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公開番号2024060221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167457
出願日2022-10-19
発明の名称有機マグネシウムハロゲン化物および有機ケイ素化合物の製造装置
出願人株式会社トクヤマ
代理人個人,個人,個人
主分類C07F 3/02 20060101AFI20240424BHJP(有機化学)
要約【課題】マグネシウムが充填されている充填塔に循環通液させても、循環路における固体の副生物の析出および充填塔から流出する液体の沸騰を抑制することが可能な有機マグネシウムハロゲン化物および有機ケイ素化合物の製造装置を提供する。
【解決手段】有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置10は、マグネシウム11aが充填されている充填塔11と、充填塔11に、循環路13を経由して、有機ハロゲン化物を含む液体を循環通液させて、有機マグネシウムハロゲン化物を含む液体を得る循環通液部12と、循環路13を循環する液体の温度を40℃以上、循環路13を循環する液体の沸点未満の温度に調整する熱交換器14と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
マグネシウムが充填されている充填塔と、
前記充填塔に、循環路を経由して、有機ハロゲン化物を含む液体を循環通液させて、有機マグネシウムハロゲン化物を含む液体を得る循環通液部と、
前記循環路を循環する液体の温度を40℃以上、前記循環路を循環する液体の沸点未満の温度に調整する温度調整部と、を備える、有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記循環通液部は、前記有機ハロゲン化物を含む液体を循環通液させる前に、前記有機ハロゲン化物を溶解させることが可能な有機溶媒を循環通液させる、請求項1に記載の有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
【請求項3】
前記温度調整部は、熱交換器である、請求項1または2に記載の有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
【請求項4】
前記マグネシウムは、比表面積が2.0×10
-4


/gよりも大きく、3.0×10
-3


/gよりも小さい、請求項1または2に記載の有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
【請求項5】
前記充填塔は、前記循環路を循環する液体が流出する側の開口部に、前記マグネシウムの粒径よりも小さい貫通孔が形成されている板状部材が設置されている、請求項4に記載の有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
【請求項6】
マグネシウムが充填されている充填塔と、
前記充填塔に、循環路を経由して、有機ハロゲン化物およびハロゲン化シランを含む液体を循環通液させて、有機ケイ素化合物を含む液体を得る循環通液部と、
前記循環路を循環する液体の温度を40℃以上、前記循環路を循環する液体の沸点未満の温度に調整する温度調整部と、を備える、有機ケイ素化合物の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機マグネシウムハロゲン化物および有機ケイ素化合物の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
有機マグネシウムハロゲン化物は、グリニャール反応に用いられる有機金属化合物(グリニャール試薬)である。グリニャール反応は、第3級アルコール、有機ケイ素化合物等の種々の有機化合物の合成に使用されている。一般的に、有機マグネシウムハロゲン化物は、反応活性が高い反面、安定性が低い。
【0003】
有機マグネシウムハロゲン化物の製造方法としては、マグネシウムが充填されている充填塔に、有機ハロゲン化物を含む溶液を通液させて、有機ハロゲン化物をマグネシウムと反応させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/153422号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、マグネシウムが充填されている充填塔に循環通液させる場合に、循環路を循環する液体の温度が低下すると、固体の副生物が析出し、有機マグネシウムハロゲン化物の製造が困難になる。一方、循環路を循環する液体の温度が上昇すると、充填塔から流出する液体が沸騰する場合がある。
【0006】
本発明は、マグネシウムが充填されている充填塔に循環通液させても、循環路における固体の副生物の析出および充填塔から流出する液体の沸騰を抑制することが可能な有機マグネシウムハロゲン化物および有機ケイ素化合物の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)マグネシウムが充填されている充填塔と、前記充填塔に、循環路を経由して、有機ハロゲン化物を含む液体を循環通液させて、有機マグネシウムハロゲン化物を含む液体を得る循環通液部と、前記循環路を循環する液体の温度を40℃以上、前記循環路を循環する液体の沸点未満の温度に調整する温度調整部と、を備える、有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
【0008】
(2)前記循環通液部は、前記有機ハロゲン化物を含む液体を循環通液させる前に、前記有機ハロゲン化物を溶解させることが可能な有機溶媒を循環通液させる、(1)に記載の有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
【0009】
(3)前記温度調整部は、熱交換器である、(1)または(2)に記載の有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
【0010】
(4)前記マグネシウムは、比表面積が2.0×10
-4


/gよりも大きく、3.0×10
-3


/gよりも小さい、(1)から(3)のいずれか一項に記載の有機マグネシウムハロゲン化物の製造装置。
(【0011】以降は省略されています)

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