は2に記載の光学材料化合物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学材料用化合物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
機能性色素は、可視光線の選択的吸収能を有する化合物、並びに、光、熱、電場、又は圧力等のエネルギーにより発色、消色、又は変色する化合物を含む。このような機能性色素は、特定の条件下で構造変化することにより、特定の機能を発揮し得る。一般的に、プラスチック硬化体のマトリックスは、剛直な構造を有する。そのため、硬化体中の機能性色素は、溶液中と比較して構造変化を生じにくく、その機能が制限され得る。機能性色素の優れた性能を発揮させるために、重合性組成物に種々の高分子化合物を添加することが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/241596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、機能性色素の優れた性能を実現可能な光学材料用化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によると、下記式(I)に表される光学材料用化合物が提供される。
【0006】
TIFF
2024057814000001.tif
19
134
式(I)において、p及びqは、それぞれ独立に、2以上26以下である。p+qは、4以上28以下のブロック付加体である。R

は、下記式(Ia)、又は、(Ib)で表される2価の基である。
TIFF
2024057814000002.tif
19
134
式(Ia)において、R
11
は、ノルマルブチレン基又はイソブチレン基(-CH

CH(CH

CH

)-)である。aは、1以上9以下である。m及びnは、それぞれ独立に、1以上19以下である。m+nは、2以上20以下のブロック付加体である。
TIFF
2024057814000003.tif
24
134
式(Ib)において、R
14
は、ノルマルブチレン基又はイソブチレン基(-CH

CH(CH

CH

)-)である。bは、1以上9以下である。cは、2以上20以下であるのランダム付加体である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、機能性色素の優れた性能を実現可能な光学材料用化合物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[光学材料用化合物]
実施形態に係る光学材料用化合物を含む硬化性組成物の硬化体においては、式(I)に表される光学材料用化合物によりミクロ相分離構造が形成されるため、機能性色素の性能を高めることができる。この理由について、以下に説明する。
【0009】
先ず、機能性色素は、可視光線の選択的吸収能を有する化合物、並びに、光、熱、電場、又は圧力等のエネルギーにより発色、消色、又は変色する化合物を含む。このような機能性色素は、特定の条件下で構造変化することにより、特定の機能を発揮し得る。一般的に、プラスチック硬化体のマトリックスは、剛直な構造を有する。そのため、硬化体中の機能性色素は、溶液中と比較して構造変化を生じにくく、その機能が制限され得る。
【0010】
式(I)に表される光学材料用化合物において、R

部は、R

部の両端に配置される添え字p及びqが添えられた繰り返し構造部、すなわち、CH

CH

O部の各々よりも炭素数が多い。したがって、R

部は、CH

CH

O部よりも高い疎水性を示す。親水性の比較的高いマトリックス中においては、疎水性の比較的高いR

部同士が凝集し、疎水性ドメインを形成すると考えられる。この疎水性ドメインは、周囲の親水性マトリックスと比較して柔軟な領域である。そして、比較的疎水性である機能性色素は、この疎水性ドメイン内に配置され易くなるため、剛直な親水性マトリックス内に位置する場合と比較して、構造変化が妨げられにくく、優れた機能性を発揮できる。ここで、R

部の凝集が過剰に生じると、硬化体に白濁が生じ、光学特性が失われ得る。式(I)に表される光学材料用化合物は、R

部がR
11
O部、CH

CH(CH

)O部、若しくは、R
14
O部及びCH

CH(CH

)O部を含む構造、すなわち、2種類の繰り返し構造を有するため、R

部の過剰な凝集が抑制される。また、R

部の両端に親水性の比較的高いCH

CH(CH

)O部が配置されることにより、親水性の比較的高いマトリックスとの相溶性が高まり、R

部の過剰な凝集を抑制できる。疎水性の比較的高いマトリックス中においては、上記とは反対に、R

部が疎水性マトリックスとの相溶性を高め、CH

CH

O部が親水性ドメインを形成できると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社トクヤマ
紫外線照射装置
3日前
株式会社トクヤマ
血液の前処理方法、及び赤血球分離用粒子
5日前
株式会社トクヤマ
血液の前処理方法、及び血液の前処理用試薬
5日前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜、電気透析装置、及び、水電解装置
3日前
株式会社トクヤマ
光学材料用組成物、硬化体、光学物品、レンズ、及び眼鏡
10日前
株式会社トクヤマ
有機マグネシウムハロゲン化物および有機ケイ素化合物の製造装置
3日前
株式会社トクヤマ
有機マグネシウムハロゲン化物および有機ケイ素化合物の製造方法ならびに有機マグネシウムハロゲン化物および有機ケイ素化合物の製造装置
5日前
株式会社日本触媒
組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3日前
株式会社ナリス化粧品
構造体
10日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
東レ株式会社
多孔質フィルム
1か月前
株式会社きもと
障子用フィルム
2か月前
株式会社コバヤシ
成形体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
東レ株式会社
ポリアミド樹脂組成物
1か月前
株式会社松風
光硬化性組成物
1か月前
東ソー株式会社
ソールゴム用改質剤
3日前
株式会社日本触媒
無機粒子含有分散体
2か月前
サンノプコ株式会社
樹脂組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
24日前
株式会社魁半導体
機能性粉体及び組成物
2か月前
AGC株式会社
水性分散液
1か月前
テクノUMG株式会社
物品
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
三菱ケミカル株式会社
成形体
3日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
多孔質ポリアミドイミド
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社カネカ
樹脂組成物およびフィルム
1か月前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
18日前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
24日前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
25日前
日本ユピカ株式会社
成形材
27日前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
続きを見る